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2018年11月28日
40年ぶりに再会。不思議なご縁
会社で慕っていた二人の先輩。退社から40年たったにもかかわらず、思わぬ再会を果たしまた交流が始まる―不思議な縁と、二人の先輩が与えてくれたことを語ります。
私は1970(昭和45)年に、ある大手写真関係の会社に入社しました。配属は特許部になりました。ビルの13階にあり、その階の反対側が総務部でした。その総務部にいらした素敵な女性がNさんです。
Nさんは長い髪を一つに結い上げ、タイトスカ-トの似合う凛とした方でした。みなさんに生き字引といわれるくらい博識でした。
Nさんとは同じフロア-なので、共同の台所でお会いしたりするお付き合いでしたが、いつも優しく声をかけてくださいました。写真関係の会社なので、私が同期の友人と3人で頬を寄せ合って、天真爛漫に笑っている写真が玄関に飾られました。それをNさんは、「ほんとにかわいい! いい写真ね」と笑っていました。いつも優しい慈愛のまなざしで見守られていました。
Mさんは私が配属された特許部で公私共に導いてくださった方です。Mさんは皆さんに愛され慕われ尊敬されていた素敵な女性です。Mさんの元で私の会社生活は始まります。Mさんと思い出もたくさんあります。おいおいお話します。
NさんとMさんは仲良くてお昼休みはいつもご一緒でした。お二人は始業前に毎朝洗
面所の鏡と洗面台をクレンザ-で磨いてくれていました。楽しそうな会話とピカピカ
の洗面台を見るといいことをなさっているな、と思いました。
Mさんが休みの時は私が手伝いました。鏡と洗面台を磨き、さあ、今日の仕事を始めましょう! という気分がいつもと違います。洗面台磨き=自分磨きかもと、うっすら感じる18歳でした。
わたしはその会社を5年で寿退社しました。その後、Nさんとは年賀状のやりとりぐらいでした。2009(平成21)年頃と思います。Mさんから、「どうもNさんは、洋子さんの家の近くのケアホームにいるようよ」と聞きました。
さっそく調べたら我が家から車で10分ぐらいのところ、しかも私が毎朝通勤で利用している道すがらにあるケアホ-ムでした。そして、40年ぶりにNさんと再会できたのです。
Nさんはやや腰が曲がっていましたが、40年前と同じ優しい慈愛に満ちたまなざしは変わっていません。まさに赤い糸に導かれての再会でした。この時のNさんは80歳ぐらいだったと思います。そして、それから月に1度ぐらい会うようになりました。
私とNさん、Mさんも交えてのその後、10年ぐらいにわたりデ-トが続くことになったのです。
次回はその3人の楽しいデ-トのお話をします。