「なぜわかってくれないの?」話が通じない人の特徴
2024.09.022024年08月04日
かわいさ余って憎さ百倍!?
子ども・孫・嫁にイライラ!家族ストレスの対処法は?
人生の苦楽を分かち合える家族の存在は大切ですが、その親密さゆえ、時に家族にイライラしてしまうことも。「ハルメクWEB」でアンケート調査をしたところ、3割以上の人が家族にストレスを感じることがあるという結果に。その原因と対処法を聞きました。
家族にイライラする主婦の7割は子どもがストレスに
人生の多くの時間を共にする、家族。同居している人はもちろん、遠くに住んでいても頻繁に連絡を取り合うという場合が多いのではないでしょうか。
しかし一方で、家族にストレスを感じる主婦も、意外といるようです。中でも夫には何かと言いたいことが多いと聞きますが、子ども・孫・嫁など、それ以外の家族についてはどうなのでしょうか?
ハルメクWEBで2020年3月にアンケート調査(※)を実施したところ、「夫以外の家族にストレスを感じることはありますか?」という質問に「はい」と答えた人が3割以上という結果になりました。
※実施期間:2020年2月5日~3月9日、有効回答数:371、回答方法:インターネット調査
【回答者の属性】
・性別 女性:322人、男性:49人
・年齢 ~39歳:49人、40歳~49歳:64人、50歳~54歳:62人、55歳~59歳:77人、60歳~64歳:66人、65歳~69歳:34人、70歳~74歳:15人、75歳~:4人
ここでいう「夫以外の家族」とは、実母や姑、息子・娘、嫁・婿、孫などのこと。同居の有無は今回は聞いていません。
先の質問で「はい」と答えた人に「一番ストレスを感じる相手は?」と聞いたところ、1位は「息子(40%)」、2位が「娘(33%)」と、特に血のつながった子どもにイライラする人が多いことがわかりました。
この質問で答えた相手に対して、ストレスを感じる頻度を聞いた結果が、こちらです。
ストレスを感じる相手が息子・娘と答えた人は「いつも感じる(毎日)」、「ときどき感じる(週1回)」の割合が、他の相手と比べて高いことがわかります。
子どもにイライラする原因は、無責任な態度!
さらに、息子・娘に一番ストレスを感じると答えた人に、具体的なイライラエピソードを聞いた結果、その原因の多くが家事をやらないなど、子どもの自己中心的な言動にあることがわかりました。
※以下カッコ内は、回答者が相手にイライラする頻度・年齢
息子のイライラエピソード
すべての質問に返答なし。毎日の夕飯がいるかどうかわからない。そのくせ、汚れ物は天候に関わらず毎日山のように出す。(いつも感じる・50歳~54歳)
大学生の息子が、なかなか規則正しいリズムの生活ができないことにイライラしていたが、もう大人なのだからと割り切って、私自身が睡眠を多めに取ったり、趣味を楽しんだりして、心身ともに良いコンディションを保つようにしている。(ときどき感じる・50歳~54歳)
東京で働く息子は仕事柄(IT関係)、何でも合理的に物を考えます。そのため、結婚式や墓守など、しきたりを大切にしたい昔ながらの風習について、ことごとく私と意見が合いません。価値観が違うのでしょうがないとはいえ、心がどこかに置き去りになっているようで、寂しくもありイライラさせられます。(たまに感じる・60歳~64歳)
娘のイライラエピソード
長女が、まったく片付けをしないくせに、次から次へと物を出してきます。出したら出しっぱなし! 注意しても生返事で、結局私が片づけることもしばしば。そのくせ「〇〇ちゃんちは物が散らかってた。もっと片付ければいいのに」と、自分のうちがそこそこ片付いていることを自分の手柄のように語るから許せません!(いつも感じる・40歳~49歳)
成人した娘がたまに家に帰ってきても、親に甘える娘のままの親子関係が基本になってしまっています。もう少し家事をしてくれたり、お金のことも大人同士なのでそろそろ割り勘や負担割合を検討しようか、と話してみました。が、最初だけでなかなか続きません……。(ときどき感じる・50歳~54歳)
いろいろと口うるさいこと。腹が立つと傷口に塩を塗るようなことを言って攻めてくる。(たまに感じる・40歳~49歳)
子どもにイライラしたときの対処法は?
