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- 葉酸パワーと生活習慣病の関係性とは?
埼玉県在住の上野さん。「日本一健康な街」を目指す坂戸市が主催する「葉酸セミナー」を受講中です。今回は自身の検査結果をもとに、セミナーで学んだ葉酸パワーと生活習慣病の関係性を解説します。
「遺伝子多型」って何?
まず、最初に深くお詫び申し上げます。と、言いますのは前回から書いている、悪玉アミノ酸のことですが、ホモステインではなく、ホモシステインだったんです。大間違いをしてしまいました。本当に申し訳ありません。今回からホモシステインでお願いいたします。前回の間違いをお詫びして、訂正させていただきます。
さて、さかど葉酸プロジェクトチ-ムに属されている栄養士の方々に「葉酸」について学ぶセミナーの続きです。ここでおさらい。生活習慣が乱れ、悪玉アミノ酸=ホモシステインが増えると、生活習慣病を引き起こします。ホモシステインの代謝には葉酸が必要で、葉酸が不足するとホモシステインを増やしてしまいます。葉酸を摂ると、生活習慣病を引き起こしにくくなります。
前回のセミナー では、採血、尿検査、食事調査を行いました。今回はその結果が示されました。
まず、私の場合、「遺伝子多型」がCC型であり、これは葉酸パワーが高い型ということでした。
ここで、「遺伝子多型」というちょっと耳慣れない言葉が出てきました。この遺伝子多型についてセミナーで学んだことをご説明します。
遺伝子と生活習慣病の関係性
人の体は60兆個という膨大な数の細胞からできています。この細胞一つ一つに体の設計図である遺伝子が入っています。どの細胞も同じ遺伝子のコピーをもっています。また、遺伝子は設計図であるだけでなく、どのように働くか決める指令書でもあります。
遺伝子はDNA A、G、C、T(デオキシリボ核酸)という物質が鎖のようにつながったものです。暗号のようにこの4つのDNAの並び方を組み合わせて設計図や指令書が書かれています。この遺伝子に間違いがあると細胞の働きがうまくいかなくなり、重い病気になってしまいます。ですから、人の体には、このような間違いを防ぐためたくさんの仕組みが備わっており、このような間違いによる病気はまれなものになっています。
一方では、人の遺伝子にはA、G、C、Tの並び方の個人差がたくさんあることがわかっています。
これらのほとんどは遺伝子の働きにまったく影響しませんので無害なのですが、最近このような遺伝子の個人差(遺伝子多型)の中に、食べ過ぎやストレスなどの「生活習慣病のゆがみ」と一緒になると病気を起こしやすくするものがあるとわかってきました。
「遺伝子多型」と「生活習慣のゆがみ」が合わさって起こる病気のことを「生活習慣病」と呼んでいます。高血圧、糖尿病、動脈硬化や脳卒中、心筋梗塞などはすべて「生活習慣病」と考えられています。認知症も生活習慣病の概念が適用可能であるような事例が報告されています。このように、生活習慣病にかかる「遺伝子多型」がみつかれば、今以上に効果的な予防法が見つかる可能性があります。
そして、遺伝子多型にはCC型、CT型、TT型の3種類があり、葉酸が不足しやすいTT型は日本人では15%存在します。
さて、私の検査結果は……??
血清ホモシステイン値ですが、6.1μMで、7μM以下で大丈夫でした。ただ、高血圧になりやすい体質であり、食事調査の内容から、塩分量が多かったです。塩分摂取量は男女共に1日に6.0gで未満であってほしいところ、9.5gも摂っていました。エネルギー摂取量は私の身長、体重では、1580kcalのところ、1722kcalも摂っていました。
この結果は、ある1日の私の食事内容から計算された数字です。結果を見ながら栄養士さんからのアドバイス受けることができました。ここで、私の対策が見えてきました。減塩の食事、エネルギー摂取量を減らす食事です。
次のセミナーでは
4回目のセミナーは、食事教室です。減塩の料理法やエネルギーを抑えた料理を教わることができます。たぶん葉酸いっぱいのメニューだと思います。楽しみです。
最後に、「さかっち・どら焼き」の紹介を。
坂戸市にあるお菓子屋さんで売られている、葉酸入りどら焼きです。生地に「さかど葉酸たまご」とほうれん草を使用しています。2018年、NHKの「ガッテン!」で紹介され、放送直後は遠方からのお客様も多くいらしたそうです。今でも坂戸市の皆さんに愛されているどら焼きです。1個あたり、葉酸が27マイクログラム入っています。
次回は葉酸の多い食品の一人分の量に含まれる葉酸の値をお知らせします。
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