大人のおしゃれの楽しみ方#1

スタイリスト歴50年超の西ゆり子さん「“服を着る”ことも学べば楽しい」

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スタイリスト歴50年超の西ゆり子さん「“服を着る”ことも学べば楽しい」

バラエティ番組「なるほど!ザ・ワールド」司会・楠田枝里子さんの印象的な衣装や、ドラマ「のだめカンタービレ」での個性あふれるスタイリング……その数々を手掛けたのがスタイリスト・西ゆり子さん。西さんに、おしゃれへの向き合い方を伺いました。

教えてくれた人:スタイリスト・西ゆり子さん

にし・ゆりこ 東京生まれ。テレビ業界のスタイリストの草分け的存在。「のだめカンタービレ」「セカンドバージン」「家売るオンナの逆襲」など200作以上を担当。著書に『ドラマスタイリスト西ゆり子の 服を変えれば、人生が変わる』(主婦と生活社刊)他。フォトエッセイ集『Life Closet』(扶桑社刊)=写真上も好評発売中。

服を着るのは毎日のこと、楽しみであってほしい

服を着るのは毎日のこと、楽しみであってほしい

「料理をまったくしたことのない人が、野菜の切り方や火の通し方といった基礎を習うと、毎日の料理が楽しくなる――よくそんな話を聞きますよね。服もまったく同じ。自己流ではなく、ほんの少し基礎知識を身につけるだけで、おしゃれはぐんと楽しくなるんですよ」と西ゆり子(取材時75歳)さんは言います。

「服を着るのは365日、毎日のこと。せっかくなら義務感ではなく、自分をご機嫌にする楽しみであってほしいんです」

同じ役でも演じる俳優さんによって似合うものは違う

西さんは24歳でスタイリストとして独立。雑誌・広告の世界を経て、テレビへ活躍の場を広げ、ドラマスタイリストとしては200作品以上を手掛けてきました。

「ドラマや映画の仕事では、一人一人を丁寧にプロファイリングすることが欠かせません。役が違えば選ぶ服も変わるし、同じ役でも演じる俳優さんによって“似合うもの”はまったく違う。役や人物像に関するさまざまな情報を集め、その人の個性が一番輝くように服で仕上げていくのです」

大切なのは“どう見せたいか”“どうなりたいか”

そんな西さんが70代になって始めたのが、一般の方に“着る楽しさ”と“おしゃれの基礎”を伝えるための場、「着る学校」です。これまでの経験が、大いに生かされていると言います。

「ファッション誌のように完璧にコーディネートしても、その人らしさが生かされなければ意味がありません。大切なのは“その人がどう見せたいか”“どうなりたいか”。その思いを叶えるためのちょっとしたテクニックを伝えたいんです」

服は人の力になる。おしゃれをもっと楽しんでほしい

「着る学校」では、入学当初は「何が着たいかわからない」と話していた生徒さんたちが、自分が好きな服を選べるようになり、表情まで明るく変わっていく姿が見られるのがうれしいそう。

「服って、こんなにも人の力になるんだと実感しています」と西さん。

「私はデザイナーではないので服そのものを作ることはできませんが、いろんな着方を教えられる、“着たい服”を“似合う服”に変えるお手伝いならできます。スタイリストの強みを生かして、みなさんにもっと自由に、もっとご機嫌におしゃれを楽しんでほしいんです」

取材・文=三橋桃子(ハルメク編集部)、撮影=中西裕人

※この記事は、雑誌「ハルメク」2026年2月号を再編集しています。


次の記事では、西ゆり子さんに教わる、自分をご機嫌にするおしゃれの4つコツを紹介します。

■「大人のおしゃれの楽しみ方」をもっと読む■

#1:スタイリスト歴50年超の西ゆり子さん「“服を着る”ことも学べば楽しい」

#2:大人が取り入れやすいおしゃれのコツ4つ!神スタイリスト西ゆり子流

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