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- ぽっこりお腹の原因は骨盤?歪みとその原因をチェック
ぽっこりお腹、諦めないで! 73歳とは思えない抜群のスタイルを持つ、健康運動指導士の谷玉惠(たに・たまえ)さんに、勇気をもらいましょう。まずは「骨盤の歪みを生む生活習慣」8つをチェック。原因となる骨盤の歪み(ゆがみ)について教わります。
今すぐチェック!「骨盤の歪みを生む生活習慣」8つ
まずは、骨盤のゆがみを生み出す生活習慣を送っていないか、チェックしてみましょう。
- 食べ物は片方の奥歯で噛む
- つい腕組みをしてしまう
- 重い荷物を片手で持つ
- 階段はいつも同じ足から
- 横向きで寝るのが好き
- 椅子に浅く座るのがクセ
- 立っているときに、片方の足に体重をかけている
- 下を向いて歩く
当てはまる項目が1〜3個ある方は、骨盤をゆがませている可能性あります。4〜5個の方はゆがみが進行中。日常生活の見直しが必要。6~8個の方は相当ゆがんでいます。今すぐ対策が必要です。
ぽっこりお腹は、骨盤の歪みが原因
私たちは、朝起きてから夜寝るまで、さまざまな姿勢や動作を繰り返しています。ソファに寝そべってテレビを見たり、重い買い物袋を持って歩いたり……。
「実は、あなたが日常で何気なく繰り返しているその姿勢や動作の積み重ねが、骨盤をゆがませ、お腹ぽっこり、お尻をだらんとさせる原因です」と健康運動指導士の谷玉惠さんは話します。
谷さんによれば、若々しい姿勢をキープする秘訣は「骨盤」。しかし前述のような動きを続けると、体の左右前後の筋肉がアンバランスになり、一部の筋肉に負担がかかってこわばってしまいます。すると、骨盤を正しい位置にキープできなくなるのです。
図の左のように、骨盤が正しい位置にあるときは、骨盤が垂直になり、背筋が伸びます。するとお腹が伸びて内蔵に正しい位置になり、お尻もキュっと上がります。
しかし図の右のように、骨盤が歪んでいるときは、骨盤が後ろに傾きます。すると猫背になり、内臓が下垂してお腹が出て、お尻も垂れてきます。
50代以降の女性は、骨盤が後傾した状態が多い
特に50代以降の女性に多い骨盤のゆがみは、後ろに倒れて開いている状態。こうなると、開いた骨盤の中に内臓が下がり、下腹がぽっこり出て、脂肪がつきやすくなります。
同時に、お尻は横に広がり、お尻を支える筋力が低下して、垂れ尻に……。
「骨盤がゆがむと、猫背になり、お腹の筋肉が緩みます。次第に筋力が衰えて低下して、正しい姿勢を維持できず、無意識にラクな姿勢をとるようになってしまうんです」と谷さん。この姿勢は老けて見える上、便秘、腰痛やひざ痛などを引き起こす要因にもなります。
これを予防するには、日常の基本の動作「歩く」「座る」の姿勢を正して、骨盤をゆがませない習慣をつけることが必要です。また歩く、座るといった動作を通じて、骨盤を本来の位置にリセットしておくことが大切です。
「筋力の低下による、前のめりの小股歩きや、がに股歩き、ペタペタ歩きなどの“老け歩き”は、骨盤のゆがみを悪化させます。骨盤を前後に振ることで、骨盤のゆがみをリセットしましょう」
次回は、歩く前の骨盤ふりふり体操を紹介します。
谷 玉惠(たに・たまえ)さんのプロフィール
1945(昭和20)年生まれ。健康運動指導士。85年、東京・青山に体操教室を開業し、以来、約30年にわたり、整体、鍼、ダイエット体操などを通して、“骨盤のゆがみ”を整える健康な体づくりと生活習慣を指導。70歳を機に教室を閉じ、現在は講演会や講座などで指導を続けている。
取材・文=長倉志乃、児玉志穂(ともに編集部)、撮影=鈴木宏、ヘアメイク=小島けさき、イラストレーション=金子なぎさ ※この記事は2019年7月号の雑誌「ハルメク」を再編集しています。
■もっと知りたい■
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