ベストセラー書籍に書いてあることを本気でやってみた

50歳・3か月で6.3kg減!「正反対のダイエット本」2冊を試した結果

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50歳・3か月で6.3kg減!実践して痩せた人気書籍のダイエット法は…
体重は3カ月間でマイナス6.3kg!(写真:筆者撮影)

人生最大の体重を更新し、焦燥感に駆られた50歳女性ライター・佐藤友美さんが、2冊のダイエット本の内容を本気で3か月実践! 体脂肪や見た目はもちろん、自己肯定感まで驚きの変化を遂げるまでの、リアルな体験記をお届けします。

50歳・人生最大65.1kg!デニムのボタンも限界に

50歳。154cm。65.1kg。久しぶりに体重計に乗ったら、過去最高体重をたたき出していた。どおりで最近、息切れが激しいと思った。

昨年夏は履けたはずのデニムに無理やり下半身を押し込もうとしたら、ジッパーが悲鳴を上げている。それでも、無理やり上げてボタンをしたら、メタボのお手本素材として使ってほしいくらいの見事な浮き輪がそこにあったよ。

秋にはまた人間ドックがある。今より4kg痩せていた前回でさえ、中性脂肪やらなにやらで厳重指導と言われたのに、今回はどうなってしまうのか。

痩せよう。いますぐ痩せよう!

ちょうど、「ベストセラー書籍ホンキでやってみた!」の連載がスタートする。実は、初回テーマは別件だったのだけれど、まずダイエット本からスタートさせてくださいと編集者さんに相談して、早速本屋に向かった。

結論から言うと、ダイエット本2冊に書かれていることを愚直にやった3カ月間で、体重は6.3kg落ちた。

そして、体が一回り小さくなった!

左:ダイエット前、右:ダイエット後。シルエットが変わった!
左:ダイエット前、右:ダイエット後。シルエットが変わった!(写真:筆者撮影)

ベストセラー書籍! すごい。神! ビバ! ベストセラー書籍!

というわけで、3カ月間、私が何の本を読んでどんなダイエットをしたのか、レポートしますっ!

まずはベストセラー書籍選び

早速向かった本屋で、私はくらっと倒れそうになる。

ダイエット本……こんなにあるのか!

ベストセラー書籍 1軒の本屋にダイエット本がこんなにも
1軒の本屋にダイエット本がこんなにも(写真:筆者撮影)

なにが良いのかわからない。わからないから、とにかく、この企画のコンセプトである「ベストセラー書籍」をケータイで検索しながら探す。このジャンルのベストセラー書籍で調べると、まずは、『体幹リセットダイエット』がヒットした。

2017年発売。10年近くも前の本だ。発売8カ月でミリオンセラーになった1冊だという。

いいではないか! ベストセラー書籍の名にふさわしいではないか! そう思って棚を探すのだが、書店に在庫がない。2軒目、3軒目と書店をはしごして、やっと1冊、棚差しになっていたこちらを見つけた。

『体幹リセットダイエット』(佐久間健一著/サンマーク出版)
『体幹リセットダイエット』(佐久間健一著/サンマーク出版)(写真:筆者撮影)

100万部突破の帯が神々しい。あんなに話題になった本なのに、次々と新刊が出るからなあとしみじみしながら、購入。

もう1冊、3軒目できらりん光っていた本があった。「大反響につき続々重版」の帯が目立つ『ロジカルダイエット』。

奥付のページを見ると7刷とある。2024年4月の初版からたった1カ月ちょっとで7刷まできているから、これはベストセラーといって間違いないでしょ。

「3ヶ月で『勝手に痩せる体』になる」のサブタイトルにぐっとくる。勝手に痩せる体になりたい! なりたいぞ! なろうぞ!

『ロジカルダイエット』(清水忍著/幻冬舎新書)
『ロジカルダイエット』(清水忍著/幻冬舎新書)(写真:筆者撮影)

「食事9割」VS「体幹を鍛える」まさかの正反対!

