子に遺すべき資産は?
「現金」か「不動産」か…どっちが得?メリット・デメリットは?相続や親族間のトラブルに悩まされないためにしておくべき準備とは
2024年03月12日
ハルメクのシンクタンク所長が考察
雑誌「ハルメク」のシンクタンク「生きかた上手研究所」所長の梅津順江が、ミドル~シニア世代の女性のトレンドを読み解きます。今回は50歳以上の女性へのアンケート結果をもとに「おすすめしたい桜スポット」ランキングを発表します。
50歳以上の女性は、仕事や子どもがらみの集まりで場所取りをして大規模なお花見を催したり、夜桜を愛でながらお酒を飲み交わしたりという経験をしてきた世代です。コロナ禍を経て、お花見の仕方や目的がすっかり変わりました。そのような背景を経た当該世代がおすすめしたい桜スポットはどこでしょうか。
ハルメク生きかた上手研究所は、全国50~86歳の女性に「おすすめしたい桜スポット」に関するアンケートを2回に分けて実施しました。1回目は、2024年1月30日から2月1日、490名に「おすすめしたい桜スポット」を自由に記述してもらいました。2回目は、2月13日から15日、449名に1回目で選抜した20か所の桜スポットについて「どの程度おすすめしたいか」を7段階評価に応じて配点し、おすすめしたい理由も確認しました。
1位「吉野山」、2位「姫路城」、3位「皇居・北の丸公園・千鳥ヶ淵」、4位「河津」、5位「高遠城址公園」と続きました。これらはランキングにするのが難しいくらい、僅差でした。1回目の調査では、近所の公園や神社、地元の河川敷沿いや堤防など、ありとあらゆる場所が書き込まれました。
選択理由を見てみましょう。
「本数や種類が多く広大で圧倒される」「水面とのコントラストが素晴らしい」といった桜本来の美しさが上位に並びました。
しかし、それだけではないのがこの世代の特徴です。
「散歩しながら楽しめる」という運動できることへの期待や「近場で行きやすい」「人混みが少ない」「ゆったりできる」「歩きやすい」という体に優しいことも理由として複数見られました。
おすすめしたい桜スポット 都道府県 得点
1位 吉野山 奈良県 81.86
2位 姫路城 兵庫県 78.87
3位 皇居・北の丸公園・千鳥ヶ淵 東京都 78.86
4位 河津 静岡県 76.82
5位 高遠城址公園 長野県 76.12
6位 弘前公園 青森県 75.88
7位 新宿御苑 東京都 73.95
8位 隅田公園・隅田川周辺 東京都 72.81
9位 大阪城公園 大阪府 72.07
10位 小田原城址公園 神奈川県 71.10
11位 目黒川 東京都 70.64
12位 上野恩賜公園 東京都 70.53
13位 名古屋城・名城公園 愛知県 70.48
14位 夙川公園周辺 兵庫県 67.37
15位 石神井川・石神井公園 東京都 67.26
16位 真間川周辺 千葉県市川市 62.05
17位 清水公園 千葉県野田市 61.98
18位 大岡川 神奈川県 61.88
19位 青山霊園 東京都 61.76
20位 大宮公園 埼玉県 58.38
世代ならではのコメントも興味深いです。
「行きつけの場所がある」「忘れられない景色がある」 「身近な美しさを見出す」が特徴的でした。自由記述を紹介しながら、順に解説します。
「毎年、京都へ花見のために上洛(64歳)」
「北見市の近所の小学校前の通りは毎年美しい(67歳)」
「桜の本数が多く900mも続く桜並木は圧巻。東陽町に住んでいたころから毎年お花見は江東区の仙台堀川公園に決めている(71歳)」など。
毎年愛でる場所があり、楽しみにしている様子が伺えました。
長年桜を見続けたからこそ、なじみのスポットができたのでしょう。
「京都の醍醐寺。敷き詰められたピンクの風景が忘れられない(55歳)」
「主人の実家近くの岩手県錦秋湖湖畔の桜。今までに見た桜で一番心に残っている(67歳)」
「姫路公園。実家があちらですので、子どもの頃よく行った(75歳)」など。
時々のエピソードとともに印象深く残っている思い出のスポットが挙がりました。
生活の延長線上でライトにお出掛けついでに楽しむ様子も伺えました。
「犬の散歩コースの公園。たくさん桜もあり歩いて毎日行ける(59歳)」
「林妻橋のあたり。桜がきれいで買い物へ行く途中にある(61歳)」
「西宮の夙川沿い。そぞろ歩きにちょうど良い(79歳)」など。
50年以上生きる中で、身近な瞬間にこそ美しさがあると気付く感性を養ってきたのかもしれません。それにしても、ずいぶんとお花見もカジュアルになったものです。
2024年の桜(ソメイヨシノ)の開花は平年に比べ、早い開花となりそうです。春の訪れを今年も桜と一緒に気軽に楽しもうではありませんか。
あなたの「欲しい」「知りたい」「こうなりたい」……そんな“本当の声”を聞かせてくれる「ハルトモ」を募集します。
私たちは、その“お声”をもとに、新しい商品やサービス・誌面を作り、みなさんにお届けしていきたいと思っています。よりよいものを作る仲間として、参加してみませんか?