フェイスラインのたるみを改善!筋トレやケア方法

2024年07月10日

顔たるみの原因の見分け方も!早めケアで老け見え予防

フェイスラインのたるみを改善!筋トレやケア方法

フェイスラインのたるみの原因って?顔の輪郭のもたつきやむくみにはさまざまな原因が考えられます。原因の見分け方やフェイスラインのたるみの効果的な改善・予防方法をご紹介!筋トレやむくみ解消マッサージでシャープな小顔に!

フェイスラインのたるみの原因

フェイスラインとは、顔の輪郭のことを指します。フェイスラインにもたつきがあったり、むくみ、たるみがあると太って見えたり、実年齢よりも老けて見えたりすることも。

フェイスラインがたるむ原因は一つではなく、以下のようにさまざまな原因が考えられます。

  • コラーゲンの衰え・減少(ハリ・弾力低下)
  • 顔の筋力の低下
  • SMAS層やリガメント(靭帯)の衰え
  • 皮下脂肪の増減
  • 骨の萎縮、骨格の歪み、悪いかみ合わせ
  • むくみ
  • 悪い姿勢
  • 顎の筋肉の衰え(食事の際にあまり噛まないなど)
  • 加齢
  • 肌へのストレス
  • 活性酸素
  • 血行不良 など

フェイスラインのたるみの原因の見分け方

フェイスラインのたるみの原因の見分け方

フェイスラインのたるみの原因は一つではなく、いくつか考えられます。ここからは、フェイスラインのたるみの原因の見分け方をご紹介します。

頬をつまんだところがすぐ戻らない「表皮・真皮のたるみ」

頬骨の高い部分を親指と人指し指でつまんで離したときに、すぐに戻らずに残る場合は、表皮や真皮のたるみが原因だと考えられます。

加齢などの影響によって肌内部のコラーゲンやエラスチンが不足することでハリ感が失われ、たるみにつながります。

ゴルゴラインが目立つ「脂肪組織の減少」

ゴルゴライン(ゴルゴ線)とは、目頭あたりから頬骨の中央に斜めに入る直線のことで、正式にはミッドチークラインといいます。

ゴルゴラインが目立ってくるのは、1,加齢による肌の弾力低下、2,表情筋の衰え、3,脂肪組織などの減少が原因と考えられるでしょう。40代・50代になるとだんだんとコラーゲンが少なくなるので肌の弾力は低下し、表情筋が衰えることでたるみが出て、また顔の脂肪が減少していくため、ハリ感がなくなり顔全体がたるんだ印象になります。

ほうれい線が目立ち始める「筋膜のゆるみ」

ほうれい線がくっきりと目立ち始めるのは、1,骨密度の減少、2,筋肉の表面にある「筋膜(SMAS層)」部分がゆるんでくる、3,皮下脂肪の減少や下への移動、4,コラーゲンやエラスチンの減少で肌の弾力がなくなる、ことが原因です。

筋膜がゆるむとほうれい線部分に肉が乗ったり、口角が下がってブルドッグのようなフェイスラインになってしまうこともあります。

おでこ・顎のハリ不足「骨の萎縮」

眉のラインが目立ち始めたり、おでこの丸さがなくなったと感じる場合は、皮膚の真皮層の厚みの減少や脂肪量の減少の他に、骨が萎縮してきている可能性があるでしょう。

40代、50代を過ぎると少しずつ骨が萎縮し、小さくなっていきます。おでこの骨が萎縮して小さくなると、顔全体にたるみが生じて、疲れて見えたり、老け見えにつながります。

フェイスラインのたるみのチェック方法

フェイスラインのたるみのチェック方法

フェイスラインのたるみは、簡単な方法でチェックできます。

  • 太っていないのに二重あごになっている
  • 斜めから見たときにフェイスラインのもたつきが気になる
  • 正面から見たとき、顎関節の辺りが凹んでいる
  • ほうれい線がくっきりしてきた気がする
  • 顔全体がむくんでいる気がする

