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- シニアたちのカープ観戦
侍ジャパンのWBC優勝で、日本中が興奮のるつぼと化し、今なおその歓喜の余韻に浸っている私たち。そこで、わがまちのシニアクラブ(老人クラブ)が、マツダスタジアムでのナイター観戦を企画してくれました。
広島市はカープの本拠地
初の市民球団である「広島東洋カープ」は、広島市民・広島県民にとって特別な存在です。
昭和25(1950)年、原爆投下で焼け野原になった広島市で誕生したカープは、広島市民・広島県民の夢と希望を象徴する球団でした。
ことに、球団が経営不振の頃、鍋募金・樽募金をした思い出があるシニア世代にとっては、苦楽を共にした戦友感覚があるのかもしれません。
そして今や、そのシニア世代に加え、壮年期の子ども世代、青年期の孫世代、さらにひ孫世代がいます。皆、熱烈なカープファンです。
人が集えば、「昨日のカープ」で話題に事欠かず、カープ談義で盛り上がります。
スタジアムに行こう
WBCの興奮がさめやらぬ頃、カープを応援しようということで、わがまちの「シニア観戦ツアー」が企画されました。
6月末の日程で、スタジアム3塁側に参加者31名の席を確保できました。梅雨どきのため、まとまった席が取れたようです。
当日は、蒸し蒸しするものの涼風も時折吹いて、なかなかの「応援日和」。参加者のチケット代は自己負担でしたが、シニアクラブから生ビールのワングラスがプレゼントされ、ビールを飲みながら応援しました。
にわか野球ファンのカープ観戦
夫が他界してから、TVで野球中継を観ることはほとんどなくなりました。
誘われて、初めてマツダスタジアムでカープを観戦したのは4年前。
そして、オリンピックと今年(2023年)のWBCをTV観戦して、にわか野球ファンになった私。そのハンデをカバーすべく、観戦ツアーが決まってからの1か月半、新聞のスポーツ欄でカープの記事を読みあさり、カープ戦のTV中継を観て勉強(?)を重ねました。
にわか勉強ではとうてい「通」にはなれませんが、選手の顔と名前、スター選手のエピソードなどを頭に詰め込みました。
そして当日、スコアは「1」と「0」の一進一退。緊張感のあふれる試合でしたが、カープが2-3xで勝ちました。翌日の新聞には「秋山打開 復活の兆し」「八回に決勝犠飛」などの文字が踊っていました。
ミニピクニック気分!
試合終了時の混雑を避けるため、10余人は8回終了後に席を立って帰路に着きました。私は試合終了を見て、皆とおしゃべりしながら広島駅まで歩き、JRとバスで帰宅しました。
人生100年時代、未曾有のコロナ禍に遭遇したシニア世代にとって、「今日行くところがある」「今日用事がある」(野末陳平さんが「高齢者にはキョウイクとキョウヨウ」が必要と提唱)のは、とてもありがたいことです。
参加者のほとんどが顔見知りで、和気あいあいとお弁当を食べたり、ビールやコーヒーを飲んだりと、ミニピクニック気分を味わうこともできたイベントでした。
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