
50代から「英語の学び直し」♪
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更新日:2025年02月20日 公開日:2023年11月10日
簡単!楽しい!50代からのお手軽投資生活#5
企業から商品やギフト券などがもらえるお得な株主優待制度。百戦錬磨の投資家はどんなふうに活用しているの?株経験ゼロの50代ライターが、お宝株にも詳しい株主優待マニアのまる子さんを直撃!お小遣いレベルの金額で優待株を楽しむコツを聞きました。
社内結婚で寿退社し、主婦に。会社員時代に始めた株式投資で優待株の魅力にハマり、いつしか数百銘柄の優待銘柄ホルダーになる。株主総会にも可能な限り参加するアクティブ派。楽天証券の投資情報サイト「トウシル」でお宝優待株情報を発信している。
まる子さんが株式投資を始めたのは約20年前。当時勤めていた会社の近くに「吉野家」があり、「株主優待券で牛丼を食べたい」と吉野家ホールディングスの株を購入したのが始まりだと言います。
「『食べる楽しみ』だった株主優待に『プレゼント(優待品)をもらえる喜び』を感じるようになり、株で利益が出たら新たに優待株を買い増すことを繰り返しました。コツコツ続けるうちに一時期は500~600銘柄まで増えたのですが、さすがに使いきれず、現在は200~300銘柄に絞って活用しています」
なんとまる子さんの元には今も毎日1~2個の優待品が届くそうです。まる子さんのように上手に優待株を運用する秘訣は?
「私も最初は 特別なことはせず、欲しい銘柄があったらお金を貯めて購入したり、株で得た利益を回したりして地道な投資を続けてきました。
株主優待はお得な制度ですが、無理をしないことが一番です。優待を得るために貯金を切り崩してまで投資をすると、心に余裕がなくなって楽しめなくなります。優待株は最低投資額が5万円以下のものもたくさんあるので、まずは手に届く銘柄から気軽に探してみるのがよいと思います」(まる子さん)
投資にリスクは付きものですが、株を買わないことには何も始まりません。一歩踏み出すには「投資は趣味の一環」と発想を転換するといい、とまる子さん。
「コスメやファッションが好き、釣りやゴルフを楽しむ、推し活をしている……というのと同じです。趣味にはある程度お金がかかりますよね。株投資も趣味の一つと考えればもう少し気軽に始められて、多少損をしたとしても趣味にかかった出費だと考えれば、必要以上に怖がらずに済むのではないでしょうか」(まる子さん)
また、「頭の体操」のつもりで投資を行っているというシニア世代も多いとか。お金や利益以外の部分に付加価値を見出すのが楽しむコツなのかもしれません。
優待株を持っていると具体的にどんないいことがあるのでしょうか? 長年の経験からまる子さんが感じているメリットを聞いてみました。
銘柄によりますが、1つの銘柄につき株主優待が届くのは基本的に年に1、2回です。お得感を味わうには、権利確定月(※)の異なる優待株をうまく組み合わせるのがコツだそう。
「例えば12の銘柄を購入し、優待品の届く時期を1か月ずつずらせば、毎月何かしらの優待品が届く……といったことも可能になります」
自社製品の詰め合わせなどの現物は企業の社長名義で届くものもあるので、社長からプレゼントをもらったみたいでありがたさも倍増だそうです。
※権利確定月:株主名簿に名前が記載され、株主優待や配当の権利が得られる月のこと。2月、3月、8月、9月が多いが、企業により異なる。
「優待だけを目当てにするのではなく、配当もチェックして、よりお得な銘柄を選ぶのがおすすめです」
配当とは企業が株主に分配する利益のこと。配当がきちんと出せるのは経営が順調である証ともいえ、優待品と配当金がダブルでもらえる銘柄は人気があります。
株価は世の中の動きに大きく影響を受けます。
「優待品が第一目的の優待株ではありますが、株価も気になりますよね。すると自然とニュースやトレンドにもアンテナを張るようになるんです。逆にそういった情報がヒントになって、新たな投資先候補が見つかることも。
また、お気に入りのレストランやお店があったら、その運営会社が上場しているかチェックして、優待品があれば株を購入してもっとファンになるとか。日々の生活の中でいろいろな楽しみや発見ができるんです。現役を引退した方であれば、生活に張り合いが出る、社会とのつながりが持てるといったメリットもあるでしょう」(まる子さん)
優待株を実施している企業は1500社以上で、その内容もさまざまです。楽しむための秘訣を教えてもらいました。
「優待品は『もらってうれしいもの』がいいですよね。外食が好きな人は飲食企業を、ファッションが好きならアパレルメーカーの株主優待をチェックしたり、旅行好きならレジャー関連の銘柄を探したりしてはいかがでしょうか」
ほとんどの証券会社のサイトでは、「優待内容で優待株の絞り込み」検索ができます。趣味趣向に合った銘柄を探すのに便利です。
いくら優待利回り※がよくても、使わずにいたら優待のお得度はゼロになってしまいます。
「イオンの優待品はキャッシュバック特典のあるオーナーカードで、とても人気があります。しかし私は、残念ながら自分の生活圏内にイオンがないので株を持っていません。またミニマリストタイプの人は現物が届く優待はあまりうれしくないかも。優待が自身のライフスタイルにマッチした内容か、照らし合わせてみることも大切です」
※利回り:投資金額に対する利益の割合
気になる株主優待があるけれど購入すべきか悩んだら「金券ショップへ」とまる子さん。
「金券ショップでは株主優待券の取り扱いがあります。お試しで購入してみて、使い勝手が良さそうなら次は自分で優待株を購入……というのもアリです」
投資を「趣味」と捉えるのは新発想でした。筆者は観劇が趣味なのですが、S席だとチケット代は1万5000円くらい。株に照らし合わせると、1銘柄当たり1万5000円くらいまでの損であれば趣味代としてうまく割り切れる気もします。
では実際に、どんな優待株を選ぶとお得に楽しむことができるのでしょうか? 次回はまる子さんに、より具体的な選び方について解説していただきます。
取材・文:中澤夕美恵 構成・編集:ハルメク365編集部
中澤夕美恵(なかざわ・ゆみえ)
1973年生まれ。育児、教育、健康系を中心に取材・執筆、ライトノベルなどの編集を手がけるフリーライター。投資経験はほったらかしのiDeCoを少々。老後に向けて優待株生活を夢見る。
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