上記が一つでも当てはまれば、フェイスラインのたるみが進んでいる可能性が考えられるでしょう。

たるみが起こるとき、フェイスラインだけがピンポイントでたるむということはないため、顔や頭皮、体まで全体的にたるんでいるということに。気になるたるみは、早めのケアがおすすめです。

フェイスラインのたるみを改善・予防するケア方法

ここからは、フェイスラインのたるみの解消法をご紹介します。

表情筋トレーニング(顔の筋トレ)

表情筋は、使わないと衰えやすい筋肉です。普段からしっかり意識して表情筋を動かすといいでしょう。また、表情筋トレーニングを行うのもおすすめです。

「ニコニコ体操」は、頬の筋肉である大頬骨筋と頬筋肉を鍛える表情筋トレーニングです。

  1. しっかり目を開いて、口角を引き上げ、頬を持ち上げる
  2. 上の歯を8本見せるように「ニー」と笑って、そのままキープ。しっかりと頬を持ち上げるのがポイント
  3. 口まわりの筋肉を使って「コー」と口をすぼめる
  4. 口角を上げる「ニー」の動きと、口をすぼめる「コー」の動きを交互に行う
  5. 「ニーコーニーコニーニー」と、5回繰り返す

フェイスマッピング(顔のツボ押しケア)

マッサージや顔の体操は難しくて続けられないという人や、フェイスラインのたるみを対策したいけど何をしたらいいのかわからない人は、「フェイスマッピング」がおすすめです。

フェイスマッピングでは、「反射区」に照らし合わせて顔の悩みをチェックし、綿棒を使って気になる部分を刺激することで顔や体調を整えます。

以下で、気になるブルドッグだるみを引き上げる綿棒ツボ押しのやり方をご紹介します。

  1. 一般的な紙芯タイプの綿棒を用意する
  2. 鉛筆を持つときのように綿棒を持つ
  3. ツボ(画像の1〜4で示した部分がツボ)に垂直になるように綿棒を当て、優しく10秒間押す

ツボは1〜4のどのツボから押し始めてもOKです。力加減は「優しく」がポイントなので、力を入れ過ぎないようくれぐれも注意しながら押していきましょう。

ユビバリー(指鍼)マッサージ

フェイスラインのもたつきやぶよぶよが気になる人や、小顔になりたい人におすすめなのが、ユビバリー(指鍼)のマッサージです。

「咬筋」、「胸鎖乳突筋」、「オトガイ舌骨筋」、「顎二腹筋」という4つの顔の筋肉を刺激することで、たるみや緩みを解消します。

  1. 画像のようにユビバリー(人さし指の第二関節)の基本的な形を作る
  2. ユビバリーと親指で耳の中央あたりを挟み、少し強めに引っ張りながら左右に小刻みに5往復ほど揺らす
  3. 反対側の耳も同じようにする
  4. 咬筋(奥歯の上あたり、口を開けたときにくぼむ部分の境目から耳との間)の際にユビバリーを当て、親指で挟んで圧をかけながら左右に小刻みに10往復ほど揺らす
  5. 少しずつ上にずらし、同様に揺らして耳の下あたりまで行う
  6. 顔を左に向け、右手のユビバリーと親指で右の胸鎖乳突筋を挟み、左右に5往復ほど小刻みに揺らす
  7. 下から上へ少しずつずらしながら行い、耳の下まで行う(頸動脈が走っているため圧のかけ過ぎや、やり過ぎに注意)
  8. 少し上を向き、顎の下にあるくぼみ部分にユビバリーを入れる
  9. 親指で筋肉を軽く挟み、優しい力で揉みほぐす。場所を変えながら10回ほど行う

顎関節マッサージ

顎関節マッサージは、フェイスラインをシャープにし、すっきり小顔に導くマッサージです。フェイスラインのリンパの流れが良くなり、むくみ解消の即効性が期待できるでしょう。

  1. 人差し指と中指を顎関節に当てる
  2. 小さな円を描くイメージで前から後ろへ、気持ちいいと感じる程度の強さで30回マッサージを行う

頭皮マッサージ

頭皮マッサージも、たるんだフェイスラインのリフトアップに効果的です。頭皮をマッサージすることで顔全体の血液やリンパの流れが促進されるため、むくみ解消につながります。

