自分時間を楽しむ知恵#4
4人の達人に学ぶ「自分時間」の使い方。体を動かしお金を巡らせて心を満たす
若い頃はなかなか持てなかった自分だけの時間。すでに謳歌しているという人も「何をしたらいいかわからない」という人にも、研究者や美容の専門家など達人4人の知恵はヒントになるはず。本記事では、気分を整える体の動かし方や上手なお金の使い方を紹介。
教えてくれたのはこの4人
老年学研究者・西田裕紀子さん
にした・ゆきこ 国立長寿医療研究センター 老化疫学研究部副部長。加齢をポジティブに捉える視点を大切に、加齢による心理的な変化を研究。
言語学者・堀田秀吾さん
ほった・しゅうご 明治大学法学部教授。社会心理学、脳科学など分野を横断した研究を展開。近著『科学的に証明された すごい習慣大百科』(SBクリエイティブ刊)がベストセラーに。
養生ダイエット協会理事長・Ellyさん
えりー 「東洋医学で心と体の平穏を」をテーマに、体が持つ自然治癒力を生かした無理のないダイエット法を考案。YouTube登録者数は約57万人。著書多数。
美容研究家・小林照子さん
こばやし・てるこ コーセー化粧品取締役を経て、美容業界の第一線に。56歳で「美・ファイン研究所」、58歳でフロムハンドメイクアップアカデミー、75歳で美意識に特化した青山ビューティ学院高等部を設立。
自分時間を豊かにする、7つのステップ
7つの軸で、自分時間の過ごし方を、5つずつ紹介します。
- 【発見】自分自身の感情を味わう時間
- 【リセット】日常から落ち着きを取り戻す時間
- 【始める】自信をつける時間
- 【喜び】明日へのエネルギーを満たす時間
- 【内省】自分を見つめ直す時間
- 【動く】体を動かして元気を取り戻す時間
- 【巡らせる】お金で豊かさを育む時間
前回までの記事では、【発見】【リセット】【始める】【喜び】【内省】を紹介しました。今回は、【動く】【巡らせる】の2つです。
【動く】体を動かして元気を取り戻す5つの過ごし方
「体を動かす時間は、鍛えるのではなく元気を取り戻す時間。関節をやわらかくして可動域が広がると、血流と呼吸が整い、体も心も軽くなります」と養生ダイエットトレーナーのEllyさん。
肩を回す、体をねじる、脚を伸ばす。そんな小さな動きでも十分に効果的。朝や家事の合間にたった1分、体をゆるめるだけで気分は整います。Ellyさんおすすめの5つの動きを紹介します。
1.呼吸が整い、気分が前向きにぐるぐる肩回し

脇の前側をつかんでひじを後ろに、次に脇の後ろをつかんでひじを前に、それぞれ30秒ずつ回します。肩まわりのリンパ節を刺激することで気分が前向きになります。
2.全身を動かす全力ラジオ体操

朝のラジオ体操は、全身の関節を動かして巡りを促すセルフケア。胸を開き、背すじを伸ばし、できるだけ大きく全力で動かします。
3.体型も気分もリフトアップ脇腹、背中伸ばし

脇腹と背中を伸ばすと、自然と姿勢が伸びます。呼吸が深くなり、自律神経が整って疲れにくい体に。脇腹をつかみ真横に、背中側をつかんで軽く引っ張ります。
4.フットワークが軽くなる!股関節ほぐし

脚を前後に開き、腰を落とします。背中を反らさず骨盤を前に押し出して股関節にある筋肉を伸ばします。左右5秒ずつ5回。股関節をほぐすと、内側からエネルギーが湧いてきます。
5.体の緊張をほぐす1分ぶらぶら体操

毎朝1分、全身の力を抜き、ぶらぶら動くだけで、体も気持ちもすっきり。肩を軸に腕を振り、股関節から脚を前後に振り(壁などを支えに)、腰を軸に体をねじって腕をゆらします。一日を軽やかに始められます。
※効果には個人差があります。試してみて異変を感じる場合はおやめください。
【巡らせる】お金を上手に使って豊かさを育む5つの過ごし方
お金は、“持つ量”よりも“どう巡らせるか”で豊かさが決まります。誰かのために気持ちよく使い、自分を満たし、家族と価値を分かち合う。その流れが心を温め、また次の幸せを呼び込みます。
大切なのは、手放す勇気と安心できる仕組みを持つこと。お金を上手に巡らせれば、不安ではなく、「ありがたい」という感謝の気持ちとともに豊かさが育まれます。
1.お金は人のために気持ちよく使う(小林さん)

お金は握りしめていても意味はありません。気持ちよく手放すと形を変えて返ってくるものです。人の喜ぶ顔のためにお金を使うと、自分の心も満たされる。与えることは回り回って自分を豊かにしてくれます。
2.使っても不安にならない仕組みをつくる(堀田さん)

お金の不安は「流れが見えない」ことから生まれます。貯める分は自動積立にして、使う分は別財布に分けておけば、それだけで管理の手間が減り、気持ちも穏やかに。お金の居場所が決まると、安心してお金を使うことができます。
3.会食はケチケチしない(小林さん)
人と囲む食卓は、心の交流そのもの。ごちそうするのも、されるときも、気持ちよく受け取ることが大切です。楽しい時間にお金を惜しまないことで思い出が増え、つながりも深まります。使った分だけ心が潤う、そんなお金の巡らせ方を。
4.自分への投資を惜しまない(西田さん)

学びや経験に使うお金は、自分という“資産”を育てる投資です。資格や趣味、旅や美容でも構いません。未来の自分が少しでも笑顔になれることに使う。そうしたお金は、消えるのではなく、心の自信となって戻ってきます。自分を信じて使うことが、一番の蓄えです。
5.家族と価値観を共有する(西田さん)
お金の話を避けずに、家族で「何に使うと心が満たされるか」を語り合うと、それだけで安心感と絆が深まります。「節約」より「納得」を大切に。誰かの浪費を責めるのではなく、「大切にしたいこと」を共有することで、安心感と充実感のある暮らし方が見えてきます。
取材・文=大門恵子、田島良子、井口桂介(すべてハルメク編集部)、イラストレーション=いなばゆみ
※この記事は、雑誌「ハルメク」2026年1月号を再編集しています。
■「自分時間を楽しむ知恵」をもっと読む■
#1:暮らしの満足度を上げる鍵は「ひとり時間」4人の達人が明かす楽しみ方とは
#2:お金をかけず豊かになれる!4人の達人が教える「自分時間」の過ごし方
#3:自分だけの時間に何をする?4人の達人に学ぶ日常の中に喜びを見つける方法
#4:4人の達人に学ぶ「自分時間」の使い方。体を動かしお金を巡らせて心を満たす
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