「もう耐えられない」とノイローゼ気味に

五十肩で眠れない…「痛み地獄」から抜け出すために試した方法とその総額

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五十肩で眠れない51歳…鎮痛薬に頼った私が試した3つの方法とその結果

【体験談】五十肩の激痛で眠れず、仕事や日常生活にも支障が出始めた51歳女性。痛みから逃れたい一心で鎮痛薬を自己判断で飲む回数が増えていきます。そんな女性を変えたのは同僚の一言でした。さまざまな方法を試し、日常を取り戻すまでを紹介します。

「これさえ飲めば…」増えていった鎮痛薬

「これさえ飲めば…」増えていった鎮痛薬
薬だけではなくロキソニン湿布も毎日貼り続けたら肌荒れが……

病院通いをやめ、「自分でなんとかしよう」と考えるようになった私。以前処方されて余っていた鎮痛薬を見つけ、痛みが強くなるたびに自己判断で飲むようになっていました。

飲むと少しラクになる。

でも、しばらくするとまた痛くなる。

我慢できずに、また飲む。

「これさえ飲めば、少しだけ痛みから逃れられる」神にすがるような気持ちでした。

決められた用法・用量を守らず、痛みが出るたびにラムネのように飲むようになり、多い日は1日6~7回ほど服用していた気がします。

そして、その頃から胃腸にも違和感を覚えるようになりました。空腹感がない。何を食べても胃が動いている感じがしない。なんだかずっとモヤモヤする。

それでも、痛い時間が少しでも減るなら鎮痛薬が欲しい。完全に冷静さを失っていました。

寝不足でボロボロ…同僚の一言で我に返る

そんな頃、久しぶりに医療関係の仕事をしている同僚とランチをする機会がありました。

髪はうまく洗えずボサボサ。着られる服も限られ、家着のような格好。眠れていないから、顔は寝不足のゾンビ状態。そして私は、残り少ない鎮痛薬を飲むためだけに、味もよくわからない食事を口にしていました。

どう見ても様子がおかしかったのでしょう。「何かあった?」と聞かれ、私はこれまでの経緯を話しました。そして、もし鎮痛薬を持っていたら分けてもらえないか、とまで相談しました。それくらい必死だったのです。

すると、真剣な顔で言われました。

「鎮痛薬を自己判断でそんなに飲み続けちゃダメ。内臓にまで影響が出ちゃうよ」

その言葉で、ようやく我に返りました。

胃腸の調子がおかしいことには、自分でも気付いていました。それでも「痛みからちょっとでも解放されるのであれば……」と、鎮痛薬にすがってしまっていたのです。

「本当に五十肩?」その一言が転機に

「本当に五十肩?」その一言が転機に
ぼさぼさの髪を結って誤魔化したくても、痛くて結えない

ちょうどその頃、偶然、知り合いのスポーツトレーナーの方と話す機会がありました。

「五十肩かなあ? 痛がっているのは肩というより上腕だし……」

さらに、「痛がり方も関節痛より肉離れに近いと思う。だとしたら、今の治療法が合っていないのかもしれませんよ」と言われました。

もちろん、その場で診断がついたわけではありません。

ただ私にとっては、「五十肩と言われたのだから、この痛みに耐えながら同じ治療を続けるしかない」と思い込んでいたところに、別の視点をもらえたことが大きな転機になりました。

さらに、腕まわりを軽くゆらしたり、触れたりしてもらうと、私の感覚では、それまでより腕を動かしやすくなったように感じました。

「えええ? ナニコレ?」

ずっと何をしても「痛い」ばかりだった腕に、ほんの少し変化を感じたのです。久しぶりに、先が見えた気がしました。

初めて感じた「痛みが和らぐ」感覚

初めて感じた「痛みが和らぐ」感覚

その後、同僚から紹介された整骨院や鍼灸院にも行ってみることにしました。

私はそれまで、マッサージの延長で整体に行ったことはありましたが、今回のような痛みを抱えて利用したことはありませんでした。

まず訪れたのは、競技ダンスをしている同僚が捻挫したときに通っているという整体・整骨院。閑静な住宅街にある予約制の施設でした。

穏やかな先生が、痛みを訴える私の話を一通り聞いた後、体のバランスをみたり、施術をしたり、EMSで温めたりと1時間ほど診てくれます。私の場合、施術中に強い痛みを感じることはなく、少しずつ体の力が抜けていくような感覚がありました。

費用は1回5000円。保険適用ではないので少し割高でしたが、私自身は施術後の変化を感じ、「通ってみよう」と思えました。先生からは「この1回だけでは治りません。悪化してからかなり時間が経ってしまっているので、回復には時間がかかるかもしれないけれど、焦らず続けていきましょう」と週1ペースで通うことを勧められました。