というわけで、2冊家に持ち帰って読んでから、おおおっ! となったのだけれど、2冊の本の主張は真っ向から対立する。

ざっくり言うと『体幹リセットダイエット』(以下、『体幹リセット』)のほうは、食事制限をすると基礎代謝が落ちてリバウンドしやすくなるからまずは体幹を鍛えよと言う。

一方『ロジカルダイエット』(以下、『ロジカル』)のほうは、「ダイエットは食事が9割」と言い切っている。

む。

むむむ。

どっちをやればいい? と3秒だけ悩んだけれど、私の脳みそは難しいことを考えるとハニワになるので、予定どおり、両方やってみることにする。

どちらも、食事を無視していい、運動ゼロがいいとは書いていないわけで、両方やっても害はないでしょ。

では、スタート!

無理だよ。このポーズ、無理難題だよ!

『体幹リセット』のほうは、たった5つ、5分でできるエクササイズを続ければ2週間で劇的に体が変わるというもの。

ほほーーーう。なんて簡単な。

と、思うでしょ。これが、大間違い!!

この5つのエクササイズ、これが結構キツイ。たった5分なのに、まあまあ汗がにじむ。

とくに、表紙にもなっているこの太もも上げ。

このポーズ、ラクそうに見えるが、とんでもない!
このポーズ、ラクそうに見えるが、とんでもない!(写真:『体幹リセットダイエット』(佐久間健一著/サンマーク出版)より)

いや、マジでごめんだけど、私の太もも、ぴくりとも床から持ち上がらなかった。これ、本当に普通の人間ができるの?って思ったから息子にやってもらったら、息子の太ももはちゃんと持ち上がっていた。

おわかりだろうか。必死で太ももを持ち上げようとしている。だが、1ミリも上がらない
おわかりだろうか。必死で太ももを持ち上げようとしている。だが、1ミリも上がらない(写真:筆者撮影)

3カ月続けて最後のほうにやっと、床との間にコピー用紙1枚程度なら入るかもという隙間ができたけど、それ以上はビタ一文ムリ! ほぼ「上げようとしている気持ち」だけで続けたよ。

あと、5番目のエクササイズは、膝を曲げて手のひらを床につけ、その後、バンザイをするというもの。手を床につくときに、かかとは床から浮かないようにとある。

しかし! かかとを床につけると、膝を曲げても手が床につかない。手を床につけたらかかとが浮く。

どちらかを立てれば、どちらかが立たねえ。結局かかとは3カ月間1度もつかなかったな。

かかとを床につけると、膝を曲げても手が床につかない。手を床につけたらかかとが浮いてしまう
かかとを床につけると、膝を曲げても手が床につかない。手を床につけたらかかとが浮いてしまう(写真:筆者撮影)

あと、最大の誤算は頭痛だった。

これは私のやり方が悪いのだと思うのだけれど、1番目と2番目のエクササイズが終わったら、もう、頭がガンガン痛い。

おそらく、エクササイズの間、呼吸が止まっちゃっているのだと思う。どんなに吸って吐いてをちゃんとしようと意識しても、1分経って立ち上がると、脳が酸欠でぐわんぐわんする。

エクササイズの後に、何度バファリンを飲んだことだろう。健康になろうとして薬を飲むはめになるなんて、なんだか理不尽だ。本には2日に1回5分で十分と書いてあるが、それでもだいぶキツかった。

「これは、仕事。原稿を書くための仕事」と言い聞かせて、なんとか続けた。後半はだんだん体が慣れてきたのか、頭痛も減ってきた。

やる前は面倒くさい。やりたくない。でもやったら「やってよかった」と思うくらいには気持ちがよくなってきた。私の体、こんなにガッチガチだったのだなとわかる。そりゃ、いろんなものが流れていなかっただろうとも思う。

ギブアップしなかったのは、2週間目で、体型にちょっと変化が出てきたから。

左からBefore(65.1kg)→2週間後(62.1kg)→3カ月後(58.8kg)
左からBefore(65.1kg)→2週間後(62.1kg)→3カ月後(58.8kg)

