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素朴な疑問猫はどうしてまたたびが好きなの?
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
2月22日は、「に」が3つ揃っているから、「猫の日」なのだそう(知りませんでした!)。うちの猫に、新しいまたたびのおもちゃでも買って帰ろうかしら……。ところで、猫はどうしてまたたびが好きなのでしょう? 早速調べてみました。
またたびとは
またたびは、マタタビ科マタタビ属の落葉つる性の木です。日本全国、北海道~九州の山に自生していることが多く、花期は6月~7月、梅に似た花が咲くのだそう。別名木天寥(もくてんりょう)、夏梅(なつうめ)とも呼ばれます。
またたびには、正常な実と「虫えい果」と呼ばれる実がありますが、猫が好むのは虫えい果の方です。虫えい果とは、「マタタビタマバエ」や「マタタビアブラムシ」が花の子房に産卵し、こぶ状に変形した実のことです。
猫がまたたびが好きな理由
猫がまたたびを嗅ぐと、体を擦り付けゴロゴロと転がる反応を見せることを「マタタビ反応」と呼びます。ライオンやトラ、ヒョウなどもネコ科の動物なので、またたび反応が起きるんですって。
またたび反応が起きるのは、猫の上あごには、フェロモンを感知するヤコブソン器官があり、またたびの虫えい果の成分が通ると、中核神経がまひするからだと考えられていました。しかし明確にはまたたび反応が起きる理由と、それに何の意味があるのかはわかっていなかったんですって。
しかし岩手大や京都大、名古屋大などの研究チームが、またたび反応のメカニズムの研究結果を2021年1月に発表しました。
またたびに含まれる強力な活性物質「ネペタラクトール」を嗅いだ猫の脳内では、ヒトでは多幸感や鎮痛に関わる神経系が活性化します。それによりまたたび反応が起きた猫は、またたびのにおいを、顔や体に擦りつける行動を取ります。
そしてこの成分「ネペクラクトール」は、なんと蚊がいやがる成分を発しているのだそう。蚊といえば、伝染病の原因にもなります。つまり、猫のまたたび反応とは、猫が蚊を忌避するための行動だったというわけです。しかしまだ、蚊よけの理由と陶酔状態になる理由の関連性はわかっていないのだそう。
またたびの効果
現代の飼い猫は、蚊とはあまり縁がなくなってしまったかもしれませんが、またたびにうっとりしてゴロゴロしながら喜ぶ姿が見られるのは、やっぱり不思議ですよね。
またたびは、枝や実、粉末やスプレー状のものなどが市販されていますが、成分の効果は、「粉末」「液体」「実」「枝」の順番で強いそうです。
気持ちよさそうにゴロゴロしたり、興奮してじゃれたりする反応は、猫の個体によって差があります。一般的に、子猫や妊娠中の猫は反応が薄い場合が多いようです。
・食欲増進
猫の食欲が落ちているときは、水やえさにまたたびを入れると、食い付きがよくなります。
・爪とぎ場所のしつけ
爪とぎのしつけをしたい場所に、またたびの匂いを付けてあげましょう。体をこすり付けるので、爪をとがせて褒めてあげてください。
・ストレス解消
またたびは、一時的に猫を活動的にします。ストレス解消や、運動不足解消、一緒に遊びたいときにおすすめです。
・老化防止
猫は、食べるときにあまり咀嚼(そしゃく)をしないのだそう。またたび入りのおもちゃをかじらせると、脳が刺激を受けるため、老化防止につながります。
うちの猫は、またたびでうっとり甘えるタイプ。なでながらワタシも癒やされました!
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参照:スマック
イラスト:飛田冬子
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