心配性の私が、50代で決めたこと
「無理」が口癖だった私が、50代で八ヶ岳に家を建てるまで
心配性で、新しいことを始める前から無理だと考えていた私。夫の何気ないひと言をきっかけに、八ヶ岳に家を建てることになりました。50代で決めた新しい暮らしと、今感じていることをお話しします。
「もう、ここに住みたいな」

旅行で何度も訪れていた、長野と山梨の県境に広がる高原地帯、八ヶ岳。そこで、夫がそう言いました。
「無理無理、何言ってるの」
最初はそう思いました。心配性の私は、何かを始める前から難しい理由を考えてしまいます。山に家を建てて暮らすなんて、それまでの自分には考えられないことでした。
コロナ禍で、家に閉じこもる生活が続いた頃。私は、家の中だけで過ごすことがどうにも性に合いませんでした。犬のためにも、自然豊かな八ヶ岳によく出かけるようになりました。
何度も通ううちに、少しずつ気持ちが変わっていきました。帰り道、自然が減り、家が増えていく景色に違和感を覚えるようになったのです。
「八ヶ岳に住むのは、本当に無理なのかな」
「住めたら、うれしいな」
いつの間にか、そんなふうに考えるようになっていました。
いつもなら選ばなかった決断

当時は、仕事のことで悩んでいた時期でもありました。仕事に気持ちが向かず、この先どうしていこうかと考えることもありました。
そんな中で、八ヶ岳に家を建てて暮らすという楽しみができました。これからどんな家にしようか、どんな暮らしができるだろうか。考えることが増え、家づくりが少しずつ現実味を帯びていきました。
最後は、決断するかどうか。
いつもなら、できない理由を探して諦めていたかもしれません。でも、このときは違いました。今までの自分の考え方を変えてみよう。そう思い、山に家を建てることを決めました。
新しい経験が、これからの楽しみに

家づくりが始まると、知らないことを調べたり、初めて知ることを学んだりする毎日が待っていました。考えたこともなかった選択肢を知り、ひとつずつ決めていく。そんな時間に夢中になりました。
家が完成する2か月前に会社を辞め、今は二拠点生活をしながら移住に向けて準備中です。
山に家を建てるなんて、以前の私なら想像もしなかったこと。けれど、思い切って決めたことで、新しい経験ができています。
これから先、山ならではの驚きや、暮らして初めて知ったことも出てくるでしょう。それも含めて、今まで知らなかった世界を経験できている自分に満足しています。
50代になっても、まだ知らないことがある。今までなら選ばなかった道の先に、新しい楽しみが待っていることもあるのだと思います。
文・かとこ
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