【3】簡単なコツでお得に!医療費の節約ワザ7
2024.09.222024年09月14日
お金のプロ荻原博子さんに聞く!
【2】介護費はこれだけあれば大丈夫!
老後にかかるお金の不安として、多くの人が挙げる病気、入院、介護費。荻原博子さんに、安心できる備え方を聞きました。2記事目は「介護費」について解説します!
教えてくれた人:荻原博子(おぎわら・ひろこ)さん
経済ジャーナリスト。日本の健康保険制度を長年注視し、改正などに詳しい。公的保険、民間保険を比較した、わかりやすい解説に定評がある。
制度を味方に!500万円の備えがあれば安心。
「介護にかかるお金も、医療費と同様に、制度を活用することで負担を抑えることができます」と荻原さん。
まず総額の目安について、生命保険文化センターの調査によると、介護にかかる月々の費用は平均約8万3000円。介護期間は平均約5年1か月で、4年以上介護を受けた人が約5割。これらから、「介護費の総額は一人500万円を目安にしておくといいでしょう」。
介護が必要になったら介護認定を受け、「介護保険」を使います。介護サービスを利用するには1~3割の自己負担額が生じますが、1か月の自己負担額は、「高額介護サービス費制度」によって上限が設けられています。
上限額は年収に応じて異なり、例えば年収約770万円(課税所得380万円)未満の上限額は...