人間関係が不思議とうまくいく大人の所作とマナー#1
年齢を重ねたからこそ身につけたい!自然体なのに品よく見える所作としぐさ
動きや言葉を少し意識するだけで相手に好印象を与え、人間関係もスムーズになります。マナー指導の第一人者・岩下宣子さんから教わった、自然体で品よく見える基本の挨拶や、いすのスマートな座り方をお伝えします。
INDEX
教えてくれた人:岩下宣子さん
いわした・のりこ 1945(昭和20)年、東京都生まれ。共立女子短期大学卒業。全日本作法会、小笠原流でマナーを学び、現代礼法研究所を設立。『本当の幸せを手に入れるたったひとつのヒント』(主婦の友社刊)他著書多数。2026年2月ご逝去。
美しい所作は相手を大切にする思いを届ける大人の知恵
※本記事は2025年12月に取材をしたものです。
「“所作”というと、しとやかに上品に見せるための動きだと思われがちですが、そればかりではないんですよ」と、やわらかに笑う岩下宣子さん。
「本質的には、一緒にいる人に“あなたを大切にしています”という思いを表すもの。誰でも大切にされたらうれしいし、相手を好きになりますよね。つまり、美しい所作は人間関係を円滑にする大人の知恵でもあるのです」
座る、歩くなど、無意識になりがちな動きを丁寧に行うのは、年齢を重ねた体を美しく見せることにもつながります。
「“もう知っているし今さら”と思わず、大人になった今こそ“所作”に注目していただけるとうれしいです」
挨拶の基本:心通わせる笑顔と3呼吸のお辞儀
まずにこやかに声をかけ、お辞儀はその後です。礼法では“三息の礼”といわれますが、呼吸に合わせて行うと、姿勢が整いやすく落ち着いて見えます。必ず手を組む必要はありませんが、組むときはひじが張らないよう気をつけて。
1.相手の目を見てにこやかに発声

2.息を吸いながらゆっくりお辞儀して

3.ひと息吐き、吸いながら体を起こす

NG:お辞儀しながら話すと落ち着きがない印象に

頭を下げながら「こんにちは。ひさしぶりね」などと話していませんか。首が前に出てねこ背になりやすい上、慌ただしく見えてせっかくの挨拶がおざなりな印象に。
立ち振る舞いに差がつく!いすには3歩で座るとスマート
“座る”動作は、ほんの数秒の動きですが、意外と目につきやすいもの。まずいすの横に立ち、“ワン・ツー・スリー”と3歩でワルツを踊るように腰掛けると、相手に背を向けることなく最短の歩数で座れ、無駄なく美しく見えます。
1.いすから遠い方の足を前に出して

2.逆の足でいすの前へ

3.ゆっくりと腰掛け足をそろえる

NG:いすの前でもたもたすると慌ただしく見える

いすの前でもたもたすると落ち着きなく見える上、相手にお尻を向けることに。座るギリギリまで太ももに力を入れてそっと腰掛けましょう。
膝が開く悩みを解決!足首を組んで座り姿も上品にキープ

年齢を重ねると内ももの筋力が弱くなり、ひざをくっつけておくのも大変です。それなら、右のように足首を軽く組むと、だらしなく脚が開くのを防げます。あるいは、かかとをほんの少しだけ開いておくと、力を入れなくても自然とひざがそろえやすくなります。
NG:気を抜くと開きがち。何だか品がなく見える

電車やバスの中、テーブルの下で、ひざがパッカーンと開いていませんか。誰も見ていないと気を抜きがちなシーンこそ要注意です。
取材・文=松尾肇子(ハルメク編集部)、撮影=中西裕人、ヘア&メイク=榊美奈子、モデル=モリタマキ
※この記事は、雑誌「ハルメク」2026年3月号を再編集しています。
次回は、品よく見える手元・足元のしぐさを紹介します。
■「人間関係が不思議とうまくいく大人の所作とマナー」をもっと読む■
#1:年齢を重ねたからこそ身につけたい!自然体なのに品よく見える所作としぐさ
#2:指先・足元の印象で差がつく!優雅で美しい大人の手元としぐさ
#3:「また会いたい」と思われる!周りに愛される人付き合いのマナー
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