通い詰める治療や肩の筋トレに潜むリスクとは?「整形外科」3大やめとけ
実は危険?医師が警告!3大やめとけ#1
良かれと思った傷の手当てや美容医療の落とし穴!「形成外科」3大やめとけ
「3大やめとけ」は、各診療科の医師が臨床現場で感じた「これだけは気を付けたいこと」を凝縮した現場発信のアドバイス集です。第1回は形成外科医が、良かれと思ってやりがちな傷の手当てや美容医療の落とし穴と正しい対処法を解説します。
INDEX
教えてくれるのは、医師・shun@ 形成外科さん
日本形成外科学会専門医。形成外科と美容の役立ちそうなことを発信。現在は医局を離れて一般病院勤務。Antaa slide/ 医療監修/ 医療記事。※所属は2026年4月現在。著書に『#3大やめとけ 21人の医師が教える 寿命を縮める「ヤバい」生活習慣』栗原大智 (総監修)高橋書店刊
※効果には個人差があります。試してみて合わない場合はおやめください。
※本記事は、書籍『#3大やめとけ 21人の医師が教える 寿命を縮める「ヤバい」生活習慣』より一部抜粋して構成しています。
やめとけ1:良かれと思って傷口を乾かしてしまう
「傷を乾かす」→水分を保った方が早く治る
傷は乾かした方が良いと思っていませんか? 実は傷を治すには「湿潤(しつじゅん)療法」といって、適度にうるおいを保つ方が、傷が早くきれいに治ります。
植物や動物が生きるために水分が必要なように、私たちの細胞も水分がないと死んでしまいます。そのため、傷が乾いて「かさぶた」ができると、治るまでに時間が長くかかります。
適度にうるおいを保つには、傷を洗浄した後に、軟膏を塗布し、絆創膏やガーゼを貼付します。直接ガーゼを貼付すると、傷が乾いてくっつくため、形成外科では軟膏を処方し、かさぶたを作らないように傷を治します。ただし、処置が面倒という方にはかさぶたをそのままにする場合もあります。
ちなみに、キズパワーパッドのようなハイドロコロイド絆創膏を創傷被覆(そうしょうひふく)材に使用する方法もありますが、汚い傷に貼りっぱなしだったり、傷から浸み出す水分で過剰に水浸しになったりする状態は、感染の原因や創傷治癒の妨げになるので、使用する場合は注意が必要です。
出血が止まらない、パックリ開いているような深い傷、傷がなかなか治らない、赤く腫れて強い痛みがある場合は早めに医療機関を受診してください。
やめとけ2:かわいい!海外旅行中に動物にベタベタ
「海外でむやみに動物に触る」→致死率の高い狂犬病感染リスクあり
犬や猫がいると、なでたり触ったりする方も多いですよね。でも、海外ではむやみに動物に触るのは避けましょう。日本は犬や猫がワクチン接種を受けていることが多く、また、数少ない「狂犬病がない国」であるため、動物と触れあう環境が日常的に見られます。しかし、海外では状況が大きく異なります。
まず、覚えておいてほしいのは、狂犬病は発症するとほぼ100%命に関わる病気ということです。そして、一部の国を除いて、世界中で今も狂犬病は多く発生しています。
そして、噛まれるだけでなく、ひっかかれたり、傷口をなめられたりしても感染リスクがあります。狂犬病は犬の他、猫、キツネ、アライグマ、コウモリ、マングース、スカンクなどの動物から感染しますし、他の感染症を持っているおそれもあります。海外ではむやみに動物に近づいて触ったり、餌をあげたりするのは避け、子どもからは目を離さないようにしましょう。
なお、狂犬病には予防接種があります。危険な地域に渡航する際は検討してみてください。また、万が一、海外で動物に噛まれてしまった場合は、すぐに傷口を石けんと水でよく洗い、現地の医療機関を受診し、傷の手当てと狂犬病のワクチン接種を受け、帰国時に検疫所に相談しましょう。
やめとけ3:プチ整形なら大丈夫?安易な美容手術
「安易な美容手術」→メスを入れると元には戻せない
最近はCMやSNSでの広告の影響もあり、二重にする手術や下まぶたのクマとり手術(脱脂術)などを、気軽に行う人が増えています。しかし、思うような結果にならず、「思ったのと違った」「やらない方が良かった、手術前に戻りたい」という人も少なくありません。そして、「どんな手術をしたのか?」と聞くと患者さん自身がぜんぜん分かっていないこともよくあります。
プチ整形、切らない手術(実際は切ります)、バレない、などの言葉はいかにも簡単な手術のイメージを与えますが、そんなことはありません。れっきとした手術です!
