自分時間の達人に学ぶ、心豊かに暮らす小さな習慣#1
名物カフェ「横尾」70代店主のいま、心豊かに暮らす8つの習慣
人生の後半は自分のために過ごす時間を大切にしたいもの。“自分時間”を楽しむ達人のひとり、名物カフェ「横尾」の店主(70代)に、日々を心豊かに過ごすための小さな習慣を伺いました。あなたらしい時間やお金の使い方のヒントが見つかるかもしれません。
介護生活を長く経験。心を癒やす場所をつくりたくて
東京・吉祥寺のカフェ「お茶とお菓子 横尾」のオーナー兼洋服ブランド「クロロ」のデザイナーの横尾光子(よこお・みつこ)さん。
「私が30代から50代の頃、義父母、父を介護する生活が続き、病院から自宅に直接帰らず、喫茶店に寄って気持ちを切り替える時間を持っていたんです。この時間に救われたので、静かに心を癒やせる場所をつくりたいと56歳のときカフェを開きました」と横尾さん。
さらに、「介護中、家族の脚をマッサージしてあげたい、介護だけで一日が終わるのはいやだと思い、整体やアロマテラピーなどを次々に学びました」。
夫を見送り、カフェを再開。人生に無駄なことはない
60代の頃、夫が倒れ、3週間で他界。母は認知症になり、介護施設に入所。さまざまな転機を経て一度閉めたカフェを、75歳で再開しました。
「再開前、股関節の手術をしてリハビリ中、じっと過ごすのに飽きて(笑)、また店を開きたいと動き始めました。いい物件や協力してくれる方と出会え、一緒に住む次女や、長女の支えもあり、今があります。もし介護をしていなかったらカフェを開くこともなく、今どんな人間になっていたか。人生に無駄なことはないですね」
横井さんの「自分時間」8つの習慣
1.朝、コーヒーを飲みながら、妄想する時間を楽しむ
「夜は疲れて寝てしまうので朝、コーヒーを飲みながら好きな服を着てどこへ行こうなどと妄想しています」と横尾さん。その日の気分が上がるそう。
2.仕事中、コーヒーや抹茶をいれるたびに、リラックス

カフェでコーヒーをいれたり、抹茶をたてたりするときは、リラックスタイム。
「心癒やされて時々、眠くなるほど(笑)。注文が続いて大変なときもありますが、とても好きな時間です」
3.予定や思いついたことを手帳に手書きする

「急いでいるときなどはスマホにパッと予定を入れて、手帳に書き移します。忘れにくくて、手書きっていいですね」と横尾さん。中身は“ほぼ日手帳”、カバーはミナペルホネンのもの。

4.歌が好きだったことを思い出し、“ひとりカラオケ”で歌う
学生の頃、歌手になりたかったことを思い出し、60代の頃、ひとりカラオケへ。
「一度勇気を出せば大丈夫。腹筋や背筋も使って、体にもいいです」
5.自分の気持ちも上向くように、口角を上げて人に会う

「入院していた父の介護中、怖い顔をしていると言われたことがあって。人に会う前に口角を上げています。自分の気分も上がるみたい」と横尾さん。
6.「人を癒やしたい」と始めたことが、自分に返ってくる

「心を癒やせる場所に」と始めたカフェや、介護中に「脚をマッサージしてあげたい」と学んだアロマなどが、自分の人生に欠かせないものに。
7.整体など学びの費用を“取り返す”気持ちを持つ
整体やフットケアなどを学び、店を開いたこともある横尾さん。
「学んだ費用と家賃分、取り返そうという気持ちを持つと、集客などもがんばれました」
8.周囲に「やりたい!」と話し、「直観」を信じる

「服を作りたい」と周囲に話したら、パタンナーのママ友が協力してくれ、「クロロ」が誕生。カフェの場所も“直観”で決め、2025年冬には長女が住む島根県に2号店を開店。
横尾さんのある日の過ごし方
7:00 起床 コーヒーをいれて“妄想タイム”を楽しむ(大事な自分時間)
10:00 カフェに出勤 白玉団子を作るなど、開店準備をする
12:00 開店 接客をしながら過ごす
18:00 閉店 買い物をして帰る。歩くのも気分転換に(大事な自分時間)
19:30 夕食 翌日の仕込みをしたり、入浴したり
23:00 就寝
取材・文=野田有香、三橋桃子(ともにハルメク編集部)、撮影=林ひろし
※この記事は、雑誌「ハルメク」2026年1月号を再編集しています。
次の記事では、60歳で30年暮らしたオーストラリアから帰国した児童書ノンフィクション作家、池田まき子さんの心豊かに暮らす習慣を紹介します。
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#1:名物カフェ「横尾」70代店主のいま、心豊かに暮らす8つの習慣
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