真ん中の2週間後の時点で、体重は62.1kgまで落ちていた。つまり、3kg減。

これが『体幹リセット』のおかげなのか、次に説明する『ロジカル』のおかげなのかはわからないけれど(両方だろう)、とにかく、最初に効果が出るとやる気が続く。

写真を見て、お。なんか変わってる気がすると思ったら、俄然モチベーションが上がった。この頃、会う人、会う人に「すっきりした?」と言われたのもうれしかった。

そういえば思い出したことがある。

この『体幹リセット』が出るころ、偶然この本の担当編集者さんと別の書籍で仕事をご一緒していた。「どんなふうに著者さんを見つけたのですか?」と聞いたら、「女性がムキムキじゃなくて、綺麗に筋肉をつけられるようなメソッドを提唱している人を探したんです」と言ってらした。

体のラインが変わるのは、うれしい。

2週間経ったとき、これまでLサイズしか入らなかった某ブランドのパンツのMサイズがするっと入るようになり、これがうれしかったのなんのって!!

この夏は、このパンツを週3履いて過ごした。

……とまあ、「毎日5分、頑張るだけ!」と、比較的シンプルだった『体幹リセット』に比べて、『ロジカル』のほうはちょっとややこしかった。

1日に減らすべきは266kcal。菓子パン1個分だった

『ロジカル』はその名のとおり、毎日食べていいカロリー量をロジカルに算出するというもの。具体的には「現在の体重の自分が1日で消費するカロリー量」と「なりたい体重になったときに1日で消費するカロリー量」を計算して、その差分を減らしていく方法だ。

私の場合、こんな計算式になった。

現在の体重 65kg
目標体重 58kg(マイナス7kg)

  • 現在の65kgを維持するのに必要なカロリー 38メッツ×65kg=2470kcal
  • なりたい体重の場合1日に食べていいカロリー 38メッツ×58kg=2204kcal
  • 1日に減らすべきカロリー 2470-2204=266kcal

この「38」という数字は、1日の活動量を表す係数だ。メッツというのは運動の強度を示す単位で、じっと座っていれば1メッツ、普通に歩けば3メッツ程度。これを1日24時間分足し上げた合計が38ということになる。あまり動かない人なら36程度、よく動く人なら40程度。私は1日平均7000〜8000歩なので、38で計算した。

これで見ると、私が1日に食べていいカロリーは2204kcal、1日に減らすべきカロリーは266kcalとなる。266kcalといえば、菓子パン1個くらい。

なのだけど、その1日に食べていいカロリーを計測するのが難しい!!

そこで、『ロジカル』の著者・清水さんがおすすめするのが、「最初の何日かは全食コンビニなどでカロリーがわかるものだけを食べる」方法。

これで数日から1週間くらい過ごすと、どれが何カロリーくらいなのかがだいたいわかるようになるというのだ。

私も試してみたのだが、意外とカロリーが高いもの、お腹は膨れるけれど低カロリーのものがわかってくる。

私が好きなものでカロリーが高いものといえば、マヨネーズ。マヨ系をノンオイルのドレッシング系にするだけでも、だいぶカロリーが減る。

本でおすすめされているとおり、ゲーム感覚でやるのが楽しい。途中からは、カロリー計算アプリの「あすけん」も導入して、毎日のカロリーをコントロールした。

毎食「あすけん」でカロリー計算
毎食「あすけん」でカロリー計算をしていた(画像:「あすけん」より)

そのうち、カロリー表示を見なくても、だいたいのカロリーの予想がつくようになってきた。

本には「トレーニングした日は、その分ちょっとカロリーを増やしてもいい」とある。なので、食べすぎた日はひと駅歩くなどしてザクっと帳尻を合わせてみた。

この3カ月間の体重グラフはこちら。最初のうちは細かく朝晩計測していたのだけれど、後半は1日1回になっているところも。

白丸は午前計測、黒丸は午後計測。寝るだけで体重は落ちるのだなあ……
白丸は午前計測、黒丸は午後計測。寝るだけで体重は落ちるのだなあ……(画像:体重管理アプリ「Simple Diet」より)

