ハレの日に!お正月の寄せ植えの作り方
2023.12.162022年06月20日
夏の太陽のような元気な色合いが魅力!
【夏の寄せ植え】長く楽しめる植え方・育て方のコツ
バラを育てて20年、バラ栽培のコツや自作の庭、花に囲まれた暮らしを発信するバラ愛好家・奥野多佳子さん。バラの季節が終わったら、夏の寄せ植えを作りましょう!すぐ枯れる?いえいえ、植え方・育て方のコツを知ると、長く楽しめるんです。
バラの後は、夏の寄せ植えを作ります
バラの季節が終わると庭は初夏の花が咲き始め、白いアナベルやブルーのアガパンサス、ユリなど5月とは違って爽やかな色合いの花であふれます。
バラは花後葉を茂らせ株が充実していきますが、これからが病虫害の被害が多くなる時期です。花がら摘みや株元を整理したり、枯れ枝を切ったり、風通しをよくして病気にならないよう梅雨を乗り切ります。
二番花が終わったら夏の花芽は株の充実のために私はピンチしますが、来年のためにも夏の間いかに葉を落とさず育てられるかが大事なんですけど……それが難しいですね~。
長く咲いてくれた春の寄せ植えも解体しますが、その後、毎年夏の寄せ植えを作っています。暑い時期、寄せ植えは長く持たないかも……と思いがちですが、暑くなる前に作っておくと夏が来る前にしっかりと根を張って、9月頃まで咲いてくれます。
春や秋はピンクやブルー中心の柔らかな色合いの寄せ植えを作ることが多いですが、緑濃くなる夏は、ちょっと刺激的な寄せ植えを作りたくなります。
夏の強烈な太陽をイメージして、赤やオレンジをメインに作ってみよう……そう考えるだけで、ちょっと新鮮で元気が出そうな気がしてきます。
夏の暑さに負けない元気な寄せ植え、作りました!
※写真は複数あります。Yahoo!ニュースなど、外部配信先でご覧の方は、写真の上の「>」でスライドしてください。
夏の寄せ植え作りに用意するもの
1.花の苗
赤やオレンジ、黄色の苗を集めました。強烈な色合いですが、暑さに強い花苗を選びました。
ルドベコア、コレオプシス、ガイラルディア、ジニア、カリブラコア、スティバ、フウチソウなど
2.鉢と土
鉢は38cm×38cm、高さ40cmのテラコッタのもの、そして培養土。
3.元肥や殺虫殺菌剤
土に混ぜ込む元肥……緩効性肥料(マグアンプK)を始めに土に混ぜておくと、根が張る頃にゆっくり効いてくれます。また梅雨の時期は病害虫の被害が多い時なので、殺虫殺菌剤(オルトラン)を土に混ぜておく方が安心です。
鉢底石は、土と混ざるとふるいで分けるのが面倒になるので、野菜が入っていた網などに入れて使います。不織布の袋でもOKですよ。鉢底ネットもホームセンターで切り売りしている硬いネットを買っています。
夏の太陽のような元気な寄せ植えを作りましょう!
1.鉢の一番後ろにスティバとフウチソウを植えます。
鉢に、元肥と殺虫殺菌剤を混ぜた土を入れ、フウチソウとスティバをふんわり左右に広がるように植えます。
2.その手前に、左にルドベコア キャラメルMIX、右にコレオプシス レディバードを植えます。
ルドベキアは背が高いですが二番花からは少し低くなるし、コレオプシスや他の草花が茂ってくるのでバランスが取れてきます。
3.中央に黒いヒューケラ、左にガイラルディア ガリヤ、右にガイラルディア アリゾナを植えます。
ガイラルディアは暑さにとても強いので、背が伸びて横にも茂ってきます。中央のヒューケラを少し高めに植えておいてちょうどよくなります。
4.一番手前には、左にジニア、右にカリブラコア スーパーベルリッチ、さらに左右にクローバー ティントブロンズを植えます。
ガイラルディアが茂ってくるので、ジニアとカリブラコアを少し手前に出す感じで植えます。クローバー ティントブロンズは庭に植えているのを少し掘り上げて植えました。
左右に植える少し枝垂れる植物は、アイビーやシュガーパイン、アイアンプランツのような緑色より、オキザリス・トリアングラリスやグラス、またコクリュウのような黒い色合いの方が引き締め役になってくれます。
隙間にも土を入れ、割り箸で株の間をつついてしっかり土を入れ、水をたっぷりかけます。
出来上がりです!
植えた時点では強烈な赤がそれほど目立っていませんが、咲き進むと雰囲気が変わってきます。
ルドベキアやジニアのような赤の面積の大きい花の中に、コレオプシスの小さな赤がチラチラしていたり、ガイラルデイア ガリヤの黄色の中にオレンジが見えたり……赤と黄色やオレンジが混ざり合った雰囲気にしました。
中心に銅葉のヒューケラ、左右に銅葉のクローバーを置くことで黒い色が全体を引き締めてくれます。
一番いい仕事をしているのは、後ろに植えたスティバとフウチソウ。淡い色合いで風に揺れて、軽さも感じます。
咲き進むと寄せ植えの雰囲気はどう変わるか?
1か月後の様子
ルドベキアは二番花で花も少し小さく、背も低くなってきてバランスが良くなってきました。ガイラルデイアやジニアはさすがに元気ですね~、よく咲きます。コレオプシスの小さな花がいい感じになってきました。
2か月後の様子
門扉前のほぼ一日中陽の当たる暑い場所に置いているのですが、8月の猛暑にめげずこんもりと茂ってきました。やはり左奥のルドベキアの二番花、三番花はあまり背が高くならず、そしてガイラルディアが上に横に茂り、蕾が次々に上がってきています。暑さ知らずですね。
中央のヒューケラもがんばっていて、葉を広げてきました。全体によく伸びて、後ろのスティバが見えなくなってきました。
夏の寄せ植えの育て方
1.暑い日が多くなってくると、よく乾燥するので水やりは欠かせません。鉢植え植物は、鉢底から水が流れ出るくらい水をかけます。たっぷりの新しいお水は、古い空気や虫の卵など土の中の悪いものを流してくれます。
2.暑さ対策として、込み合った葉を取り除いて風通しをよくすることが必要です。また、地面やタイルの上に直接置かず、素焼きなどの足台、ポットフィートを置いて鉢の下に空間を作り、地熱が直接伝わらないようにします。
3.1か月ほどたったら追肥として液体肥料をあげます。固形肥料は夏の高温時には花たちにはきついので、液体肥料をあげる回数を増やす方がいいと思います。
4.夏バテかな?と思ったら、葉水をかけて半日陰に移動させるのも。私は庭にパラソルを立てて日陰を作ることもあります。
蒸し暑い夏は、庭に出るのをためらうほどの強い日差しでうんざりしてしまいますが、その暑さにもめげず、たくましく咲く花たちを見ると元気をもらえそうです。
暑さに強い花を集めて寄せ植えを作ってみてくださいね。