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素朴な疑問着物と浴衣の違いって?
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
先日、何年かぶりに花火大会が開催されていて、浴衣を着た女の子たちをたくさん見てふと思ったんです。「浴衣(ゆかた)と着物って何が違うのかしら……?」
浴衣はカジュアルで着物はフォーマルというイメージがあるけれど、具体的にどこが違うのか、気になったので、調べてみました!
着物と浴衣の違いって?
着物と浴衣はその成り立ちと役割に違いがあります。それぞれ見ていきましょう。
着物
そもそも着物は言葉の通り「着る物」のことで、衣類全般のことを指す言葉でしたが、現代では着物は「和装」のこととなりました。浴衣も着物の一種となります。
着物は、平安時代に宮廷で身分の高い女性が十二単の下に着用していた「小袖(こそで)」が原型と言われていて、江戸時代に一般庶民の間で着物を着るようになってからは、帯揚げ、帯締めを使用して帯を結ぶといったさまざまなルールが作られました。
明治以降は、着物よりも手軽で低価格な洋服が浸透していき、現代では着物は成人式、結婚式などで着用するフォーマルウェアという風潮に変わってきています。
着物を着用したことがある方はわかると思いますが、肌襦袢と裾除け、長襦袢を身に着けるのが基本です。帯の形を作るために帯揚げや帯締めを使用し、足袋を必ず履くのがマナーとなっています。
浴衣
浴衣は、平安時代の貴族が蒸し風呂に入る際、火傷をしないように麻で作られた「湯帷子(ゆかたびら)」を着用したことが始まりと言われています。
徐々に呼び方は「浴衣(ゆかた)」に変わっていき、江戸時代になると庶民が銭湯に通い始めるようになり、その際に風通しが良く汗を吸う浴衣が入浴後に重宝したということです。
温泉旅館などでは、今でもお風呂上りに浴衣を着用しますよね!
その後は着心地が良く風通しも良い浴衣は夏の外出着として定着し、現代ではお祭りや花火大会などで着用する方が多くいます。
浴衣の着用方法は、着物に比べると簡単です。長襦袢を着用せずに和装用の肌着(肌襦袢、裾除け、スリップタイプなど)を利用し、帯は柔らかく初心者でも楽に結べるのがポイントです。着物では必ず着用する足袋は、浴衣では不要なので裸足で下駄を履きます。
浴衣を着物風に着る方法もある
浴衣を着物風に着用すると、夏以外のシーズンでも浴衣を着ることができ、カジュアルな場面だけではなく、食事会などの少し改まった場でも活躍するため、着ていける場所が増えるというメリットがあります。
浴衣を着物風に着るには以下のポイントがあります。
- 長襦袢を着る
- 足袋を履く
- 着物用の帯を選ぶ
- 着物らしい柄を選ぶ(落ち着いた色、単色使いなど)
着物の特徴である長襦袢を着ることで、一気に着物らしさが出て上品に浴衣を着こなせます。そして、足袋を履くことで改まった雰囲気になり着物風に着こなせるポイントとなります。
帯は、半幅帯の場合は薄手の単衣帯だとカジュアルに見えてしまうので、着物にも合わせられるような生地の帯を選ぶと良いでしょう。
最後に、柄選びも重要です。多色使いの浴衣は、本来の浴衣としての着こなしの方がしっくりくることが多いので、単色使いで落ち着いた色合いの浴衣を選ぶと、着物風に着こなせますよ!
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参照:VASARA
イラスト:飛田冬子
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