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- 親戚や友人の子へお年玉、お祝い金をやめたい…
今回はお年玉やお祝い金について。日常生活でちょっと困ったシーンに遭遇することはありませんか。時流に沿った柔軟な立ち居振る舞い、大人の女性として身につけておきたい理想的な対応力について、マナー講師である諏内えみさんに聞きました。
【質問】友人や親戚の子へのお年玉・お祝い金、負担なので終わりにしたい……
毎年のお年玉にはじまり、出産祝い、入学祝い、結婚祝いなど、親しい友人や親戚の子に贈るお祝い金。子どもがいない(少ない)と、損している気がしてやめたい。どうやって伝えればいいでしょうか?
【回答】お年玉はいつまでなのか、前もって宣言しておく
毎年のお年玉。そして、進学や進級、結婚や出産などライフステージごとに発生するお祝い金。子どもの数や経済状況が似ていれば問題ありませんが、不公平感を感じてしまうときはどうすればよいか、諏内さんの答えは……
「お年玉は『小学生の間まで』『義務教育の間だけね』など、前もって終了のタイミングを宣言しておくことで、終わりが見えるので納得感があります。あらかじめ宣言しておく方がスムースです」
もう一つの問題は金額。お年玉は、年齢が上がるごとに金額もアップしなければならないという暗黙のプレッシャーもありますが、どうすれば回避できるでしょうか?
「金額は無理をすると続きませんし、ストレスになります。一人っ子の我が子に1万円いただくなら、相手の二人兄弟には5000円ずつ差し上げるなど、トータルの金額で考えると公平感があります。金額も、『ここまでにさせてもらうわね』など、子どもにではなく大人に伝えておきましょう。子どもが不満を訴えてきたときも相手の家庭内で解決してもらうことができます。お祝い金も同様に、『入学祝いまでね』などと伝えておくとよいでしょう」
もらって当然!? いただく側のマナーも重要
「もらって当然」という態度だとますますモヤモヤが積もり、大人同士の関係がぎくしゃくしてしまいます。お年玉に限らず、お金は、いただく側のマナーも重要だという諏内さん。
「お子さんがいない人がお祝い金をくださった場合には、『いつもありがとうございます』と感謝の気持ちを伝えましょう。その際、言葉だけでなく、お礼の品を贈ることを忘れずに。特にお年玉は、いただくことが予測できるものですから、近所のおいしいものや名産など、きちんとしたものを事前に用意しておくこと。菓子折りでもいいでしょう。品物選びに困ったら、
もらう側として心苦しい場合は、お断りやお返しを丁寧に
お年玉は、日本の風習として根強くあり、子どもたちも期待しています。ほかの親戚や大人たちがお年玉を用意している状況で、自分だけ出さないということが難しい場合も多いでしょう。
「子どもがその場にいたら、お年玉をあげないわけにいかないのが日本のお正月の風景ですよね。いただく方も、ある特定の人にだけ頑なに辞退するのも不自然で、かえって失礼。断わってもいただく流れになるでしょう。風習として仕方ないととらえ、いただいてばかりで心苦しくてもいったん受け取るのが賢明です」
いただいたお金を、子どもに内緒でこっそり返すというのは失礼なのでしょうか?
「いただいたお金を返すというのは、もうこれ限りにしてほしいという気持ちは伝わるかもしれませんが、スマートだとはいえません。お金を返すのではなく、品物を添えて、感謝の心を伝えるのが大人の社交としては理想的だといえるでしょう」
大人の正解マナー
金額は無理せずお年玉はいつまでかを明確に宣言。しっかりとお礼することがいただく側のマナー
イマドキ50代の社交術・正解マナーを教えてくれたのは?
マナースクール ライビウム代表 諏内えみ
エレガントな振る舞いや会話、社交が学べるオンライン講座「Class the SUNAI」では、レストランでのテーブルマナー、アフタヌーンティーマナー、立食マナーを直接習えるコースが人気。YouTube「諏内えみチャンネル」や「オンラインサロン」も登録者多数。著書にベストセラー『「育ちがいい人」だけが知っていること』(ダイヤモンド社) 等。
監修=諏内えみ 取材・文=古田綾子
■もっと知りたい■
諏内えみ
マナースクール ライビウム代表。エレガントな振る舞いや会話、社交が学べるオンライン講座「Cl
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