子どもの無責任な態度には、親としてハッキリ忠告したり、家事をするルールを決めたりすることが効果的なようです。
成人した息子がいつまでも中2病のように、つまらないことで、つっかかってくる。最近は「いつまで子どもなん?」とハッキリ言うことにしている。(ときどき感じる・50歳~54歳)
成人した娘の弁当作りと送迎にイライラします。「弁当箱を自分で洗っておかないと弁当は作らない」、「私が仕事の日は弁当休み」、などルールを決めて、ストレスを軽減しています。(ときどき感じる・60歳~64歳)
姑・母・嫁……女性同士ならではのストレスに注意
嫁姑問題はよく聞きますが、上で紹介した娘も含め、女性同志だからこそ家族にストレスを感じる場面も多いようです。女性同士の場合、特に「片づけができない」、「家事のやり方が違う」などがイライラの原因になるようです。
姑(しゅうとめ)のイライラエピソード
同居の姑が細かいことにまで、自分の意見を押し付けてくる。(いつも感じる・60歳~64歳)
実母のイライラエピソード
同居する実母が、物を捨てられない人でいらないものが、どんどん溜まっていく。(いつも感じる・40歳~49歳)
嫁のイライラエピソード
別居ですが、嫁がよく子どもを預けに来る。その都度理由を聞いてます。(ときどき感じる・50歳~54歳)
女性同志でイライラしたときの対処法は?
今回のアンケート回答では、「自分が我慢する」か「相手との関係を諦める」か、究極の2択という結果に……! お互い歩み寄るのもなかなか難しいとは思いますが、担当する家事を分ける、仕事や趣味で外出する時間を作るなど、適度な距離感を保てるといいですね。
同居している母と家事のやり方が違うので、食料や食器など、しまい場所が変わったり探しまくることがある。我慢あるのみ。(たまに感じる・60歳~64歳)
長男夫婦は車で5分もかからない距離に住んでいます。家で食事を一緒にしても約束の時間に来て、さっさと食べて帰るだけ。当然、手土産や手料理もありません。自分から近寄ろうとしないので、私から嫁との付き合いを断りました。もう4年近く会ってないです。(ときどき感じる・60歳~64歳)
孫は「目に入れても痛くない」はずだったのに!
育てるのに必死だった子どもよりも、たまに来る孫がかわいく思える、というのは孫が幼い時までのよう。成長するにつれて「孫が自分の言うことを聞いてくれない」と悩むじぃじ・ばぁばが増えるようです。また、保育園のお迎えなど、仕事をしている親の代わりに保育をするのが大変、という声も多く寄せられました。
孫がスマホやゲームばかり見ているので、困っている。あまり長時間になると注意し、時間を決めてやらせている。(ときどき感じる・60歳~64歳)
娘が職員会議で帰りが夜遅いときに孫を保育しているのですが、テレビに夢中になってなかなか食事を食べきってくれません。孫たちが帰った後一人で入浴剤入りのお風呂にじっくりつかります。(ときどき感じる・60歳~64歳)
孫にイライラしたときの対処法は?
まだ小さい孫は良くも悪くも、とっても素直。イライラする言動があっても「相手はまだ子ども」と、大人の方が譲歩してあげることが必要です。
孫が10歳になり口答えするようになってきたので、おおらかな気持ちを持って対応するようにしています。(ときどき感じる・60歳~64歳)
家族とはいえ、いつもハッピーとはいかないもの。家族にストレスを感じるときは、一時的に距離を置くのが得策かもしれません。
文=竹下沙弥香(ハルメクWEB編集部)
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