毎日20キロ歩いたのに、1gも減らなかった旅

数日での増減も結構激しく、一度60kg前後で体重が安定したかと思ったら、また、ドカンと増えたりする。こういう日は、飲み会でハメを外してしまった時が多い。

特筆すべきことでいうと、4月後半から5月上旬は、四国のお遍路さんのスペインバージョン、カミーノ巡礼というイベントがあった。この期間は体重が計測できなかったのだけれど、13日間、毎日20キロ以上歩いていたので、さぞかし痩せただろうと思っていた。

カミーノ巡礼
13日間、毎日20キロ以上。アップダウンもあり、なかなかにハードな道行きだったのだが……(写真:著者撮影)

 

左がカミーノ巡礼出発時、右がゴール。めちゃくちゃ痩せているはずが……
左がカミーノ巡礼出発時、右がゴール。めちゃくちゃ痩せているはずが……(写真:筆者撮影)

が、帰国して体重計に乗ったら、体重も体脂肪率もほとんど変わっていなかった。日々1000kcal以上消費していたのに、それを補うほどスペイン料理を食べすぎたのか、ワインを飲みすぎたのか。

ただ、体重も体脂肪率も変わっていなかったのだが、この時、少し体は引き締まったような気もする。帰国してからは、再び、『ロジカル』&『体幹リセット』に切り替え、様子を見たら、またじわじわと体重が落ちていった。

帰国後は会食ラッシュだったのだけれど、毎日体重を計測するだけで、食事へのセーブがかかる。飲みすぎると結果的にご飯も増えるのだが、「ドカ食いしないようにしよう」と脳のどこかがアラートを鳴らす。

体重をレコーディングするだけでも、ダイエットには一定の効果があるのかもしれない。

結局、どれくらい痩せたのか?

今回のベストセラー書籍2冊、効果はてきめんだった。

3カ月間で、体重は6.3kg落ちた。

65.1kgから58.8kgへ。目標の58kgまでは0.8kg届いていないが、もともと半年くらいかけて落としたいと思っていたところを3カ月でほぼ達成できたので、大満足の結果だ。

結局、どれくらい痩せたのか?
体重は3カ月間でマイナス6.3kg!(写真:筆者撮影)

一番良かったのは「太る理由」がわかったことだったように思う。つまり「食べた分のカロリーが消費カロリーを上回ると太る」という、あったり前の事実だ。

だけど、これが毎日の食事記録と体重記録によって、脳にインプットされたと思う。

あともうひとつ。体重も大事だけれど、やっぱり見た目が大事だということ。体重なんて人様にさらすモノじゃないから、どっちかというと見た目のほうが大事だ。

検証しようはないのだけれど、今回選んだこの2冊、『ロジカル』のほうは体重に、『体幹リセット』のほうは体型に効いた気がする。

体型が変わると、着られる服が変わる。

これまでショップで「この体型でも(物理的に)入る服」という目線で服を物色していたのだが、最近は「着たい服」を探すことができる。

今の体型がスリムだというわけでは決してないけれど、鏡を見るたびに自分の姿にげんなりしていた以前に比べて、自己肯定感が上がった気がする。自分の見た目に嫌悪感があった時に比べて、いろいろ前向きになれている気がする。

体が軽くなったからか、歩くのがおっくうじゃなくなったし、駅の階段で息切れすることもなくなった。

この原稿を書いている今日は、8月3日。最後の計測から1カ月弱経過しているが、今のところリバウンドはしていない。ただ『体幹リセット』のほうは、After写真を撮ってから週1程度とサボっているので、おぬし慢心はいかんぞと思っているところ。

そういえば。タニタの体重計に体内年齢を測定する機能があるのだけれど、この3カ月で、私は59歳から55歳になれた!

体内年齢を測定
この3カ月で、体内年齢は59歳から55歳に。4歳も若返った!?!(写真:筆者撮影)

いや、喜んでいる場合じゃない。私は50歳なのである!もっと強欲にならねば!

『体幹リセット』には続編の「部分痩せ」シリーズがあるので、こちらも試してみたい。

というわけで、「ベストセラー書籍ホンキでやってみた!」

初回のダイエット編。個人の感想ですが、大満足の結果でしたー。

取材・文=佐藤友美

※本記事は『東洋経済オンライン』2026年8月13日配信の記事を紹介しています。

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