素朴な疑問2000円札って、一体どこに消えちゃったんですか?

公開日:2018/08/20

2000円札って、一体どこに消えちゃったんですか?

 

いいえ、消えてはいません。現在は製造を中止していますが、れっきとした「通常の日本銀行券」なんです。(キッパリ!)

 

2000円札、そう思い起こせば、沖縄サミットと西暦2000年(ミレニアム)を機に、ちょうど2000年に発行されたんですよね。

 

「1」と「5」以外の単位ということや、表面が人じゃなかったりと珍しいお札でした。発行前から注目されて、交換開始の当日には、銀行の前に長蛇の列ができたんですよね。

 

あれだけ注目されて誕生したにもかかわらず、最近はさっぱり見かけないですね。ほとんどの銀行やコンビニのATM、鉄道の券売機でも2000円札は使えなくなっています。

 

いったいどこに行ってしまったのでしょう?

 

珍しいお札なので使わずに保管している方もいると思いますが、実は、ある調査で県民の6割が最近見たというエリアがあるんです。

 

えっ? それってどこか気になりますよね。

 

答えは沖縄県。2000円札の表面には、沖縄の世界遺産・首里城の表門である守礼門が描かれています。数年前まで知事をトップに「県民1人に2000円札を3枚持ってもらおう」という呼びかけを行っていたのだそうです。

 

沖縄といえば海外からの観光客がたくさん押し寄せていますね。彼らが、自国の両替所で日本円に交換する際、実は100ドル分の日本紙幣パックの中に、2000円札が入っているようなのです。20ドル、20元など「2」を単位とした紙幣になじみがある海外の人たちは、普通に使っているみたいですよ。

 

それと、2000円札にはもうひとつの隠された秘密があるんです。

 

その秘密とは「エラー紙幣」です。エラー紙幣というのは、簡単に言うと印刷ミスした紙幣ということ。え、そんな最近のものなのに失敗なんてあるの? と思うじゃないですか。

 

実は、なんと約9,000枚もの2000円札にエラー紙幣があるそうです。(9000枚ってすごくないですか)

 

具体的に言うと表面左上の記号のアルファベットが「J」になっていて、右下の記号のアルファベットが「L」になっちゃってるんです。だから、このエラー紙幣は「JL券」と呼ばれています。(なんだかカッコいい?)

 

そして、この「JL券」はなんと、その珍しさから、マニアの間で10万円~15万円ほどで取引されているそうです。

 

なんてこと! 2000円札が10万円ですって。ちょっと本気でタンス預金(へそくり)を調べてみなくちゃ(笑)

 

 

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イラスト:飛田冬子

 


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