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素朴な疑問コロナ禍で目のかすみなど、目の不調が増えている?
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
最近ハマっているのが、スマホでかわいい動物の動画をチェックすること。モフモフのわんこや子猫の寝顔などを見て毎日癒やされています。気付けば1時間以上も見続けている、なんてことも。そのせいか、目がかすんだり、疲れやすくなったりしている気が……。
そういえば、新型コロナウイルスの影響でパソコンを使う時間が増えている娘も「目が乾くから目薬を手放せない」って言っていたわ。家族の目の健康を守るためにも、目の不調について詳しく調べてみました。
コロナ禍での涙液トラブルに要注意
目は「脳の出張所」ともいわれていて、脳に送られる情報の80%以上は目から入ったものなのだそう。あらためて、生きていく上で目はとても大事な器官だとわかりました。
でも、スマホの普及やコロナ禍によるリモートワークでパソコンを使う頻度が増えていることなどから、ワタシたちは知らず知らずのうちに目を酷使してしまい、目の疲れ、乾燥、かすみなどの不調を感じている人が、増えているんですって。
そこで、眼科医が「涙液トラブル」と呼ばれる涙の不具合について注意を呼び掛ける啓発委員会を立ち上げ、アイケアの重要性を訴えています。
「涙液」とは涙のこと。そもそも涙は泣いているときだけ出るわけではなくて、普段から目の表面を覆って目の機能を正常に保つための重要な働きをしています。涙液トラブルとは、涙液の不安定性が原因で起こる目の不快症状のことをいいます。
涙液(涙)は、具体的には以下のような働きをしています。
- 目に酸素や栄養を供給する
- 「リゾチーム」という殺菌作用を持った物質が、外界からの微生物の侵入や感染を予防する
- 涙が目を均一に覆うことで焦点を合わせるレンズのような役割をする角膜(黒目の表面の透明な薄い膜)を保護する
でも、目の乾燥や目を使い過ぎると、涙がうまく分泌されなくなったり、目の表面の組織(角膜)と涙を結びつける「ムチン」というたんぱく質が少なくなったりして、涙液トラブルが起こります。具体的には、角膜がダメージを受けやすくなり、目の疲れ、かすみ目、視力低下、ドライアイなどを引き起こす可能性があります。
あなたは大丈夫?涙液トラブルチェック
涙液トラブルが起こっていないか、下記の12個の項目でセルフチェックができます。
- パソコンを毎日連続1時間以上見る
- 通勤時にスマートフォンを見る
- スマートフォンで動画をよく見る
- 平均睡眠時間が5時間以下
- 朝から目がかすむ
- 光がまぶしい
- 目が重たい感じがする
- 目が痛いことがある
- 目を10秒以上開けていられない
- 目がショボショボする
- コンタクトレンズを使用している
- 寝ても疲れ目が解消しない
上記の項目に5つ以上該当する場合は、涙液トラブルの可能性が高いそうです。
ちなみに、涙液トラブルのある人とそうでない人とで、労働生産性を比較した調査では、涙液トラブルのある人は集中力の低下などにより、日本人一人当たりの勤務時間に換算して1年間に約3日間欠勤しているのと同等の損失時間が認められたという調査結果が出ています。目の不調は無意識のうちに仕事の効率まで落としてしまっていたのね……。
目の不調の予防法とは?
スマホやパソコンを日常的に使う人は、日頃から目にいい生活を心掛ける必要があります。生活習慣や室内の環境を見直すことで涙液トラブルが予防できるそうです。
- 意識的にまばたきの回数を増やす
- 部屋の明るさは300~1000ルクスにする
※6畳の部屋の場合、300ルクスは40Wの蛍光灯1本か、60Wの電球3つ程度 - パソコンを使うときは、1時間に15分ほど目を休める
- パソコンの画面に直接光が当たらないようにし、見やすい文字の大きさに設定する
- 目に蒸しタオルを当てたり、目薬をさしたりして目の疲れをケアする
- メガネやコンタクトレンズは目に合った度のものを使う
- エアコンの風が直接目に当たらないようにし、湿度は40~70%にする
- パソコン画面の照度を500ルクス以下に設定する
- パソコン使用時は、体に合った高さの机を使う
- 椅子は背もたれが肩甲骨の下端にくるように、また、座った状態で腕を机に載せたときに、ひじが直角よりやや広く広がるようにする。さらに、膝が直角に曲がり、足の裏全体が床に着くようにする
- 栄養バランスの取れた食事をし、目にいいといわれる栄養成分を積極的に取る
また、パソコンやスマホの利用によるトラブルとは違いますが、つけまつ毛、まつ毛エクステ、マスからなどのアイメイクによっても、目のトラブルが発生する可能性があります。これは、アイメイク剤がまつ毛の生え際より内側に入ることで、「マイボーム腺」という皮脂が分泌される穴がふさがり、涙が蒸発しやすくなることによるトラブルです。女性のみなさんは、適切なアイメイクをするよう、気を付けることも必要です。
目はとても大切な器官。不調を感じたら放置せず、眼科で診察してもらうなど、早めに対処するようにしましょう。
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イラスト:飛田冬子
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