50代からのお金と一緒に長生きする方法
”銀行に預ければ安心”は間違い?お金の価値がどんどん目減りする仕組み
物価高が続く今、「銀行に預けているだけで安心」とは言えない時代になっています。実はアメリカでは「お金を減らさないために株式投資をする」という考え方が一般的。その理由を、投資初心者にもわかりやすくファイナンシャルプランナーが解説します。
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教えてくれたのは岡﨑馨加(おかざき・きょうか)さん

Instagram、TikTokで発信を続けるファイナンシャル・プランナー。SNS総フォロワー14万人超。20代で投資詐欺に遭った経験から、お金の知識がないことの怖さを痛感。「投資は怖い」「今からでは遅い」と感じる50代女性を中心に、お金の基本をわかりやすく伝えている。初心者にも親しみやすいよう、肩書は「きょうか@貯金の先生」。福岡県北九州市出身。
「銀行は安心」は本当ですか?
株式投資に興味があっても、不安や迷いがあるという方もいらっしゃるでしょう。
なんと言っても、投資にはリスクが付きまといます。「絶対安全」「100パーセント儲かる」なんて投資は存在しません(そういうのはほぼ詐欺なので、騙されないようにしてください)。
もちろん、資産分散や長期投資などでリスクを極力抑えることはできますが、それでもゼロになることはない。だからこそ、ここでお伝えしたいのは、「ほかのものならリスクはないのか?」ということです。
「銀行に預けておけば安心」
「やっぱり現金こそ偉大」
投資に消極的な方や「株は危ない」と考えている方は、そう言います。でも、それって、本当に、本当ですか?
ここから少し、「銀行にお金を預けておくだけでは損をする」ということについてご説明したいと思います。もちろん、タンス貯金も同じです。
日本人の資産の半分以上が「現金・預金」
そもそも世の中の人は、どれだけ投資を行っているでしょうか? 日本では株式投資への理解がまだまだ浅いため、「株やってます!」と話す人は少なく、もしかするとあなたも「みんなはどうしているんだろう?」と思っているかもしれません。
それを知る手がかりとして、日本人の「金融資産」の割合はどうなっているのか、を調べたデータがあります。「金融資産」とは、現金や預金のほかに、株式、投資信託、債券、それに保険や年金などのことを言います(不動産などは含まれません)。
それによると、半分以上の51パーセントが「現金・預金」。次に多いのが「保険・年金・定型保証」で26パーセント、その次が「株式等」の約12パーセントとなっています。やはり、まだまだ銀行預金に頼っている人が多いことがわかります。
では、アメリカの人たちはどうでしょうか? いちばん多いのは「株式等」の約42パーセントで、2番目が「保険・年金・定型保証」の約27パーセント、そして「投資信託」の約13パーセントと続いています。「現金・預金」は11.5パーセントしかありません。
アメリカでは半分近くが株式になっていて、日本の現金・預金とほぼ逆転しています。なぜ、このような違いがあるのでしょうか?
アメリカでは「投資でお金を守る」が当たり前
日本人に「なぜ銀行預金をするのですか?」とたずねると、ほとんどの人が「減らないから」と答えるそうです。あなたも、そう思っているのではないですか?
実は、アメリカの人たちに「なぜ株式投資をするのですか?」という質問をしても、同じ答えが返ってくると言います。つまり、「減らないから」。
そう、アメリカでは「株式投資=お金が減らない」という考えが浸透しているため、多くの人が預金ではなく株式投資にお金を回しているのです。
「えっ? でも、投資にはリスクが付き物で、最悪の場合はゼロになってしまう可能性だってあるんでしょ? それなのに『お金が減らない』って、どういうこと???」
そう思うのは、あなただけではありません。日本では多くの人が、銀行預金こそが「お金を減らさずにすむ場所」だと考えています。
たしかに、銀行に預けたお金が減ることはありません。たとえ銀行が破綻したとしても、1人あたり1000万円プラス利息分までなら保護されます。
でも、お金の「価値」は下がり続けます。
物価が上がると、お金の価値はどうなる?

「お金の『価値』が下がる」とはどういうことかと言えば、お金を使って手に入れるモノやサービスの値段が上がることで、同じ金額で手に入れられる量や質が減る、ということ。つまり、相対的な価値が下がるということです。
たとえば、2015年に400円前後だったバターは、2025年には600円になっています。10年で1.5倍です。ランドセルも、4万円前後から6万円前後に値上がりしました。最近はお米も高くなっていますよね。
また、ポテトチップスの内容量が90グラムから60グラムになったり、クッキーの枚数が30枚から20枚、さらに18枚になったり、というのは、あなたも気づいているのではないでしょうか?
このようにモノの値段が上昇すると、たとえ同じ金額でも、買える数や量が減ったり、質が落ちたりします。それが、「お金の価値が下がる」ということです。
こうしたことは、当然これから先の未来でも起こり得ます。だから、現金や預金でお金をもっているだけでは、それで手に入れられるものは、どんどん減っていってしまうのです。
今からでも決して遅くはありません。大切なお金を守り、一緒に育てていくために、まずはできることから一歩を踏み出してみませんか?
次の記事では、お金の知識をアップデートするための考え方について紹介します。
※本記事は、書籍『50代から始める お金と一緒に長生きするための おとなの投資教室』より一部抜粋して構成しています。
※記事中の情報・金額は2026年3月時点のものです。
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