最高に調子がよくなる!「すごい腸活」#1
「最近ずっとイライラする…」50代こそ知りたい“腸とメンタル”の関係
「最近ずっとイライラする…」50代こそ知りたい“腸とメンタル”の関係
公開日:2026年05月28日
教えてくれたのは、笹村望(ささむら・のぞみ)さん

腸活管理栄養士、分子栄養学認定カウンセラー。「なりたい自分を腸から叶える」をテーマに活動し、Instagramフォロワー10万人超、YouTube登録者数6万人超。わかりやすい腸活発信が人気。
「イライラしやすい人」の腸で起きていること
毎日イライラが止まらない、でもイライラしやすい性格だから仕方がない——それ、じつはコルチゾールというストレスホルモンによるものかもしれません。
もちろん、これには腸が関わっています。腸とメンタルは強い影響関係にあるので、腸が整うとストレスに強くなるだけでなく、幸せも感じやすくなるということがわかっています。
実際、幸せを感じるホルモン・セロトニンの多くが腸で作られています。腸で作られたセロトニンは全身に運ばれ、私たちに安心感をもたらしますが、忙しくて食事をおざなりにしたり休むヒマもないような状態が続くとセロトニンを作る力が弱まるため、さらにストレスに弱くなり食欲も落ち、ますます疲れるという悪循環に……。睡眠ホルモンのメラトニンも作られなくなるので、睡眠の質が落ちてしまう人もいるでしょう。
セロトニンの材料はたんぱく質なのですが、メンタルが不安定な人は、このたんぱく質が足りない傾向にあります。「イライラすると甘いものがほしくなる」という人も多いかと思いますが、たんぱく質不足自体がイライラを招きやすくなっているため、甘いものは一時しのぎにしかなりません。
そこで、一食に一品たんぱく質を摂ることから始めましょう。「毎食はムリ!」と思う方も、コンビニの味噌汁を飲むだけで大丈夫。味噌の中にはたんぱく質も、体の中でたんぱく質をセロトニンに変えるときに不可欠なビタミンB6も入っています。
イライラやストレスに悩む人は、まず、味噌汁から始めてみましょう!
腸と脳はチーム!「心の安定」は毎日の食事から
セロトニンとは、気分の安定に関わる体の中の物質です。ほっとする、安心する、落ち着くといった感覚を与え、心の土台を支えてくれる存在。ただ、腸でつくられたセロトニンが、そのまま脳に移動して気分を良くしているわけではありません。
腸で働くセロトニンは、腸の動きを整える担当です。食べものが入ると、腸はぎゅっと縮んだり、ゆるんだりしながら少しずつ前へ送ります。その動きを一定に保ち、滞らないように調整する、いわばお腹のリズム係なんです。
一方、脳の中にもセロトニンがあり、こちらは気分や集中力、眠りの質に関わっているもの。そして腸と脳は神経でつながっていて、常に情報を送り合っています。腸の状態が整っていると、「体は安全だよ」というサインが脳に伝わり、脳内のセロトニンも安定しやすくなります。腸と脳はチームなのです!
そんな幸せの土台をつくるセロトニンの材料は、毎日口にしている食べもの。特にたんぱく質に含まれる成分と、それを助けるビタミンB群が必要です。材料が不足すれば、当然つくる力も弱まります。さらにストレスで腸の働きが落ちると、せっかく食べた材料もうまく吸収できません。つまり、心の安定は毎日の食事とも深くつながっているんです。
ストレスを感じたときに出る「コルチゾール」には、体を守るために血糖値を上げ、すぐに動ける状態をつくる役割があります。ただその状態が長く続くと、消化は後回しになり、腸はお休みモードに。
現代はSNSなどからの小さな刺激が途切れない時代。日常の刺激も体にとってはストレスで、毎日必死にバランスを取ってくれています。健気なのです。だからこそ、寝る前のSNSを読書に変えるなど、刺激を減らすことが大切です。体が「今は安全だ」と感じていれば、腸も脳も整いやすくなります。
毎日の食事と環境、この2つを整えることが心の土台づくりなのです。
次回の記事では、「『寝ても疲れが抜けない』のは腸の乱れのせいかも?睡眠の質をアップする腸活法」について紹介します。
※本記事は、書籍『人生が変わるすごい腸活 - 自分史上最高に調子がいい!』(笹村望著/てらいまき漫画/ワニブックス刊)より一部抜粋・編集して構成しています。
※効果には個人差があります。試してみて合わない場合はおやめください。
もっと詳しく知りたい人は、笹村さんの書籍をチェック!





