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素朴な疑問オレンジリングって何?
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
最近は、近所の友人ともっぱら病気や体調について話すことが多くなりました。そこで友人から認知症サポーターやオレンジリングの存在を初めて聞きました! これを機会に調べてみたいと思います!
オレンジリングとは?
「オレンジリング※」は、認知症の人やその家族を支援するための「認知症サポーター養成講座」(90分)を修了した人に配布されるオレンジ色のリストバンドです。受講後は、「認知症サポーター」として活動することができます。
そもそも認知症サポーターの育成は、2005年に厚生労働省が掲げる「認知症を知り地域をつくる10ヵ年」キャンペーンの一環でスタートしました。全国の公的機関や、学校、コンビニなど、さまざまな場所で認知症サポーター養成講座が実施されていて、経験や資格不要で、誰でも無料で受講することができます。こうした環境もあって、2021年6月時点で、1300万人以上の認知症サポーターが誕生しています。
なお認知症サポーター養成講座の開催日時は、各市区町村の広報誌や高齢者福祉担当部署などで情報を得ることができます。
講座内容は、認知症の人やその家族をしっかりサポートできるよう、下記のような内容になっています。
- 認知症とはどのようなものか
- 認知症の症状
- 認知症の診断・治療
- 認知症の予防
- 認知症の人と接するときの心がまえ
- 認知症介護をしている人の気持ちの理解
- 認知症サポーターの役割・できること
また、認知症サポーター養成講座受講後、より高度な内容を学べるフォローアップ研修の開催もあります。
※2021年4月以降は、オレンジリングに替わって講座の実施主体者ごとに、作成される「認知症サポーターカード」が配布されています。ただし、オレンジリングを配布する主体者もあります。
認知症サポーターの活動
全国に大勢いる認知症サポーターは、実際どのような活動を行っているのでしょうか。
実は特に決まり事はありません。とはいえ、認知症に対して偏見を持たず正しい理解をすることと、認知症やその家族を温かく見守る応援者であるというのが大前提です。その上で、認知症サポーター養成講座で得た知識を生かし、自分のできる範囲でサポートできることを自主的に行います。例えば、自分の周りに認知症で困っている人がいればさりげなく手を差し伸べるのもサポーターとしての立派な活動です。
他には、認知症カフェ(オレンジカフェ)を企画や参加など地域に寄り添った活動や、認知症の人のサポートのみならず、その家族の相談相手になるなど、活動の幅を広げています。
認知症サポーターには、一般の人以外にも、警察や消防、金融機関、スーパー、百貨店関係者など、生活に密着した業種に関わる人たちも大勢います。
高齢化が進む日本では、2025年には65歳以上の認知症患者数は約700万人、実に5人に1人が認知症になると予想されています(内閣府発表資料より)。だからこそ、早い段階からサポート体制を充実させて、助け合える環境作りが大切ですよね。
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参考:シニアのあんしん相談室
イラスト:飛田冬子
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