茨城の足湯 |豊かな自然の中で楽しむ足湯厳選5
2019.04.262018年08月15日
旅好き女性1000人が選んだ人気温泉[第5位]
由布院温泉|世界的建築家の手による新スポットが誕生
「由布岳が見える町づくりをしよう」という合言葉のもと、由布院温泉の町づくりは進められました。川の流れと田園風景に彩られた自然豊かな環境の中に温泉旅館やこだわりのショップが点在しています。滞在するほどに魅力を感じる温泉リゾートです。
旅人と温泉地をつなぐ木造の由布院駅
年間400万人が訪れる由布院温泉(大分県由布市)ですが、由布院駅には自動改札機がありません。駅舎には扉もありません。これは町の風を感じる演出で、改札を取り払った構内には旅人を迎える心地よい風が絶えず吹いています。また由布院駅の待合室はアートホールとしても使われていて、公募による展覧会が月替わりで行われています。
建築家の磯崎新(いそざきあらた)さんによる木造駅舎が完成したのは1990年のこと。そして2018年4月には隣接する場所に、「由布市ツーリストインフョメーションセンター 〜YUFUiNFO(ゆふいんふぉ)〜」が誕生しました。
今度は磯崎さんを師と仰ぐ世界的建築家、坂茂(ばんしげる)さんが手がけています。ガラス張りの館内に映える巨大な柱の曲線美、そして紙管のインテリアなどは独創的で見ごたえがあります。インフォメーションデスクや旅のライブラリーがあるなど、由布院の情報にふれられる新スポットです。
由布岳のふもと、ホタル舞う水清き温泉地
駅舎から続くメインストリートの先に、シンボルの由布岳がそびえます。「どこからでも由布岳が見える町並みをつくろう」と旅館主人らが中心となり、まちづくりをはじめたのは1970年代のこと。
建物の高さや電線の配慮など、住民が作り上げた景観は、由布盆地の魅力を高めています。そういう雰囲気が人気を呼び、近年は外国人旅行者が急増。かつてないほどに、にぎやかになっています。
由布院盆地は、大分川、白滝川、湯ノ坪川、由布津江川など、水の恵みにあふれ、川辺や田園風景に温泉旅館が点在します。水草が揺れる川にはホタルが乱舞し、温泉街の夜を楽しませてくれます。
山里の雑木で作られる器や箸をお土産に
まちなかには由布院の自然の恵みを活かした手仕事の土産店が点在しています。その1軒、「アトリエとき デザイン研究所」は木工ろくろの第一人者、時松辰夫さんのクラフト工房です。山里の雑木で作られる器は、料理との出会いを演出し暮らしを豊かにしてくれるものばかり。
また、アトリエときで修行した西原慎一郎さんが開いた箸専門店が「箸屋一膳」です。師匠から学んだという「地域や人とのつながり」を大切にし、地元・由布院やご縁のある土地で育った雑木を使って、オリジナルの箸を手づくりしています。箸づくり体験も行っていますのでチャレンジしてみてください。
由布院は、ロールケーキやジャムといった手作りの甘味も充実しています。カフェで楽しむのもよし、お土産にするのもよし。のびやかな自然を感じながら、ゆるやかな時間が過ごせること間違いなしです。
まとめ
意外と知られていませんが、由布院温泉は湧出量では別府温泉郷に次いで全国第2位。無色透明の単純温泉で、柔らかい肌ざわりが特徴です。由布院を代表する旅館は日帰り入浴できませんが、敷地内にカフェや食事処がありますので、雰囲気が味わえます。
《アクセス》
電車利用は、JR博多駅から特急「ゆふいんの森号」で由布院駅下車(約2時間10分)。天神高速バスターミナルから由布院駅前バスセンターへ直行する高速バス「ゆふいん号」が便利(約2時間20分)。大分空港から由布院駅に直行する高速バスもある(約1時間)。
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