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- 元編集長が、パン屋のアルバイトを始めてみたら
ハルメクの元編集長・矢部万紀子さんが、50代女性の仕事事情を実体験を交え考えていく特別連載です。パン屋でのアルバイトに憧れていた矢部さん。「年齢、性別、国籍、経験不問」の文言に背中を押されて、応募することに。そこで待ち受けていたのは……!?
夢のパン屋アルバイトに無事合格したものの
前回の記事はこちら「ハルメク元編集長が直面!50代女性のアルバイト事情」
応募のメールを送信した後すぐに返事があって、面接に行きました。ハルメクの最終出勤日の翌日、2017年の8月1日の午後5時でした。待ってくれていたのは私と同じくらいの年齢の女性で、店のオーナーでした。
なぜここで働きたいのかという質問には、「ここのパンがおいしくて好き」「これまでと違うことをしたい」「コツコツ作業をすることが案外得意」と答えました。
その場で合格となったのは、私が仕事に向いているかどうか以前に、人手不足という現実があったからかもしれません。いずれにしろ、夏場はパンはあまり売れず、秋からが忙しくなるということで、初出勤は9月6日と決まりました。
そうして近所の「K」というおいしい店に初出勤したのが9月6日、9日まで働き、私はアルバイトを辞めました。我ながらあきれてしまいます。
なぜそうなったのかをざっくりと申し上げるなら、私があまりにも不器用なことが一番大きかったような気がします。だから作業に手間取り、すごく疲れてしまったのです。パン作りの心得が少しでもあれば違ったでしょうが、私は大学を卒業してから30年以上、仕事しかしていなかったのです。
ちなみに私がどれくらい不器用かというと、...
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