素朴な疑問火葬で骨だけ残るのはなぜ?灰にならないの?

公開日:2023/02/21 更新日:2024/02/07
火葬で骨だけ残るのはなぜ?灰にならないの?

 

こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。

 

最近終活を考え始めたワタシ。お墓に入らず、樹木葬もいいかなぁと思っています。でも家族の近くにもいたいので、遺骨の一部を中に納め身につけることができる、手元供養のためのペンダントも気になる……。

 

なんて思っているとふと疑問が湧いてきました。そういえば、日本では亡くなったら火葬されるけれど、なぜ骨だけ残るのかしら? 気になったので調べてみましょう!
 

 

骨だけが残るのはなぜ?火葬で温度調整しているから

火葬では骨が残るように温度調整をしている

火葬をする際の温度は、一般的に800〜1200度。

 

ただし、故人の性別や年齢、体型、火葬の燃焼方法の種類や火葬炉の温度などによっても、ご遺骨の残り方が違ってくると言います。

 

故人が高齢で骨粗鬆症などによって骨密度が低かったり、病気で長期間にわたって投薬治療を受けていたりすると、火葬後の骨の多くが灰になる可能性が高まります。他にも、骨がまだ弱い乳幼児も、残る骨が少なくなるそう。

 

また、温度や時間によって灰にならず残らなかったり、骨壷に入りきらないほど残ってしまうこともあります。

 

そのため、故人の体型や病気に関係なくご遺骨をできるだけきれいに残し、骨壷に収まるよう、火葬技師がご遺体の状態を見ながら適度な時間や温度に調整しているのです。

 

従来は火葬のプロである火葬技師の熟練された技術により、温度や時間を調整していましたが、最近ではコンピュータで温度管理をする火葬場も増えています。

 

どちらの場合も、火葬場の職員さんは真っ赤に燃えている炉の中をしっかりと観察しながら、骨が灰にならないよう、丁寧に焼いてくれているのです。

 

日本での火葬の方法は2種類ある

火葬では骨が残るように温度調整をしている

ご遺体を火葬する方法には、大きく分けて以下の2種類があります。

 

【ロストル式】

 

ロストル式は、お棺を格子(ロストル)の上に置き、バーナーで焼く方法です。

 

費用がそれほどかからず作成もしやすいですが、ご遺体を焼いていくうちにご遺骨が骨受け皿に落ちていくため、ご遺骨がきれいに残りにくいのが難点。

 

【台車式】

 

台車式は、現在の火葬で主流となっている方法です。主燃料炉に置いて、バーナーで台車とお棺を一緒に焼きます。

 

基本的に、ご遺体を焼く際に出る悪臭や有毒ガスを無害化する炉を使用するため、ロストル式よりも費用はかかりますが、衛生的であることやご遺骨がきれいに残りやすいことから、広く普及しているようです。

 

火葬後に喉仏が大切にされる理由

火葬後に喉仏が大切にされる理由

一般的に、火葬後はご遺骨を骨壷に納める「骨上げ(こつあげ)」という儀式を行います。その際、最後に骨壷の上部の真ん中に喉仏が収められるのはなぜなのでしょうか。

 

それは、喉仏が「まるで仏様が坐禅を組んでいるように見える」からです。

 

ここでいう喉仏とは、男性のみにある「喉頭隆起」ではなく、性別に関係なく存在する背骨の一部である「第二頸椎」のことを指します。

 

喉仏は体に宿っていた仏様と考えられており、生前に善い行いをしていると、火葬後に喉仏がきれいに残るといわれています。

 

※この記事は2023年2月の記事を再編集して掲載しています。

 

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参照:PRESIDENT Online

   一凛

   知っておきたい葬儀の知識

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   葬儀のデスク

ハルメク子さん
喉仏がきれいに残っていると、極楽浄土に行きやすくなるらしい!

 

イラスト:飛田冬子


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