老け見えの原因、目元のシワを作る悪習慣に要注意!

目の下のシワの原因は?改善ケア・予防対策を解説!

川村郁美
監修者
とみ皮膚科クリニック
川村郁美

公開日:2023.03.09

「疲れて見える」「実年齢よりも老け見えする」など悩みの種である目の下のシワは、徹底的に改善&予防ケアしましょう!なぜシワができるのか、その原因や3タイプのシワについて解説。また、目の下のシワに効果的な化粧品の成分もご紹介します。

監修者プロフィール:川村郁美さん

川村郁美さん

専業主婦から一念発起、アトピーに悩む長男をきっかけに、医師になることを志す。子育てと両立しながら医学部生・研修医時代を乗り越え、念願の皮膚科医に。現在は、病気から美容まで皮膚のお悩みにお応えでき、地元の皆様に愛され頼られるクリニックを目指して、静岡県富士市にてとみ皮膚科クリニックを運営。保険皮膚科と美容皮膚科の両方を大事にしながら、患者と日々向き合っている。

目の下のシワは3タイプ

目の下のシワは3タイプ

目元のシワがあると、疲れているように見えたり、実年齢以上に老け見えしてしまう原因に。目の下のシワは、大きく分けると3タイプあります。

ちりめんジワ

ちりめんジワは、目の下にできるシワの初期段階ともいえるシワです。皮膚の浅い層にできる細かなシワで、小ジワともいいます。目の下(下まぶた)の他にも上まぶた、目頭下、目尻などにもできることがあります。

無表情のときはあまり目立たないことが多いものの、表情を変化させたり、目元に力を入れると、細かなシワが目の下を中心に現れます。

表情ジワ

表情ジワは、笑ったり怒ったり困ったり、表情を変えたときに現れるシワです。

一時的なシワであるため、表情を戻せばシワが消えていきますが、加齢などの原因によって肌のハリ・弾力が低下してくると、表情ジワが戻らずにそのまま肌に定着してしまいます。

目の下のラインに沿って入る横方向の細いシワは、表情ジワであることが多いといわれています。

たるみが重なった深いシワ

まぶたを開閉させる筋肉である眼輪筋が衰えると、目の周囲の脂肪を支えきれなくなり、目の下にたるみが生じます。

このたるみが進行すると、たるみ部分との境目が深いシワになってしまうことがあります。

目の下のシワができる原因

目の下のシワができる原因

目の下のシワができる原因は一つではなく、いくつかの原因が重なって起こります。ここからは、目の下のシワができる原因をご紹介します。

乾燥

乾燥は、目の下のシワの代表的な原因です。ちりめんジワは、肌の水分量が低下することによって起こります。

肌の水分保持力は季節や部屋の湿度などの他、加齢も影響します。乾燥しがちな肌はしっかり保湿ケアすることが大切です。

眼精疲労

長時間の画面作業や読書などによって目に負担がかかると、目の疲れが蓄積され、眼精疲労を引き起こします。目元の皮膚は眼球の動きや瞬きによって常に動いているため、使い過ぎは目に負担を掛けることに。

眼精疲労が起こると目の周囲の血行が悪化することで乾燥、シワの原因になります。

摩擦などの物理的な刺激

目元の皮膚は、肌の中でも特にデリケートな部分です。力強くこするなど摩擦による物理的な刺激は肌のキメを乱したり、肌の潤いを奪ってしまい、シワにつながります。

朝起きたときに目をこすったり、目がかゆくてこすってしまいがちな人は、注意しましょう。

アイメイクを落とすときにゴシゴシとこすったりするのもNGです。目元のメイクはウォータープルーフのものも多いため、目元メイク専用のアイメイクリムーバーなどを活用すると、こすらなくても優しくメイクを落とせます。

紫外線によるダメージ

紫外線は、シワだけでなく、シミやたるみなどの肌悩みや肌の老化の最大の原因として知られています。長い時間、紫外線によるダメージを受けると、真皮のコラーゲンを減少させ、肌のハリや弾力の低下につながります。

