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- 温泉豆知識[3]温泉の効能は現代病もカバー
古来、温泉には病気や傷を癒す効能があると信じられてきました。現在は、最新の医学と科学に基づき法律でどんな効果があるのか示されています。
神様も温泉に浸かって疲労回復した?
日本最古の温泉の効能は、『伊予国風土記』(713年の官命で編纂)の逸文にあります。
〈出雲国(島根県東部)のオオクニヌシノミコトが、伊予国(愛媛県)の湯の郡(道後温泉)を旅していたところ、同行していたスクナヒコナノミコトが急病になってしまった。オオクニヌシノミコトはスクナヒコナノミコトを蘇生させようとして、大分(おおきだ=大分県)の速見の湯(別府温泉)から地下水道を引いてきて湯浴みをさせた。すると、たちまち元気になった〉
にわかには信じられない話ですが、道後温泉も別府温泉もともに、日本人にとって古くから効能が知られていたのでしょう。そのような逸話が伝わっているので、道後温泉本館の神の湯のお湯の吹き出し口や足湯には、オオクニヌシノミコトのレリーフが刻まれています。
![](https://halmek.co.jp/media/uploads/a3ab878eb5979b180b43a3a0b194c880.jpg)
温泉の効能といっても、中には、伝承や個人的な感想も掲示されていました。たとえば、「万病に効く」や「子授かりの湯」などです。
そこで、日本温泉気候物理医学会は、最新の医学的知見と科学的根拠に基づいて環境省に提言し、2014年、温泉法の適応症(効能)が改正されました。
新しい適応症は、泉質別に「うつ状態」や「自律神経不安定症」「不眠症」「アトピー性皮膚炎」「関節リウマチ」……など、現代病といえる具体的な病気が加わりました。
同時に、従来は適応症とされていた「高血圧症」や「動脈硬化症」「やけど」「慢性皮膚病」「慢性婦人病」「月経障害」「虚弱児童」などは削除されています。
温泉は、泉質別の適応症しかないのかというと、そうではありません。湯治のように、療養泉(継続的な浴用)を行うと、一般的適応症として、次のような症状の改善が期待できると温泉法に記されています。
「筋肉又は関節の慢性的な痛み又はこわばり(関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、神経痛、五十肩、打撲、捻挫などの慢性期)、運動麻痺における筋肉のこわばり、冷え性、末梢循環障害、胃腸機能の低下(胃がもたれる、腸にガスがたまるなど)、軽症高血圧、耐糖能異常(糖尿病)、軽い高コレステロール血症、軽い喘息又は肺気腫、痔の痛み、自律神経不安定症、ストレスによる諸症状(睡眠障害、うつ状態など)、病後回復期、疲労回復、健康増進」
その一方で、既往症が悪化しないように、禁忌症が定められています。たとえば、浴用の一般的な禁忌症では、「病気が活発で熱があるとき。活動期の結核、進行した悪性腫瘍または身体衰弱の著しいとき。心臓や肺、腎臓の病気」などです。
泉質別の適応症にとどまらない温泉効果
新しい適応症は、泉質別に「うつ状態」や「自律神経不安定症」「不眠症」「アトピー性皮膚炎」「関節リウマチ」……など、現代病といえる具体的な病気が加わりました。
同時に、従来は適応症とされていた「高血圧症」や「動脈硬化症」「やけど」「慢性皮膚病」「慢性婦人病」「月経障害」「虚弱児童」などは削除されています。
温泉は、泉質別の適応症しかないのかというと、そうではありません。湯治のように、療養泉(継続的な浴用)を行うと、一般的適応症として、次のような症状の改善が期待できると温泉法に記されています。
「筋肉又は関節の慢性的な痛み又はこわばり(関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、神経痛、五十肩、打撲、捻挫などの慢性期)、運動麻痺における筋肉のこわばり、冷え性、末梢循環障害、胃腸機能の低下(胃がもたれる、腸にガスがたまるなど)、軽症高血圧、耐糖能異常(糖尿病)、軽い高コレステロール血症、軽い喘息又は肺気腫、痔の痛み、自律神経不安定症、ストレスによる諸症状(睡眠障害、うつ状態など)、病後回復期、疲労回復、健康増進」
その一方で、既往症が悪化しないように、禁忌症が定められています。たとえば、浴用の一般的な禁忌症では、「病気が活発で熱があるとき。活動期の結核、進行した悪性腫瘍または身体衰弱の著しいとき。心臓や肺、腎臓の病気」などです。
飲用に関しては、健康の人でも、温泉水は「1日あたりおよそ500ミリリットルまで」という制限があります。とくに、高血圧や腎不全など塩分制限のある人が塩化物泉を飲んだり、腎不全や副腎皮質機能低下症の人がカリウムイオンを多く含む温泉を飲んだりすると、症状が悪化しかねないので禁忌とされています。
温泉は、無理やがまんをしないで、マイペースで気持ちよく入るのが基本ですね。
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