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2021年05月27日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
先日、友人から、ある占いがものすごく当たっている! という情報を耳にして気になっています。
その占いとは中国で生まれた「算命学」というもの。
占星術や血液型占い、動物占いなどいろいろありますが、「算命学」とはちょっと耳慣れない言葉ですよね。どのような占いなのでしょうか? 算命学について調べてみました!
算命学とは、中国の古い占星術をもとに、学問として確立された理論のある占いで、2300年もの歴史があるそうです。
算命学によると、私たちはみんな、生まれた日に宇宙から星を与えられています。一人ずつ、生まれた月や日にちから割り出された「8つの自分の星」があり、星の配置によって、その人の性格や現在・過去・未来、運命や宿命、を解き明かしていきます。
与えられた8つの星は、5つの星である「五星」と、3つの星である「三星」で構成されています。五星は、心や性格を表し、三星は人の一生(初年期・中年期・晩年期)を表します。
また、五星には10の異なる星(十大主星)があり、三星には12の異なる星(十二大従星)があって、その中から、おのおの5つと3つ、合計8つの星が与えられます。
これら8つの星は、人の形を模した人体図(頭・胸・お腹・左手・右手・左肩・右足・左足)にあてはめて配置されます。
頭は「親との関係」、胸は「自分自身」、腹は「子どもとの関係」、左手は「兄弟姉妹・友達との関係」、右手は「配偶者との関係」を、また、左肩は「初年期」、右足は「晩年期」、左足は「中年期」を表すとされています。
とはいっても、これらに配置された8つの星は、すべて「自分自身」を表すものなので、相互にからみあって、「自分」という心や性格を形成している、と算命学では考えます。
例えば十大主星の一つ「貫索星」という星は、頑固で自我の強い独立心旺盛な星。「石門星」は社交性に富んだ人づきあいがよいタイプ、どちらの星も与えられている場合がありますが、どちらも「自分」の中には存在しているのだと受け止めます。また、時代を表す「三星(初年期・中年期・晩年期)」にあたる十二大従星は、エネルギーの強弱があります。
例えば「天南星」のエネルギーは10、「天報星」は3ですが、エネルギーが強い星を持っているから運がいいというわけではなく、自分が持ったエネルギーを知って、上手に配慮して使いこなしていくことが大切になります。
要するに、自分に与えられた8つの星の特徴を知って、どう生かして使うか、のヒントをくれる占い、というのでしょうか。22個もの星の組み合わせと配置によって占う算命学って、すごく緻密で奥が深そうですね!
ところで算命学と同じように中国の占いとして知られている「四柱推命」もありますよね。一見、似ているようですが、この2つはどう違うのでしょうか?
どちらも中国で生まれた占いだということ、そして「陰陽五行説」に基づいた占いであるというところは共通しています。
宇宙の万物は陰と陽の2つのエネルギーからなるという陰陽節、そして「木・火・土・金・水」からなるという思想が五行説です。
算命学の十大主星も、木性・火性・土性・金性・水性の5つの性質に分けられていて、10個の星が日ごと、月ごと、年ごとにめぐっていると考えられているのですね。
そしてこの2つの占いがもっとも違っている点は、占う際に「生まれた時間」が必要かどうかということ。
四柱推命では占う際に生まれた時間が必要になり、算命学では必要ありません。日本に入ってきた時代も異なり、四柱推命は江戸時代、算命学は戦後に伝わったとされています。
算命学は2000年もの間、国の秘伝の占いで門外不出にされていたので入ってくるのが遅かったのです。
「算命学」と「四柱推命」、どちらも基本の部分は同じですが、四柱推命はより庶民に向けて作られたそれほど理論的ではないもの、きっちりと理論づけられているのが算命学という違いもあるようです。
どちらがよいかはそれぞれの好みということになりそうですね。
この星があるから運勢がよいというわけではなく、自分に与えられた星を十分に生かしていくことが大切ということもわかり、ますます自分や周りの人たちのことも占ってみたくなりました!
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参照:中国占星術学校 朱学院
イラスト:飛田冬子