ファッションのプロが教える「信頼される装い」#3
ビジネスで信頼される人になるために!服を買うときの5つのポイント
ビジネスで信頼される人になるために!服を買うときの5つのポイント
公開日:2026年06月08日
※本記事は、書籍『信頼を着る: 第一印象で選ばれる女性の「装い戦略」』(三笠書房)より一部抜粋して構成しています。
教えてくれたのは、長友妙子(ながとも・たえこ)さん

ファッションコンサルタント/エグゼクティブスタイリスト。1983年にスタイリストデビュー後、『CLASSY.』『Precious』『家庭画報』など数々の女性誌や広告、テレビ、イベントで活躍。現在は「長友スタイル ~ビジネスが成功する着こなし~」講座を主宰。
なぜ「セールで買った服」は失敗しやすいのか?
信頼をまとうファッションには、「一貫性」が必要不可欠です。どれほど一着一着が素敵でも「会うたびに印象がばらつく人」は、相手にとってつかみどころのない存在になってしまうからです。そして同じ理由から、「セール」に行くこともおすすめしません。
自分軸がまだ十分に定着していない段階でセールに足を運ぶと、「似合うか」「必要か」よりも、「安い」という判断基準にベクトルが向きます。
すると、冷静な判断がしづらくなり、本来の目的とは関係のない服を買ってしまいます。これにより、再びクローゼットの統一感が崩れてしまうのです。結果として「着ない」「合わない」服が増え、時間もお金もエネルギーも消耗し、後悔しか残りません。
そもそも、なぜセールが行われるかというと、定価では売れなかった商品を次のシーズンまで持ち越さないため。つまり多くの場合、「消費期限が近づいた服」を値下げして売ろうとしています。
もちろん、ごくまれに定番品や長く使えるアイテムに出合うこともあります。しかし、それを見極めるには、経験と目利きが必要。私も今でこそ失敗をしなくなりましたが、以前は失敗したものでした。
ワードローブづくりの初期段階では、「投資」のつもりが「浪費」になる可能性が高いので、足を踏み入れないことが得策です。
静かでゆったりとした雰囲気のなか、落ち着いてじっくりと吟味できたほうが、「自分軸」に合ったものを選ぶことができて、ずっと気分もいいはずです。
信頼感をまとう服選び、5つのチェックポイント
信頼をまとうワードローブをつくるにあたって、ひとつだけお伝えしておきたいことがあります。信頼をまとう服は、「何となく」では決して手に入りません。
必要なのは、「選び切るための視点」です。
店頭で「これ、欲しい」と感じた瞬間、少し立ち止まりましょう。その一着が、本当にあなたの未来にふさわしいかどうか。次の5つのポイントを確認してみてください。
1:今の自分にふさわしいか?
- その服は、今の自分の年齢や立場に合っていますか?
- 無理な「若づくり」になっていないでしょうか?
- 他人がその服を着たあなたに出会ったとして、「この人は信頼できる」と思えるでしょうか?
2:未来の自分にも通用するか?
- その服は、「3年後、5年後の自分」も着ていたいと思えますか?
- 素材や縫製に、安っぽさはありませんか?
- 一時的なトレンドに、流され過ぎていませんか?
3:「手持ちの服」とコーディネートできるか?
- その服は、「なりたい自分像」に沿ったワードローブに馴染みますか?
- 手持ちの服と合わせたときに、「最低でも3パターン」のコーディネートが可能でしょうか?
- その服単体の魅力に目を奪われていませんか?
4:試着した瞬間に「私、素敵!」と思えたか?
- その服を着てみた瞬間、テンションが上がりましたか?
- 鏡の前で背筋が伸びる感じがしましたか?
- その服を着た自分が、自信を持って人と会っているシーンが鮮明にイメージできたでしょうか?
5:「値段」で判断しようとしていないか?
- その服を買おうとする理由が、「安い」「高い」などの金額になっていませんか?
- その価格に見合う価値を、自分自身が感じていますか?
- 納得してその価格を支払えますか?
服選びは未来の自分への投資
「こんなに考えながら服を選ぶのは大変そう」と思ったかもしれません。けれど実は、このプロセスこそが、装いを「消費」から「投資」へと変えていく分岐点です。
ショップスタッフさんとコミュニケーションをとり、試着を重ね、鏡の前で自分と対話しながら、一着一着を選ぶ。それは、単なる買い物ではなく、「自分の未来をつくる時間」です。
確かな土台さえ構築してしまえば、後は時代や気分に合わせて、しなやかにアップデートしていくだけです。積み重ねるほどに、ぶれない「自分軸」が確立されていく。鏡の前で自信を持てるその瞬間こそが、ファッション本来の楽しさを教えてくれるのです。
もっと詳しく知りたい人は
『信頼を着る: 第一印象で選ばれる女性の「装い戦略」』長友妙子・著(三笠書房)