スキンケア

肌のハリや弾力は、真皮層にあるコラーゲンやエラスチンによって保たれています。しかし、これらが加齢などの影響で減少したり、乾燥などによって水分不足になると、たるみにつながることに。

皮膚の乾燥や老化を防ぐためのスキンケアは、たるみ予防や改善に効果的です。コラーゲンやエラスチンの回復や光老化の軽減に効果的なのが「ビタミンA類」の成分が含まれるスキンケアアイテムです。

医薬品では「トレチノイン(レチノイン酸)」、市販の化粧品では「レチノール」「レチナール」という名称で配合されています。また、「ナイアシンアミド」もたるみやしわの改善効果が期待できる成分です。

姿勢の改善

顔の下半分は特に重力の影響を受けやすく、皮膚が垂れ下がりやすい部分です。

顔が下向きになる猫背などの悪い姿勢は、フェイスラインのもたつきやマリオネットライン、ほうれい線、顎のたるみや二重あごの原因になるため、姿勢の改善もたるみ予防につながります。

紫外線対策

紫外線はシミだけでなく、フェイスラインのもたつきや乾燥、皮膚の老化などさまざまな悪影響を及ぼします。

紫外線には「UVA」「UVB」の2つがあり、UVAは肌の深くにまで影響を与え、コラーゲンやエラスチンを破壊したり、変性させてしまいます。これにより、たるみやシワが引き起こされるのです。

紫外線は一年中降り注いでいるため、季節に関係なく毎朝しっかり日焼け止めを塗るなど、徹底的なケアをすることが大切。日焼け止めとあわせて帽子や日傘、サングラスなども併用するとさらに効果的です。

美顔器を使う

フェイスラインのたるみ対策に、美顔器(美容機器)を使うのも一つの方法です。

美顔器には大きく分けて、RF(ラジオ波)、EMS、LED、超音波、イオン導入があり、たるんだ皮膚の引き締めに効果的なのが、RFです。

RFは電磁波の一つで高周波のことを指し、皮膚表面や内部を50〜60℃の熱で温めることで引き締めていきます。ホームケア用では出力の弱い安全なものが用いられますが、家庭用美顔器でもしっかり熱は入るので、たるみケアができるでしょう。

適切な病院・クリニックでの美容医療・美容整形の施術

フェイスラインのたるみは、スキンケアやマッサージ、表情筋トレーニングなどでは改善が難しいことも少なくありません。

セルフケアでの改善が難しい場合は、適切な病院・クリニックでの美容医療・美容整形の施術を受ける美容医療の施術を受けるのも一つの方法です。

  • HIFU(ハイフ)
  • ラジオ波(家庭用のものよりも周波数の高い医療用のものを使用した施術)
  • ヒアルロン酸注射
  • 糸リフト(スレッドリフト)
  • フェイスリフト など

照射や注射、糸などを使って切らずに治療できる方法から、メスで皮膚を切開する方法までさまざまな方法があります。

フェイスラインのたるみは早めに改善・予防ケア!

人の顔は、皮膚や皮下組織で顔全体・頭皮・首までがつながっています。フェイスラインのたるみが気になるということは、他の部分にもたるみが生じていると考えられるでしょう。

すでにたるんでしまったフェイスラインをセルフケアのみで改善することは難しいため、たるみが起こらないよう、予防のための引き上げケアを行っていきましょう。

※効果には個人差があります。試してみて異変を感じる場合はおやめください。

監修者プロフィール:川村郁美さん

川村郁美さん

専業主婦から一念発起、アトピーに悩む長男をきっかけに、医師になることを志す。子育てと両立しながら医学部生・研修医時代を乗り越え、念願の皮膚科医に。現在は、病気から美容まで皮膚のお悩みにお応えでき、地元の皆様に愛され頼られるクリニックを目指して、静岡県富士市にてとみ皮膚科クリニックを運営。保険皮膚科と美容皮膚科の両方を大事にしながら、患者と日々向き合っている。

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HALMEK up編集部
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