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- 年齢肌を美しく見せる!口紅の色選びと塗り方
毎日のように塗っていながら、意外と難しいのが口紅の選び方。明るい色を選ぶと肌から浮いているような気がするし、落ち着いた色を選ぶと顔がくすんで見える気が……。年齢肌に合う、口紅の色選びと塗り方について、菅沼薫さんに教えてもらいました。
年齢肌には“はっきりした濃い色”を選ぶのが正解
最近、同世代の方たちから「年齢を重ねてから、鮮やかなリップをつけるようなった」「赤い口紅が好きになった」などいう声を聞きます。実はこれ……、大正解です! 口紅の場合、鮮やかな色ほど肌色とのコントラストが生まれて、顔や肌が明るく見えます。
明るい肌色の人ならば淡いベージュや薄いピンクの口紅を塗っても肌がキレイに見えますが、くすんだ肌色の人が薄い色の口紅を塗ると、肌がよりくすんで見えてしまいます。そのため、くすみがちな年齢肌には、はっきりした濃い色の口紅を塗るのが正解なのです。
口紅の色選びは、肌色に合わせるのが基本
口紅も基本はチークと一緒で、肌色に合わせるのが基本です。日本人の黄みのある肌に合うのは、オレンジや赤、紫。ピンクならサーモンピンク、赤なら朱赤など、黄みのある色を選ぶと肌なじみがよく、顔から唇だけが浮いて見えることはありません。
また、たとえば同じ赤でも、ピンク系の肌では青みのある赤、オークル系の肌であれば黄みのある赤を選ぶと、より肌になじみます。
はっきりした濃い色のうち、肌色に合う色味(トーン?)の口紅を選ぶ。これが、キレイに見せる秘訣です。
年齢肌の唇には、適度なツヤが大事!
色選び以上にこだわって欲しいのが、唇のツヤです。ツヤがないと、顔はますますくすんで見えてしまいます。潤い感のあるほんのりとした健康的なツヤは、ソフトフォーカス効果で顔を明るく見せてもくれます。
今の口紅は、ツヤのあるものがほとんどなので、グロスなどでツヤだしをしなくても十分です。ただし、ツヤの出るタイプの口紅はオイルを多く含んでいることが多く、にじみやすく、唇の周りの小ジワにまで広がってしまうことがあるのが難点。特に色が濃いと、にじみが目立ってしまいます。口紅を選ぶときは、ツヤがあるものでにじみにくいタイプのものを選ぶようにしましょう。
唇周りの小ジワは、加齢と肌の乾燥によるもの。口の周りは乾きやすいので、唇の上だけでなく周りの肌も、クリームなどでしっかり保湿してください。
また、マットな質感の口紅は唇の縦ジワが目立つので、年齢肌にはあまりおすすめできません。
唇の保湿ケアと口紅の関係
乾燥しやすい唇のケアに、リップクリームは必須。でも、「口紅の前にリップクリームを塗ると、キレイに口紅が塗れない…」と悩んでいる人も多いと聞きます。
リップクリームは油分が多く粘度が低いので、その上に口紅を重ねるのは難しく、思うように発色しないことがあるかもしれません。
ですが、唇を保護するためにも、下地としてリップクリームは塗った方が良いでしょう。ただし、あくまでも薄めで十分。どの口紅にも油分が入っていますし、とくにツヤのあるタイプの口紅は、ツヤの成分として油分が配合されていて、唇の乾燥を防ぐ効果も合わせもっています。リップケア効果のある口紅も多く発売されていますので、試してみるといいかもしれませんね。
ちなみに、口紅に油分が多いかを見分けるポイントは、柔らかさ。とろける感じの口紅って減りが早いと感じませんか? これは油分が多い証拠。マットな質感のものは、粉量が多いので硬めです。
口紅の使用期限と魅力的に見える口紅の塗り方
口紅は、3年を目安に使い切ってください。これ大丈夫かな?と思ったら、匂いを目安にするとよいでしょう。酸化した油の匂いがしたら、使うのはやめましょう。以前、「口紅が汗をかいているけど、使っても大丈夫?」という質問を受けたことがありますが、これは商品を暖かいところに置いたなどの理由で油が溶け出してきただけ。使っても問題ありませんが、やはり酸化した匂いがするようなら、使うのはやめましょう。
基本的には口紅を直塗りしていいでしょう。ただし、口角を上げた方が明るく魅力的に見えるので、唇の端の部分だけでもブラシで塗るのをおすすめします。その方が、細く鮮明なラインがとれますし、はみ出しや滲みもありません。
年齢肌だと口の周りの小ジワが増えて、唇の境界線がぼやけていたり、色素沈着などで上唇の山が左右対称でなくなったなどの理由から、キレイな輪郭が取りにくいという悩みもよく聞きます。この場合、唇の境界線に沿わしたり、唇より小さく描くのは難しいので、少し大きめに塗りましょう。その方が、実は魅力的に見えますよ。また、鼻下から上唇までの距離は短い方が上品に見えます。
次回は、科学的に見た美しいアイメイクについてお話しします。
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