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素朴な疑問地震が心配。どんな保険があるの?
最近、地震が相次いでいて怖いわ~。我が家でも、いざという時の連絡方法、避難場所の確認、用意しておきたい災害グッズなんかを家族で話し合いました。
その時に、子供たちに聞かれたの。
「もし、この家が地震で被害を受けたら、保険はどうなっているの?」って。
確かに火災保険には加入しているから火事になれば補償されるはずだけど、地震の時はどうなのかしら? ワタシもお父さんもよく分からなかったので、専門家に聞いてみることにしました。
山田章子さん(ファイナンシャル・プランナー)
「火災保険は、基本的に火災による損害を補償する保険です。地震時の補償は、『地震保険』など特約を付けて、はじめて填補される仕組みです。また「『地震』『水災』などの災害ごとに単独で加入することはできません。まずは、加入している火災保険の保険証書を確認してみましょう」と、山田さん。
まず、確認したいのは火災保険が「住宅総合保険」であるかどうか。シンプルな火災保険では「建物」だけしか補償しないものもあるけど、住宅総合保険であれば「建物」「家財」の両方を補償してくれるそうよ。そして、住宅総合保険は、補償内容も幅広くなるの! 火災保険だけでは補償されない水害や落下物、漏水、盗難などのリスクにも補償が適用されるんですって。
「うちは住宅総合保険に加入しているから安心だわ~」と、思ったら「住宅総合保険であっても地震保険は特約として付帯しなければなりません」と山田さんから厳しい一言。
なんと、うちは地震保険の特約をつけてなかったんです!
「住宅総合保険に特約として地震保険を追加しなければ、たとえ火災や津波の被害にあっても、地震による2次被害であれば補償はないのでご注意を」ですって! しかも、最近は地震が相次いでいるから、来年度から5%くらい保険料が値上げするらしいわ。 そして、地震保険は火災保険同様に住宅や家財の破損リスクが全て補償で賄えるわけではないんですって。
地震保険は加入している火災保険の30~50%の範囲で補償額を選択する仕組み。例えば住宅総合保険で建物が 2,000万円、家財が500万円の補償をつけている場合、地震保険は建物が1,000万円、家財は250万円が限度とのこと。そして肝心な保険料だけど、地震がきたら最も危険だといわれている東京、神奈川、神奈川、静岡は高額になっているらしいわ(木造住宅保険金額1,000万円当たり年間保険料3,630円)。
逆に、災害がおきても被害が少ないと想定される地域は保険料が安くなっているの(1,000万円当たり11,400円)。もちろん、鉄筋コンクリート造など頑丈な建物なら保険料は木造より割安になるそうです。
補償内容を充実させたら安心度はアップするけれど、その分、保険料も高額になるわけだから、住まいの地域をハザードマップなどで調べたり、長年、その地域で暮らしているご近所さんから、過去の災害の話をきいてみたりして、地震などの災害に弱い地域なのか強い地域なのかを知っておくことも大切ね。
まずは、食器棚やテレビなど地震で被害を受けそうな家具を固定するとか、自分でできる対策を考えてみなくちゃ!
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