VIO脱毛は、何がいい?どんな病気を防げるの?

介護脱毛をするなら、知っておきたい医療脱毛Q&A

リゼクリニック大地
監修者
リゼクリニック新宿院院長
大地まさ代

公開日:2019.01.07

更新日:2023.04.30

毛抜きやカミソリが主流だったムダ毛のお手入れは、今やレーザー脱毛が主流に。そして「介護脱毛」として、入院や介護に備えてあらかじめデリケートゾーンの毛を減らすことも、静かなブームとなっています。気になるレーザー脱毛の仕組みを医師が解説します。

なぜレーザーを当てると、脱毛できるの?

医療レーザー脱毛を受けるときはまず、毛を剃ります。そして、毛を剃った箇所にレーザーを当てると、毛の黒いメラニン色素に吸収され、発生した熱によって毛母細胞や毛乳頭・バルジ領域といった発毛組織を破壊します。そうすることで毛が再生しにくくなったり、再生しなくなります。これが医療脱毛の基本的なメカニズムです。

種類の異なる脱毛機を脱毛する箇所に合わせて導入することで、脱毛の効果をより高めることができます。デリケートゾーンのVIO(ビキニライン、陰部の両側、ヒップ奥)の照射に使用するYAGレーザー(熱破壊式)は波長が長く、色素沈着部位や太くて根深い毛にも効果を発揮します。

また、最新式の蓄熱式ダイオードレーザー脱毛機では、一瞬で強力なレーザーを照射する従来の脱毛方式とは異なり、じっくりと毛包全体に熱を与えることで毛根組織を破壊する蓄熱式の脱毛法ですので、痛みの軽減が可能です。
 

レーザー脱毛の仕組み

図の提供=リゼクリニック 

レーザーを当てた直後はどうなるの?

医療レーザーを照射すると、毛根組織が破壊されます。その後2~3週間ほど経つと、毛は自然にポロポロと抜けていきます。比較的濃く太い毛の場合は、使用するレーザーの機種によって、照射直後にするっと抜けることがあります(ポップアップ現象といいます)。   

何回もレーザーを当てる必要があるの?

一回のレーザー照射では、すべての毛を脱毛することはできません。個人差があり部位によっても違いはありますが、5回で気にならない程度の毛量になることが多いです。毛には成長期・退行期・休止期と、毛周期と呼ばれる毛の成長するサイクルがあり、レーザーは成長期の毛にしか効果を発揮しないため、休止期・退行期の毛には反応しません。それらが成長期になるのを待つ必要があるため複数回の照射が必要となります。

脱毛の仕組み

図の提供=リゼクリニック 

レーザーを当てられない人はいるの?VIOを脱毛するリスクは?

はい、光アレルギーなどの光感受性が強い方や光過敏性てんかんの方はレーザー脱毛が行えません。その他疾患や内服している薬の内容によって、レーザー脱毛が行えない場合があるため、詳しくは脱毛を行うクリニックや主治医に確認する必要があります。また、濃い色素沈着やアザ、大きなホクロ、刺青(タトゥー)などの部位や、強い日焼けや炎症が起きている肌には照射できない場合があります。

医療レーザー脱毛は効果が高い分、毛嚢炎や赤みが出るといったリスクが発生してしまうことがありますが、それはどこの部位でも起こりうるものであり、特にVIOに限って生ずるリスクではありません。

万が一そのようなトラブルが起こってしまった場合でも医療機関であれば医師の診察の元、適切な治療が可能です。アフターフォローなどについても、クリニックに事前に確認しておくことをおすすめします。
 

VIO脱毛によって防げる病気はありますか?

アンダーヘアがあることで蒸れが生じ、細菌の繁殖による臭いやかぶれ、細菌感染症や尿路感染症を引き起こしてしまう可能性もあります。また、カミソリで毛を剃る、除毛クリームなどを使ってムダ毛処理をするなどの自己処理は、肌表面の角質層に負担をかけ、カミソリ負けや埋没毛、色素沈着などの肌トラブルや、自己処理後の傷から雑菌が入り、炎症を起こしてしまうこともあります。

さらに、Iラインは粘膜に近い部分のため、自己処理による肌の負担を十分に考慮する必要があります、そのため、医療機関で肌状態を十分観察しながら、安全に脱毛することで、蒸れによる細菌の繁殖や皮膚トラブルを回避し、デリケートゾーンを清潔に保つことができます。
 


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