ヒールじゃなくても脚が長く見えるファッションのコツ
2019.04.282019年03月14日
ちびっこだっておしゃれしたい!
服を作る人に聞いた低身長さんのファッションのコツ
身長アラウンド150cm。チュニックを着ればワンピースになるちびっこが、50代からの女性のための通販誌「ハルメク おしゃれ」の編集に励みつつ、低めの目線から観察するファッションをつづります。今回は春のおしゃれにも活用できるバランスの作り方。
低身長にはスリット入りがよいって?
おしゃれのコツは季節の先取り、なんていいますが、すみません真冬の話に戻ります。とあるお店の冬物セールで、はやりのオーバーサイズのコートを見つけまして。わたくしちょうど自転車を買い替えたかったので、静かに迷っていたのです。
すると、スラリとした女性店員の方が近づいてきていろいろご説明くださった最後、「大きめのお作りなんですけど、裾にスリットが入っているので背の低い方にもおすすめです」とおっしゃった。「はあ、そうですか……」と幻の黄色い自転車を思いながらお支払いしたのですが、ちょっと待って。スリットが入ると、どうして低身長によいのっ!?
現場で問いただすタイミングを逸したので、こちらで検証してみることにします。
こちらが件のコートです。満足気。そして横にスリットが。
はい。結構高い位置まで入っています。では、スリットがなかったらどんな感じか。比較対象がないので、荒い手塗りで失礼します。
こりゃかなり違いますね。右ははっきり、“服に着られている”感があります。スリットがあるとちょっと目線が上がるというか、重量感が減るというか、ボトムスが見えることでメリハリがつくのかもしれません。
この件からわたくし思いました。服を作る人に聞いたら、他にも“背の低い人への配慮”が見つかるかもしれない。それを知って服を選べば、着こなしがきまりやすくなるかもしれない!
大事なのはアイテム選びよりもトータルバランスだった
というわけで、今回のゲストを紹介します。
『ハルメクおしゃれ』でファッション部門の商品開発を担当する、浅野 永(あさの・はるか)でございます。
浅野(以下、浅)「こんにちは」
編集部(以下、編)「さっそくですが、ハルメクの服で、背の低い方に配慮している点はありますか?」
浅「えっと、常にパンツの丈は、2種類以上用意していますね」
編「他には?」
浅「……」
編「……?」
浅「……思うんですけど、『背が低いからうんぬん』という思い込みを捨てたほうが、おしゃれを楽しめるんじゃないかなあ」
編「……お、おう。」
浅「いまはビッグサイズがトレンドだから、多少ブカブカでもサマになる。思い込みを捨てて、好きなものを何でも着てみることをおすすめします!」
――なんということでしょう。企画趣旨を根っこから覆す意見。確かに、背が低い点にとらわれること自体が、おしゃれではない。それはそう。けれどその、好きなものを着こなすためのコツってありませんかね……?
浅「まず、試着はタダですから、どんどん着てみるといいと思います。同じ身長に同じ服でも、骨格がしっかりしていたら着こなせるとか、顔つきが強いから服に負けないとか、個別の相性がある。一般論にとらわれず、自分に似合うものを見つけてください」
浅「そのうえで、着こなしってアイテム単品の選び方より、全体のバランスで決まるから、組み合わせを工夫するとよいと思います」
編「おお、そこ詳しく聞かせてください!」
バランスをとるコツは色と長短、そして……
浅「例えばロングカーディガンを着るなら、インナーはチュニックよりTシャツがいいな、とか。インナーとアウター、トップスとボトムスで丈の長短をつけるとメリハリがつきます」
編「上下黒でわかりづらいですが、こういうことでしょうか 」
浅「あと、高めの位置に小物で印象的な色を加えると、目線が上がりますよね」
編「こうかな」
――なるほど。のっけからコートの話で始まったものだから、終始冬みたいな服になってしまいましたが、これは季節問わず使える法則。となると、今から着る春物にアクセントをつけるための、素敵な小物が欲しくなりますね……。えっ? あるのっ⁉
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