帰り道、久しぶりに、「おいしいものを食べたいな」と思い、最寄り駅で人気だというラーメン屋さんに入り、ラーメンを食べました。めちゃくちゃおいしかった……。

痛みでいっぱいだった頭の中に、久しぶりに「食べたい」「おいしい」という感覚が戻ってきました。

「今を抜け出したい」苦手な鍼にも挑戦

「今を抜け出したい」苦手な鍼にも挑戦
全然痛くない。やらず嫌いは損だと実感

もう一つ、同僚にすすめられたのが鍼でした。

私は注射が大の苦手。当然、同じ「刺す=痛い」イメージがある鍼も毛嫌いしていました。

ところが同僚から、「注射とは全然違ったよ。私は痛みは感じなかったし、ムチウチになった時にすごくラクになったんだよね」と聞き、興味を持つようになりました。そういえば、同じく病院嫌い、注射嫌いだった父も、ぎっくり腰になったときに鍼に通っていたっけ。

そこで、女性向けでおすすめと紹介してもらった鍼灸院にも行ってみることにしました。1回8000円、決して安くはない金額ですが、背に腹は変えられません。今はこの状態からとにかく抜け出すのが第一目標です。

実際に受けてみると、私が想像していたものとはかなり違いました。穏やかな女性の鍼灸師さんが体の状態や痛みについて聞きながら、トン、トンと鍼を打っていきます。最初は多少の違和感があったものの、痛みや不快感はなく、ひと安心。

そして施術中、私はいつの間にかウトウトしていました。

3時間睡眠から「6時間熟睡」できた夜

私にとって何より大きかったのは、初めて鍼を受けた日の夜でした。

久しぶりに、ぐっすり眠れたのです。

それまでは痛みで3時間ほどすると目が覚めていましたが、その日は6時間以上眠ることができました。目が覚めたとき、「寝た……!」という感覚がありました。

気分も頭もスッキリ。

腕の痛みが完全になくなったわけではありません。でも、ずっと激痛が続いているように感じていた頃と比べると、その日はいつもよりラクに感じました。

整骨院と鍼に通い出した頃から、鎮痛薬を飲まずに過ごせる時間も少しずつ増えていきました。痛みがあるとすぐに薬に頼っていた自分からようやく抜け出せるように。整体や鍼にも通いながら過ごし、時間の経過とともに、痛みが和らいだと感じる日が増えていきました。

正直、費用はかかりました。

整体は週に1回のペースで4回ほど。計2万円。遠方にあったので往復2000円×4回で交通費だけでも8000円。

鍼は、先生から「まずは集中して週1ペースで4回、試してみてほしい」と言われ、1か月に4回通って3万2000円。

最初の1か月だけで、6万円の出費です。

でも、毎日ただ、「痛い、痛い、痛い。つらい」と考え続け、精神的にも追い詰められていた頃を思えば、私にとっては必要経費でした。

51歳で気付いた「我慢=正解」ではない

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いざという時のために髪を短くし、肩回し体操を日課に

今回の経験で、私が痛感したことは、大きく二つあります。

一つ目は、「我慢して、自分でなんとかしよう」としないこと。

「病院が嫌いだから」
「そのうち治るから」
「このくらい我慢できるから」

そう言い続けていた私は、痛みがひどくなっても受診せず、ついには鎮痛薬の使い方まで自己判断で変えてしまいました。

今振り返れば、痛みに追い詰められて冷静な判断ができなくなっていたとはいえ、本当に危ないことをしていました。治療を受けていても痛みが続いたり、不安や疑問が残ったりするなら、我慢するのではなく、改めて医療機関で相談する。薬も決められた用法・用量を守る。当たり前のことですが、身をもってその大切さを知りました。

そして二つ目は、誰かに「痛い」「つらい」と言っていいということ。

私は今まで、一人で我慢して、いつか治るのを待つことがクセになっていました。でも、もうそんな無理をする年頃ではないのかもしれません。

「この程度で病院に行っていいのかな」
「こんなことで人に相談していいのかな」

そんなふうに遠慮する必要はなかったのだと思います。今回、状況が変わるきっかけになったのも、同僚に「つらい」と話したことでした。五十肩を経験した人や健康に詳しい友人・同僚から話を聞けたことも、大きな支えになりました。

その後、痛みは完全になくなったわけではないものの、日常生活に困らない程度まで和らぎ、腕もある程度動かせるようになりました。

現在は、整形外科で教えてもらった肩まわりの運動やストレッチなども取り入れながら、長時間パソコンに向かうときも、同じ姿勢のまま体が固まらないよう意識するようにしています。

51歳になってようやく気付いたのは、「我慢強い」ことが、いつも正解とは限らないということ。

体の異変を我慢しない。自分だけでなんとかしようとしない。そして、つらいときには「つらい」と声に出す。

あのとき一人で耐え続けず、誰かに話してよかった。今回の経験で得た、一番大きな教訓です。

※本記事は筆者個人の体験を紹介したものです。症状や治療による経過には個人差があり、紹介した施術等の効果を保証するものではありません。肩や腕に強い痛みがある場合や、症状が長引く場合は自己判断せず、医療機関に相談してください。また、医薬品は用法・用量を守って使用してください。

HALMEK up編集部

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「今日も明日も、楽しみになる」大人女性がそんな毎日を過ごせるように、役立つ情報を記事・動画・イベントでお届けします。

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