人生100年時代、ごきげんに暮らそう(9)
【詐欺】おたくの屋根、壊れてますよ(後編)
近所で工事している業者が「お宅の屋根が壊れているかもしれない」とやって来ました。「はしごを持っているので見てあげましょうか」と。なんとなく変な感じがして断りました。やっぱり詐欺? その後のお話です。
屋根が壊れていたら大変、と言うけれど
~前編のあらすじ~
ご近所さん(一軒置いて隣)が、壁と屋根の工事を始めてすぐのこと。
突然ピンポンが鳴り、ちょっと太めな作業着のお兄さんがモニターに映っていました。
「先ほど屋根に登ったところ、こちらのお宅の屋根がちょっと浮いているような感じがしたので」
怪しいと思い、やんわりとお断り。主人にモニターの画面を確認してもらったら
夫「この人、本当に近所で工事しているのかな」
何だか見かけない顔なんだけど……と言います。
職人さんに聞いてみた
怪しい訪問から、2週間が経ちました。
朝のゴミ出しをしていた夫が、職人さんと顔を合わせたのです。
職人さん「おはようございます」
夫「おはようございます」
夫は良い機会だと思い、壊れた屋根の件で来た男性のことを話しました。
職人さん「どのような人でしたか?」
夫「小太りで、白いTシャツを着ていました。30代くらいの若い人です」
職人さん「わかりました、会社に問い合わせてみます」
そう言い残し、仕事に戻っていきました。
ご近所さんが頼んでいる業者ではない
その日の午後のことです。 営業担当者が我が家を訪ねて来ました。職人さんから連絡があったので飛んできたようです。
結論から言うと、我が家に来た小太りお兄さんはこの会社の人ではありませんでした。最近このような例が多いそうです。
営業担当者「工事をしている周辺のお宅に売り込みに回るみたいで。私どもも迷惑しているんです」
驚きました。あたかも工事している業者のふりをして、屋根にあがるのですね。その先は考えたくもありませんが、屋根を壊したり高いお金を要求したりするのでしょうか。
その場で断って良かったと改めてホッとしました。
知人の建築業者に聞いてみた
先日、建設業と塗装業を営んでいる知人(Oさん)に話を聞くことができました。
Oさん「工事をしているお客様のご近所で、訪問販売はまずやらないです」
なぜでしょうか。
Oさん「思わぬところで、ご近所付き合いに支障が出てくる恐れがあるからです」
ふむふむ、確かにご近所付き合いのトラブルの種になったら大変ですね。
Oさん「きちんと仕事をしている業者にはちゃんと仕事が回ってきますよ」
まあ、そうですよね。
Oさん「今どき人手不足ですから、少なくなった人数で仕事をこなすのに精一杯ですよ。飛び込み営業している余裕はないですね」
そう言ってOさんは、アハハと豪快に笑ったのです。
ひとり暮らしの親には相談に乗ってあげたい
飛び込み営業をしてくる業者には気をつけたほうがいい。 これはわかりました。 気になるのは遠くで一人暮らしをしている親がいる場合です。
実際に家が壊れてきたら、修理しなくてはいけません。どこに頼んだらいいかわからない。ひとり暮らしなので、電話するのも探すのも、おっくうだ。つい訪問してきた人に、頼んでしまうかもしれません。
「だまされるな」と親に注意するのは簡単です。
しかし、実際に親がどのような問題を困っているのか、わかってあげないと本当の解決にならないかもしれません。
たとえば「屋根修理するなら、業者を一緒に探そうか」と声がけするなどです。
大変な時代になりましたね。
屋根の修理問題から始まって、老齢の親に対する気持ちにまで広がったできごとでした。
■もっと知りたい■
明るい弱虫あつこ
定年夫が継続雇用を更新せずに主夫になりました。私がフルタイムで働きはじめ、夫が家に。結婚32年目にして夫と妻の立場が逆転。家事をめぐる夫とのでこぼこした関係、母の介護やお墓の移転、ちょっと疲れる孫の面倒など「60代になって見えてきた風景」をつづります。noteを毎日更新中。性格は明るいけど弱虫です。
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