実は危険?医師が警告!3大やめとけ#3

余った薬どうしてる?使い回しや飲み方に注意!「総合診療科」3大やめとけ

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余った薬どうしてる?使い回しや飲み方に注意!「総合診療科」3大やめとけ

「この習慣は本当は良くないのに……」診療現場で患者と向き合う医師の実感から生まれた「3大やめとけ」。第3回は総合診療医が、自己判断でやってしまいがちな薬の危険な使い方を解説。大切な体を守るため、今日から少し生活を見直してみませんか?

教えてくれるのは、医師・大村大輔さん

おおむら・だいすけ 日本内科学会認定内科医/総合診療専門研修プログラム特任指導医/日本プライマリ・ケア連合学会認定 プライマリ・ケア認定医・家庭医療専門医。岡山大学病院 総合内科・総合診療科講師。赤磐市国民健康保険 佐伯北診療所所長。※所属は2026 年4 月現在。著書に『#3大やめとけ 21人の医師が教える 寿命を縮める「ヤバい」生活習慣』栗原大智 (総監修)高橋書店刊

※効果には個人差があります。試してみて合わない場合はおやめください。
※本記事は、書籍『#3大やめとけ 21人の医師が教える 寿命を縮める「ヤバい」生活習慣』より一部抜粋して構成しています。

やめとけ1:残っている抗生物質を自己判断で飲む

やめとけ1:残っている抗生物質を自己判断で飲む
taa / PIXTA

第1回は「形成外科」、第2回は「整形外科」の落とし穴を解説。第3回は「総合診療科」の視点から、身近な薬の使い方に潜む意外な「NG習慣」をお届けします。

「残った抗生物質を次に回して飲む」→適切な治療が遅れ、副作用のリスクも

風邪や下痢症状を引き起こす原因の多くはウイルス性で、抗菌薬(いわゆる抗生物質)が効く場面は限られます。以前処方された抗生物質を取っておき、発熱などの際に自己判断で飲む行為は、診断を難しくするだけでなく、副作用や必要量以上の投与など安全面でも問題です。

具体的には、以下のようなことが起きるとされます。

(1)原因が違って効かないのに副作用(下痢、発疹、薬疹、肝障害、まれにアナフィラキシー)だけ増える
(2)量や日数が中途半端になって症状が再燃しさらに症状がこじれる
(3)肺炎・膿瘍・腎盂腎炎など本当に抗生物質が必要な感染症の診断が遅れる
(4)耐性菌の温床になって次に効く薬が減る

米国疾病予防管理センター(CDC)も「抗生物質は処方どおりに内服し、他人に分けない・残しておかない」と注意喚起しており、誤った自己使用は適切治療の遅れや副作用につながりえます。

さらに研究でも、家庭に抗生物質を保管している人ほど自己投与が増えることが示され、抗生物質の自己使用は世界的に問題とされています。症状が強くてつらい場合には、余っている抗生物質を飲むのではなく、早めの病院受診が安全です。

やめとけ2:少し借りるつもりの家族への処方薬

やめとけ2:少し借りるつもりの家族への処方薬
ふじよ / PIXTA

「家族への処方薬を使う」→湿布でも事故の事例がある

「同じ症状っぽいから」と、家族の処方薬を使うのは、医療安全的にはかなり危険です。

症状が似ていても原因は別物であることも多く、処方薬は腎・肝機能・年齢・妊娠・アレルギー・併用薬等を前提に選ばれています。厚生労働省所轄の組織、医薬品医療機器総合機構(PMDA)も「残った薬を自己判断で使わない/他人に渡さない」と明確に注意しています。

使い回しされやすい薬の代表例として「湿布」があります。例えば湿布薬として有名な「ケトプロフェン外用剤」は重い接触皮膚炎や光線過敏が起こりえるため、遮光指導が強く求められています。

実際に、家族の湿布を「少し借りるだけ」のつもりで使った後、貼った場所が赤くかゆくなり、外出後にさらに悪化し、水ぶくれやただれを伴う強い皮膚炎になった症例も報告されています。しかもこうした反応は、貼った直後だけでなく、数日後、時にはかなり時間が経ってから目立つこともあります。つまり、「湿布くらい大丈夫」が、実は危険の第一歩なのです。

処方薬を共有することは、借りる側は5~51.9%、貸す側は6~22.9%程度あるという報告がありますが、副作用やアレルギー反応があった例、受診を避ける目的で借りたのに、結局、後から受診している例も一定数報告されています。困ったら家族の薬を使う前に、医師や薬剤師に相談するのが安全です。