手術でない処置であれば時間が経つと元に戻るものが多いのですが、手術は基本的には不可逆性で、一度メスを入れると元通りにはなりません。修正するとしても、さらに高額な費用がかかります。
家や車を買うときはいろいろと比較検討しますよね? それと同様に、美容手術を検討するなら、手術の内容を徹底的に調べましょう。どのような手術か、他の治療法、各治療法のメリット、デメリット、費用、どのような失敗例があるかも、今はSNSで検索すれば出てきます。
そして、複数の医師を受診して、よく考えて、迷っていたらやめましょう。すべてを理解して、それでもいいからどうしてもやりたい場合のみ手術を行いましょう!
記事の内容はあくまで一般的なアドバイスです。すでに病気で治療を受けている方や、医師から具体的な指示を受けている方は、必ず担当医の指示を優先してください。
※効果には個人差があります。試してみて合わない場合はおやめください。
※本記事は、書籍『#3大やめとけ 21人の医師が教える 寿命を縮める「ヤバい」生活習慣』より一部抜粋して構成しています。
形成外科の医師が教える「3大やっとけ」
やっとけ1:傷は怖がらずによく洗う
傷を「毎日よく洗ってください」と説明しても、怖がってそのままにしている人がいます。手を洗わないと汚いのと同様に、傷も洗わないと細菌が増殖して感染や創傷治癒の遅延原因となります。
傷はシャワーや水道水で、できれば石けんを使ってよく洗ってください。その際、消毒は不要です。
やっとけ2:美容治療はしみ取り、ボトックス、脱毛から
初めて受ける美容の治療はしみ取り、ボトックス、医療脱毛がおすすめです。これらはダウンタイムが短く、安全性も高く、費用も比較的安価で効果を実感しやすい治療で、入門の治療には最適です。
一方、手術を要する治療はダウンタイムも長く、費用も高いうえ、安易に受けてこんなはずではなかったと後悔する方もいるので、よく調べてから選択しましょう。
やっとけ3:紫外線予防
紫外線は少量でも長年浴びると、しみ・しわ・たるみなどの光老化や皮膚がんの原因になります。長袖シャツで肌を覆う、日傘の使用、帽子を被る、日焼け止めの塗布の徹底を。ちなみに、日焼け止めは、3時間に1回程度塗布することが推奨されています。
記事の内容はあくまで一般的なアドバイスです。すでに病気で治療を受けている方や、医師から具体的な指示を受けている方は、必ず担当医の指示を優先してください。
※効果には個人差があります。試してみて合わない場合はおやめください。
※本記事は、書籍『#3大やめとけ 21人の医師が教える 寿命を縮める「ヤバい」生活習慣』より一部抜粋して構成しています。
次回の記事では、通い詰める治療や肩の筋トレに潜むリスクとは?「整形外科」3大やめとけを紹介していきます。
■「実は危険?医師が警告!3大やめとけ」をもっと読む■
#1:傷の手当てや美容医療の落とし穴!「形成外科」3大やめとけ
#2:治療や筋トレに潜むリスクとは?「整形外科」3大やめとけ
#3:薬の使い回しや飲み方に注意!「総合診療科」3大やめとけ
もっと詳しく知りたい人は、書籍をチェック!

『#3大やめとけ 21人の医師が教える 寿命を縮める「ヤバい」生活習慣』栗原大智 (総監修)高橋書店 刊
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