目の下のたるみ

目の下のたるみは、悪化すると深いシワにつながることがあります。

目元の血行不良、乾燥、肌のハリや弾力を保っているコラーゲンの減少などは、目の下のたるみの原因に。目の下のたるみが気になる場合は、シワだけでなくたるみも合わせてケアするといいでしょう。

表情のクセ

目を細める、眉間にシワを寄せるなどのくせがあると、目元の筋肉を緊張させ血行が悪くなってしまうことがあります。

顔の表情筋はつながっており、一部の筋肉が凝ると他の筋肉にも悪い影響を及ぼしてしまうため、表情のくせにも注意しましょう。

目の下のシワの予防ケア方法・改善対策

目の下のシワの予防ケア方法・改善対策

ここからは、目の下のシワの予防ケア方法・改善対策をご紹介します。

目元への摩擦ダメージを減らす

まずは、目元に余計な負担を掛けないことが大切です。こすったり力を入れて洗ったり、目元は無意識のうちに刺激してしまいやすい部分でもあるため、意識して優しくケアしましょう。

クレンジングの際は、摩擦を軽減できるクリームタイプやオイルタイプ、ミルクタイプのものを使うのもおすすめ。シートタイプのものは摩擦につながるため、日常使いは避けたいアイテムです。

目元専用のケア化粧品を使った丁寧な保湿ケア

目の下や目尻、目頭など、目元ケアは丁寧な保湿が基本です。目の下が乾燥しないよう、きわ部分まで入念なケアを行いましょう。

毎日のスキンケアの際に、目元専用のケアアイテムを使うのもおすすめです。目元ケアに特化した美容液やアイクリームなどをスキンケアに取り入れると、目元の乾燥を防ぎ、しっかりと保湿できます。

また、メイクアイテムも、リキッドタイプのファンデーションなど柔らかいテクスチャーのものを選ぶと、目元のシワをカバーしやすいです。

徹底的な紫外線対策

紫外線は、あらゆる肌悩み・肌トラブルを引き起こす原因となる美肌の大敵です。肌のバリア機能を低下させてしまうため、外出時はもちろん、日中は室内でも日焼け止めを塗って紫外線から肌を守りましょう。

出掛ける際には、日傘や帽子、サングラスなども活用するとさらに紫外線予防効果を高められます。

適度なマッサージによる血行改善

マッサージによって血行を促進するのも、目の下のシワ対策になります。

  1. 左右の親指を使い、眉毛とまぶたの間を5〜10秒ほど軽く押す
  2. こめかみに左右の親指を当て、残り4本の指で頭頂部を10ほど軽く押す

なお、目元の肌はデリケートなので、マッサージのやり過ぎはNG。摩擦が起きないように注意しながら、適度に行うことが大切です。

目の下のシワの原因の一つである目の下のたるみやクマを対策したい場合は、表情筋5分トレーニングも有効です。

ホットアイマスク

眼精疲労が起こると目元の血行が悪くなり、肌に必要な栄養分が行き届かなくなってしまいます。目が疲れたときはホットアイマスクを使って温め、血行を促進しましょう。

  1. タオルを軽く濡らして絞り、レンジで温める
  2. 目元全体を覆うようにしてタオルを乗せる
  3. タオルが冷めてきたら外す

この後、保湿力のあるオイルを使って目元のマッサージをするのもおすすめです(ただし、優しく、こすらないで)。

美容医療の施術によるシワ治療

広範囲に及ぶシワや深いシワの場合、セルフケアでは改善が難しいケースも。クリニックでは、以下のような専門的なシワ治療を受けることも可能です。

  • ヒアルロン酸注入
  • ボトックス注射
  • ベビーコラーゲン注射
  • PRP皮膚再生療法
  • 脂肪細胞注入(マイクロCRF)
  • マッサージピール(PRX-T33)
  • RFフラクショナルやCO2フラクショナルレーザーなどのレーザー治療
  • 幹細胞培養上清液注射 など