やめとけ3:症状に合わせて市販の風邪薬を複数飲む

やめとけ3:症状に合わせて市販の風邪薬を複数飲む
アン・デオール / PIXTA

「風邪薬をいくつも飲む」→成分が重複して肝障害や胃腸障害、急性腎障害の恐れがある

熱がある。咳もある。鼻もつらい。そこで総合感冒薬(かぜ薬)に加えて、解熱鎮痛薬、咳止め、鼻炎薬まで、家にある市販薬を全部合わせて飲んだ。これは実は意外に危険です。

市販薬はブランド名が違っても中身がかなり似ており、成分の重複に気づきにくいことがあります。実際、店頭の副鼻腔・風邪関連市販薬を調べた研究でも、少数の成分の組み合わせが多数の商品名で売られており、表示だけでは違いが分かりにくいとされています。

特に注意したいのがアセトアミノフェンです。総合感冒薬と解熱鎮痛薬を併用すると、成分が重複し、肝障害のリスクが上がることがあります。

また、かぜ薬や鼻炎薬に含まれる第1世代抗ヒスミン薬は、眠気、ふらつき、バランス障害、尿閉などを起こしやすく、特に高齢者では転倒や事故の原因になります。さらにロキソプロフェンなどの成分が重複すると、胃腸障害や急性腎障害のリスクにもつながります。

「用法用量を守って1種類ずつなら大丈夫」でも、足し算すると気づけば上限を超えていることがあります。しかも、薬で強く症状を抑えることで、重い病気の受診判断が遅れる可能性もあります。

強い息苦しさ、高熱が続く、水分が摂れない、ぐったりするとき等は、自己流で追加せず、薬の重複は薬剤師に、症状の原因判断は医師に相談するのが安全です。

記事の内容はあくまで一般的なアドバイスです。すでに病気で治療を受けている方や、医師から具体的な指示を受けている方は、必ず担当医の指示を優先してください。

※効果には個人差があります。試してみて合わない場合はおやめください。
※本記事は、書籍『#3大やめとけ 21人の医師が教える 寿命を縮める「ヤバい」生活習慣』より一部抜粋して構成しています。


 

 


総合診療科の医師が教える「3大やっとけ」

総合診療科の医師が教える「3大やっとけ」
Luce / PIXTA

やっとけ1:「とりあえずの主治医」を決める

受診先がバラバラだと情報が分断され、重複検査や処方のズレ、見落としが起きやすくなります。継続診療(continuity of care)率が高いほど、死亡や救急受診・入院が少ない傾向がいくつも示されています。かかりつけ医を固定するだけで医療の精度が上がります。

やっとけ2:朝食は炭水化物以外も食べる

菓子パンやおにぎりだけなど炭水化物中心の朝食は、食後の血糖変動が大きく昼前の空腹感も強くなりがちです。朝食にたんぱく質を加えると、食後の血糖上昇が抑えられ、満腹感が高まって食欲や間食を抑えやすいと報告されています。高齢者は朝食のたんぱく質摂取が骨格筋量・筋力の維持と関連する可能性が示されています。卵、ヨーグルト、牛乳を一品足す工夫が第一歩になります。

やっとけ3:健診結果をまとめて持参する

健康診断の価値は、その時点での結果だけではなく、年単位の変化を見られることにもあります。血圧や体重、HbA1cなどは「1回の値」より「推移・変動」が将来の疾患リスクと関連することが示されており、トレンドを追えると介入の優先順位を判断しやすくなります。また、検査結果を共有できると重複した検査を減らせるということも分かっています。

記事の内容はあくまで一般的なアドバイスです。すでに病気で治療を受けている方や、医師から具体的な指示を受けている方は、必ず担当医の指示を優先してください。

※効果には個人差があります。試してみて合わない場合はおやめください。
※本記事は、書籍『#3大やめとけ 21人の医師が教える 寿命を縮める「ヤバい」生活習慣』より一部抜粋して構成しています。


■「実は危険?医師が警告!3大やめとけ」をもっと読む■

#1:傷の手当てや美容医療の落とし穴!「形成外科」3大やめとけ
#2:治療や筋トレに潜むリスクとは?「整形外科」3大やめとけ
#3:薬の使い回しや飲み方に注意!「総合診療科」3大やめとけ

もっと詳しく知りたい人は、書籍をチェック!

もっと詳しく知りたい人は、書籍をチェック!

『#3大やめとけ 21人の医師が教える 寿命を縮める「ヤバい」生活習慣』栗原大智 (総監修)高橋書店 刊

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HALMEK up編集部

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