片付けた先にある、のんびりした時間。あの頃の私に伝えたいこと
片付けが苦手だった頃、幼い子どもたちに「片付けなさい!」と怒ってばかりいた私。片付けを学んで気づいたのは、完璧に片付けなくてもいいということ。あの頃の自分に伝えたい思いと、今の穏やかな暮らしについてつづります。
のんびりするって、案外難しい
「たまにはのんびりしてね」
「がんばってね!」の代わりに、私がよくお伝えする言葉です。
のんびりする。やさしい響きで、がんばるより簡単そうです。でも、毎日がんばることが当たり前になっている人にとって、のんびりするのは案外難しいもの。
実は「のんびり」と「片付け」には、深い関係があると感じています。
片付けられなかった、あの頃の私
今は片付けの講師をしていますが、もともとはまったく得意ではありませんでした。
子どもたちがまだ小さかった頃、夫に突然海外赴任の辞令が出ました。夫が先に出発し、私たちは渡航準備のため、半年間小さなアパートで暮らすことに。
子どもたちと24時間一緒。部屋にはいつもおもちゃが散らばっていました。
毎晩、下の子をおんぶして、上の子を促しながら片付ける日々。
「片付けなさい!」
小さな子どもに怒っては、寝顔を見ながら反省する。そんなことを繰り返していました。
散らかった部屋をそのままにして寝てはいけない。片付いていないのに休むことを、自分に許してあげられなかったのです。
あの頃の私に、伝えたいこと
今ならわかります。
小さな子どもが一日中家にいれば、おもちゃが出ているのは当たり前。
そもそも私自身が片付け方を知らなかったのですから、子どもに「片付けなさい」と言っても、伝わるはずがありません。
今なら、大きなケースにざっくり放り込むだけでも十分。目の前の景色を少し整えるだけで、気持ちが落ち着くことも知っています。

あの頃の私に会えたなら、伝えたいです。
「そんなに完璧に片付けなくてもいいよ。一緒に寝て、笑って過ごしていたら、子どもはあっという間に大きくなるよ」
今は、のんびり暮らしています
その後、インドネシアで7年間暮らし、帰国前に片付けを学び始めてからもう10年近くになります。
今は、家族みんながそれぞれマイペース。おしゃべりしたり、ぼんやりしたり。穏やかな毎日を過ごしています。

子どもたちが大きくなったことも、もちろんあります。でも、自分で心地よい環境を作り、整えられるようになったことも、私にとっては大きな変化です。
片付けは、完璧な部屋を作るためだけのものではありません。
少し整えたら、あとはのんびりしてもいい。
家族にも、帰ってきたらほっとしてほしい。そして何より、自分自身にも、のんびりすることを許してあげたい。
今はそんな気持ちで、片付けと向き合っています。
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