目の下のシワに効果的な化粧品の成分

目の下のシワに効果的な化粧品の成分

目の下のシワをしっかりケアしたいのであれば、シワ改善に役立つ成分が配合された化粧品を使うのがおすすめ。日本では、以下の3つの成分はシワの改善に効果があることが厚生労働省に認められています。

  • ニールワン
    日本で初めて厚生労働省にしわの改善効果が認められたポーラの独自の成分。コラーゲンやエラスチンを分解してしまう酵素「好中球エラスターゼ」と合体することで働きを抑制する作用がある
  • ナイアシンアミド
    ニコチン酸アミドとも呼ばれることがあり、シワ改善効果の他にも、肌荒れや美白有効成分として医薬部外品の承認を得ている。コラーゲンの生成を促し、肌内部から押し上げるようにシワを改善する。シワの改善効果が認められた成分の中で唯一の水溶性成分で、汎用性の高さからさまざまな化粧品に使われている
  • 純粋レチノール
    資生堂が開発した成分。酸素・光・熱に弱い純粋レチノールの安定配合に成功。純粋レチノールの効果を守るための容器も独自開発した。真皮構造の再構築、肌の水分量アップ、ターンオーバー促進などの効果によってシワを改善する

目の下の皮膚はとても薄くて繊細です。また、粘膜にも近い部分であるため、低刺激であることも大切。

人によっては、スキンケアアイテムに含まれるエタノール(無水エタノール)や香料によって肌荒れを引き起こしてしまうこともあるため、敏感肌の人や肌が弱い人は他の成分もチェックして選ぶといいでしょう。

これに合わせて使用感や香りをチェックしておくと、無理なく目元のケアを続けやすくなります。

目の下のシワ対策に!アイクリームの正しい塗り方

アイクリームを塗るときは、デリケートな目元に刺激を与えないように優しく塗ることが大切です。以下のポイントを押さえて、正しい方法でアイクリームを塗りましょう。

  1. 上下のまぶたに3か所ずつアイクリームを点置きする(アイクリームの量は1か所につきパール1粒ほど)
  2. 指の腹を使い、顔の中心部から外側へ向かってクリームを優しく力を入れないで伸ばす
  3. クリームを肌に十分なじませたら完了

目の下のシワは深くなる前にしっかり保湿ケアを!

スキンケアアイテムで目の下のシワをケアする際は、シワ改善効果が認められた「ナイアシンアミド」「ニールワン」「純粋レチノール」といった有効成分が入ったアイクリームなどの化粧品を使うのがおすすめです。これらの成分は、厚生労働省にシワの改善効果が認められています。

なお、これらの化粧品を使ったからといってすぐにシワが改善されるわけではないため、一定期間使い続けることが大切です。同時に、乾燥や紫外線ケアもしっかり行いましょう。


目の下のシワにおすすめのクリーム3選

ここからは、ハルメク365編集部推薦の目の下のシワにおすすめのクリームをご紹介します。

セリジエ 薬用アイ&リップクリーム

セリジエ 薬用アイ&リップクリームは、「化粧品で見た目年齢を変えるには?」を研究した結果、進化したナイアシンアミド配合の薬用アイ&リップクリームです。シワ改善と強力なハリアップのW効果が、年齢が気になる目元や口元に働きかけます。

ポーラ リンクルショット メディカル セラム N

ポーラ リンクルショット メディカル セラム Nは、日本で初めてシワ改善が認められたニールワンを配合したセラムです。ニールワンと相性のいい成分を新配合することで、肌のハリやうるおいをサポートしています。

エリクシール エンリッチド リンクルホワイトクリーム

エリクシール エンリッチド リンクルホワイトクリームは、純粋レチノール配合のリンクルクリームです。メラニン生成を抑えてシミやそばかすを防ぐ美白有効成分の「m-トラネキサム酸」も配合されており、シミが気になる人にもおすすめです。

※効果には個人差があります。試してみて異変を感じる場合はおやめください。

※記事内の価格は2022年2月6日時点のもので、すべて税込です。

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