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- 花瓶に生けるだけじゃない!「ミモザ」を楽しむ飾り方
春を感じる、人気の枝もの「ミモザ」を部屋に飾りませんか?「花を知り、楽しむ」がコンセプトの第一園芸のWEBサイト・花毎(はなごと)の連載で、「二十四節気の花あしらい」を担当する谷中直子さんに、長く楽しむための花の飾り方を伺います。
ミモザはどんな植物?
太陽のようなまぶしい黄色のミモザは、ヨーロッパの人たちに春を告げる花です。
日本をはじめ世界的にもアカシア類の花をミモザと呼んでいますが、本来は異なる植物です。ミモザはマメ科オジギソウ属、アカシアはマメ科アカシア属の植物。これは葉と花の形が似ていたことから、誤用されたままこの名が根付いてしまったようです。
花屋の店先に切り枝として出回るのは、銀色がかった細かな葉の「ギンヨウアカシア」が一般的。ヨーロッパの庭木などでは、より香りの強い「フサアカシア」が植えられていることもあります。
- 出回り時期:12月~3月
- 開花時期:3月~4月
- 香り:微香
- 学名:Acacia baileyana
- 分類::マメ科 アカシア属
- 和名:ギンヨウアカシア
- 英名:mimosa
- 原産地:オーストラリア
※一般的なミモザ「ギンヨウアカシア」の情報です
ミモザのお手入れ方法
ミモザは乾燥に弱いので、購入したらなるべく早く水に生けてあげましょう。
水に付いてしまう場所の花や葉は落とします。この際に落とした花は、小さな花あしらいやガーランド(のちほどご紹介します)といった、また違う花あしらいで使える場合もありますので、すぐに捨ててしまわないことをおすすめします。
生けた後は霧吹きで枝全体にスプレーして湿度を補うと、花も葉も乾燥を遅らせることができます。
ミモザの飾り方1:枝ぶりを生かして、ざっくり生ける
ミモザは大きな木から切り出した「枝もの」と呼ばれる種類の花です。ミモザ特有の左右に曲がった個性的な枝ぶりを生かして、のびのびと生けてみましょう。
一見、まんべんなく花がついているようでも、よく見ると枝の向きが素敵、花がかわいい、と感じるポイントがあります。素敵な向きがよくわからなくても大丈夫。ミモザはどんなふうに生けても、格好が付きます。
気に入った枝の向きが決まったら、花や細かい葉がクッションになって「いいかも!」と思う場所で簡単に留めることができますよ。
ミモザの飾り方2:ドライフラワーで楽しむ
ドライフラワーにしてもミモザの鮮やかな色はあせにくく、素敵に仕上がります。
鮮やかな色を楽しみたいときは、少しもったいないように思えても、花や葉がきれいなうちに逆さにつるして乾燥させましょう。写真のパールアカシア(真珠葉アカシア)であれば、ギンヨウアカシアより葉が大きいのでパラパラ散りにくく、ドライフラワーにも向いています。
ミモザのドライフラワーは花瓶に生けても、そのままスワッグのように壁にかけて飾るのも素敵ですよ。場所を選ばず飾れますから、電気まわりや猫などのペットがいても安心ですね。
ミモザの飾り方3:紐を使ってガ―ランドにする
花瓶に生けるとき、水に浸かってしまうために取り除いた花や葉は、紐やワイヤーでくくってガーランド(ひも状の装飾)にして楽しみましょう。
間隔を空けながら小枝を巻き付けていくだけなので、とても簡単!
軽いので、壁にピンでさしたり、カーテンレールに下げたり、自由にお楽しみいただけると思います。捨てられるはずだった花で素敵なインテリアのアクセントが出来上がりますよ。
花毎の本が発売されました。二十四節気と花をあわせることで季節の移ろいを伝え、日々の暮らしを彩ります。歳時記研究家の広田千悦子さんが、その月ごとの習わしや旬の花を使ったしつらい、食などを解説。美しい文章と写真、イラストに心が安らぎます。
文=石川恵子(第一園芸・花毎)
※この記事は2022年3月公開の記事を再編集して配信しています
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※この記事は、花毎での連載「二十四節気の花あしらい」を基に制作しています。
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