特集 839人のリアル年金生活ボイスで不安解消!

読者の家計簿で実践!年間の収支を見える化する方法

読者の家計簿で実践!年間の収支を見える化する方法

公開日:2021年06月26日

年間の収支を“見える化”するだけでお金の不安は減らせます。前回、読者を7タイプに分類したうち、一番多かった「このままで将来大丈夫? 」タイプのKさん(64歳)の家計簿を例に、FPの深田晶恵さんが年金生活の家計の見直しポイントを指南します。

先の見えない時代で老後がなんだか不安という方は、ぜひこの特集を読んでください。雑誌「ハルメク」読者839人アンケートによるリアルな年金生活からわかった「幸せ年金生活を送るコツ」をお届けします!

  1. 老後に必要なお金は?幸せ年金生活5つのコツ
  2. 「読者の家計簿で実践!年間の収支を見える化する方法」←今ココ!
  3. 「拝見!『やりくり上手』4人のリアル年金家計簿」
  4. 「ケチケチしないけど本当に効果がある節約アイデア30」
  5. 「入院・介護・夫の死後…三大不安はこう備えれば安心!」

そこそこ幸せで楽しいけれど不安への備えがわからない

平日は孫たちの世話や習い事、週末はパート、と充実した毎日を送っているKさん。

「今は夫婦のパート収入と年金で不自由なく暮らせていますが、将来、働けなくなったら大丈夫か、なんとなく不安で……。節約しているつもりですが、これでいいのかわかりません」と、悩みを打ち明けてくれました。

かわいい孫の世話の合間に、習字を習ったり、ジムで体力づくりをしているそう。
かわいい孫の世話の合間に、習字を習ったり、ジムで体力づくりをしているそう

Kさんの家計の収支と4つのお悩み

Kさんは、66歳の夫と夫婦二人暮らし。夫婦でパートに働きに出ているため、安定した収入があります。またKさんは特別支給の厚生年金の報酬比例部分のみを受給しており、夫は厚生年金を受給しています。

1か月の収入合計:36万8700円

――――――――――――
【妻の収入】計7万8700円
年金 8700円
パート 5万円
個人年金 2万円

【夫の収入】計29万円
年金 13万円
給与 16万円

1か月の支出合計:25万円

―――――――――
住居費 0円
食費 5万円
衣類 1万円
生活用品 1万円
趣味・レジャー費 3万円
交際費 2万円
美容費 1万円
医療費 2万円
保険料 3万円
社会保険料 4万円
通信費 1万円
水道・光熱費 2万円

年間特別支出:合計42万円

――――――――――
税金 7万円
子への支援 0円
孫への支援 15万円
冠婚葬祭 10万円
その他 10万円

Kさんの家計のお悩み

  • 今は収入に満足しているが、働けなくなった後が不安
  • 老後資金が足りているかわからない
  • 今の生活が赤字家計か黒字家計かわからない
  • 何から節約すればいいかわからない

年間の収支把握のためには、2つの口座を使い分けよう

年間の収支把握のためには、2つの口座を使い分けよう

先の見えない4つの不安を抱えるKさん。深田さんは 「まずは通帳を整理して、年金が入金されて生活費として使う口座と、手をつけない老後資金用の口座の2つに絞りましょう」とアドバイスします。

「今、老後資金がいくらあって、年間の収支が赤字か黒字かを“見える化”するだけで、不安を半分に減らせます」

老後資金から1年間で取り崩していい額を計算しよう

老後資金から1年間で取り崩していい額を計算しよう

「ただし、年間の収支が赤字だからといってビクビクする必要はありません。老後資金は年齢とともに減っていくもの。老後資金で取り崩していい1年の限度額を算出すれば、使い過ぎていないかがわかります」

収入源が固定化する年金家計の場合、月々の家計の不足分は預貯金から取り崩して賄うことが当たり前になります。

安心で楽しい年金家計を作るには、まずは老後資金を取り崩していい1年間の限度額を知ることが大切です。下の式に、数字を当てはめて計算をしてみてください。

年間で貯金を切り崩してもいい金額がわかる計算式
 

【老後資金(金融資産)ーいざというときのためのお金(500万~1000万円)】÷【これからの老後生活の年数(100-今の年齢)】=老後資金から1本目年間で取り崩してもいい額

老後資金が足りないときは、家計の見直しをしよう

老後資金が足りないときは、家計の見直しをしよう

実際、Kさんは、月々の家計は上手に節約できています。ですが、現状、老後資金が500万円ほどのため、働けるうちに貯金を増やす必要があります。

「娘の家を建てるときに1000万円を援助した分がいつか戻ってくるかも。でも自分も親に援助してもらったので、返してとは言いにくくて」とKさん。

「年金のみになると、Kさんの家の収入は月21万円ほど激減します。このとき家計の助けになるのが老後資金です。まずは自分の人生を自分のお金でカバーすることを第一に考えて、娘さんと話をしましょう。今の生活は安心して続けて大丈夫です。

ただし、子への援助のお金を毎月少しずつ返してもらい貯金する、不必要な保険を減らし貯金にまわす、そして、際限なく広がっている親戚付き合いにかかる交際費を少しずつ減らす、の3つを今から見直していきましょう」と深田さん。

「原因と目的がはっきりしたので、これからは前向きに節約して、必要なものには安心してお金を使えそうです」と笑顔のKさんです。

Kさんの今すぐ実行すべき4つのポイントまとめ

Rさんの今すぐ実行すべき4つのポイントまとめ

  1. 生活費の口座と老後資金の口座を分ける
  2. 保険を見直し不要なものを解約する
  3. 子とお金の話をする
  4. 親戚付き合いの交際費を減らす

深田晶恵さんのプロフィール

深田晶恵さんのプロフィール

ふかた・あきえ 1967(昭和42)年北海道生まれ。ファイナンシャルプランナー(CFP)、生活設計塾クルー取締役。日本経済新聞やダイヤモンド・オンラインなどでマネーコラムを連載中。著書に『知識ゼロの私でも! 日本一わかりやすい お金の教科書』(講談社刊)他。

取材・文=原田浩二、井口桂介、長倉志乃(すべて編集部) イラストレーション=山村真代
※この記事は、雑誌「ハルメク」2020年11月号に掲載の記事をWEB特集として再編集しています。

 

■もっと知りたい■

先の見えない時代で老後がなんだか不安という方は、ぜひこの特集を読んでください。雑誌「ハルメク」読者839人アンケートによるリアルな年金生活からわかった「幸せ年金生活を送るコツ」をお届けします!

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