自分時間を楽しむ知恵#1
暮らしの満足度を上げる鍵は「ひとり時間」4人の達人が明かす楽しみ方とは
人生100年時代、50代は折り返し。人生の後半をどのように過ごしますか? 今こそ、自分のために時間とお金を使いましょう。自分らしく楽しむこと、心から満たされることを大切にしながら自分時間を充実させる極意を、4人の人生の達人に聞きました。
INDEX
暮らしの満足度には「ひとり時間」が影響している!

教えてくれたのはこの4人
老年学研究者・西田裕紀子さん
にした・ゆきこ 国立長寿医療研究センター 老化疫学研究部副部長。加齢をポジティブに捉える視点を大切に、加齢による心理的な変化を研究。
言語学者・堀田秀吾さん
ほった・しゅうご 明治大学法学部教授。社会心理学、脳科学など分野を横断した研究を展開。近著『科学的に証明された すごい習慣大百科』(SBクリエイティブ刊)がベストセラーに。
養生ダイエット協会理事長・Ellyさん
えりー 「東洋医学で心と体の平穏を」をテーマに、体が持つ自然治癒力を生かした無理のないダイエット法を考案。YouTube登録者数は約57万人。著書多数。
美容研究家・小林照子さん
こばやし・てるこ コーセー化粧品取締役を経て、美容業界の第一線に。56歳で「美・ファイン研究所」、58歳でフロムハンドメイクアップアカデミー、75歳で美意識に特化した青山ビューティ学院高等部を設立。
心地よさは人と比べないところにある
「幸福度を左右するのは、『この人生は自分で選び取ったもの』という実感を持てるかどうかが大きいといわれています。人生後半期に『本当に自分がやりたかったことに時間を使えた』と思えれば、心が安定し、大きな充足感が得られます」
そう話すのは、加齢による心理的な変化を研究する西田裕紀子さん。
「最初から高い目標は掲げず、人と比べず、『自分にとって心地いいこと』を追求しましょう。物ではなく、経験を重視するのがポイントです。ちょっと贅沢な出費でも、かけがえのない経験ができるなら浪費と思う必要はありません。
逆に、きれいな空を見上げる、道端の草花を愛でるといったお金をかけずに幸せになれることもたくさんあると知れば、『満足するのにお金の多い少ないは関係ない』と、お金に振り回されない価値観を身につけられます」
お金は、使い巡らせるからこそ生きる
充実した自分時間を過ごす90歳の美容研究家、小林照子(こばやしてるこ)さんは、お金についてこんな実感を持っています。
「お金を手放す勇気を意識しています。あの世にお金は持っていけませんから(笑)。次の世代のためにお金を使えば、感謝や成長という形で戻ってくる。役に立ててよかったと、自分を丸ごと好きになれるんです」
ひとり時間を「Me time」と名付けよう
ひとりでも満ち足りた時間を過ごすためのヒントとして、言語学者で脳科学にも詳しい堀田秀吾さんは「自分時間を『Me time』と名付ける」方法をすすめます。
「今からはMe time=私だけの時間、と特別感を出すことで、普段の散歩や読書でも積極的に楽しむぞ、と意識が変わります。とはいえボーッとするのも大切ですし、ひとりが続けば人と交流したくなるのも自然なこと。Me timeを軸にすれば、気持ちの移り変わりも『こんなもんだ』と受け止めることができます」
体を動かせばやりたいことが見えてくる
前向きに自分時間を過ごしたいのに気力が湧かない、やりたいことが見つからない、という人もいるでしょう。体の自然治癒力を生かした養生ダイエット法を提唱するEllyさんは、「まずは体を動かしてみて」とアドバイスします。
「感情は体に直結します。『とりあえず外に出てみよう』と行動すれば、やる気がついてくるもの。手足を温めて冷えやむくみを解消すると行動する気になることもよくあるので、悩んでいる方は試してみては」
取材・文=田島良子、大門恵子(ともにハルメク編集部)、撮影=中西裕人
※この記事は、雑誌「ハルメク」2026年1月号を再編集しています。
次の記事では、4人の達人が実践する自分時間の過ごし方を具体的に紹介します。
■「自分時間を楽しむ知恵」をもっと読む■
#1:暮らしの満足度を上げる鍵は「ひとり時間」4人の達人が明かす楽しみ方とは
#2:お金をかけず豊かになれる!4人の達人が教える「自分時間」の過ごし方
#3:自分だけの時間に何をする?4人の達人に学ぶ日常の中に喜びを見つける方法
#4:4人の達人に学ぶ「自分時間」の使い方。体を動かしお金を巡らせて心を満たす
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