「下着が擦れて痛い…」デリケートゾーンの悩み、実は我慢しなくていい理由
50代からの子宮と心の整え方#3
「夫に愛される前に、自分を愛でる」50代からの夫婦関係を変えるフェムケア
「痛いけれど断れない…」と夜の不快感を一人で我慢していませんか? 無理に相手へ合わせる前に、まずはフェムケアで自分の体を潤して満たすことが先決です。自分が前向きさを取り戻すことで、夫や周りとの関係までやわらかく変わった理由をお伝えします。
INDEX
50代女性の美容と心身のケアに取り組む大山葎子さん
おおやま・りつこ 株式会社La Victoire代表取締役。25年以上にわたり、美の総合プロデューサーとして美容・身体・心理的ケアを融合させた独自の「美覚醒(R)プログラム」を通じて、4万人以上の女性をサポート。現在はパリと東京を拠点に、世界各国で女性支援活動を展開中。著書に『50代から始める更年期に負けない「子宮」と「心」の整え方』沢岻 美奈子(監修)難波 かおり(監修)KADOKAWA 刊
※本記事は『50代から始める更年期に負けない「子宮」と「心」の整え方』から一部抜粋して再編集しています。
乗り気になれない…無理な我慢をやめて自分を満たす
第1回では、下着の擦れや違和感といったデリケートゾーンの「小さなSOS」の大切さ、第2回では、子宮や膣のケアが美しさにつながる「フェムケア」をお伝えしました。
第3回となる今回は、50代女性が密かに悩むパートナーとのスキンシップの痛みや、二人の心地よい関係を取り戻す方法をお伝えします。
フェムケアにおいて何よりも大きいのは、女性自身が「自分の体の心地よさ」に気づくことで、「性」を前向きに楽しめるようになることです。
これまでは相手の要望に応えるだけの時間だったものが、二人で一緒に楽しめる時間に変わっていったという人も少なくありません。
膣や外陰部の血行が良くなると、潤いが戻り、感覚も少しずつ豊かになっていきます。その結果、痛みや違和感がやわらぎ、自然と前向きな気持ちで向き合えるようになるのです。
もともと「性」は、古代からとても神聖なものとして扱われてきました。女性が宇宙からエネルギーを受け取り、そのエネルギーを循環させていく─そんな「命の巡り」の一部でもあったのです。
心から信頼できるパートナーとの時間はただの行為ではなく、「エネルギーの交換」であり、深く満たされる時間です。そのために大切なのは、自分自身がリラックスしていること。緊張している時、人は本来の魅力を発揮できません。
逆に、安心している時、女性は驚くほど柔らかく、魅力的になります。そして、その状態でパートナーと向き合うと、言葉にしなくても関係は自然と変わっていきます。「相手にどう思われるか」と頭で考えるのではなく、今この瞬間に意識を向けて、ただ感じること。
「今ここがすべて」
このシンプルな感覚を取り戻すだけで、女性としての魅力も、お互いの関係性も、セックスも、驚くほど変化していくのです。
抱き合うときは息を抜く!ギクシャクが解ける簡単なコツ
よく「女性は恋をすると、きれいになる」とか「セックスをすると色っぽくなる」などと言われますよね。私自身、パートナーと親密な時間を過ごした翌日は、肌ツヤが良くなるという実感があります。
全米睡眠財団が発行する学術誌『Sleep Health』2025年4月号の記事によれば、安心できる相手とのセックスやスキンシップは、オキシトシンなどの作用もあって、ストレスホルモンであるコルチゾールを下げる方向に働き、その後の眠りを深めてくれることが報告されています。
こうした「大切にされている」「受け入れられている」という体験は、自己肯定感を支える要素にもなりうるのです(※1)。
つまり、セックスをしたら自動的に肌がきれいになるという単純な話ではなく、
- 安心できるパートナーとのスキンシップ
- 満足できるようなオーガズムや、心地よい余韻
- 「自分はこれでいい」と思える肯定的な気持ち
などの積み重ねがストレスをやわらげ、眠りが深くなり、その結果として表情や肌ツヤにも変化があらわれてくるのだと考えられます。
何より大切なのは、信頼するパートナーと呼吸のリズムを合わせ、今この瞬間を共有する感覚です。パートナーと抱き合う時は、ゆっくり息を吐き、全身の力をフーッと抜いていきます。
「明日はどうしよう」「あの時、ああすればよかった」といった未来への不安や過去の後悔はすべて手放し、「今ここがすべて」と意識を向けてみてください。
すると、自分と相手との境界が柔らかく溶けていき、深い一体感のような認識が訪れることがあります。
この感覚は、心の奥にある孤独や不安をほどき、何ものにも代えがたい安心感へと変わっていきます。そしてその満たされた状態こそが、女性の内側からの輝きを自然に引き出してくれるのです。
フェムケアをきっかけに若々しく、夫ともラブラブに

反対に、愛情や安心感のないセックスは、負の感情や自己否定感を溜め込み、むしろ心身を疲弊させてしまうこともあります。
「相手に付き合うだけのセックス」で我慢し続けていると、性交痛や体への拒否反応としてあらわれることもあります。夫婦やカップルだからといって、無理に相手に合わせる必要はありません。
それよりも、「自分の体で喜びを感じる力」を育てていくことが大切です。
私がこれまでサポートしてきた女性のなかにも、フェムケアをきっかけにパートナーシップが大きく変わっていった方がたくさんいます。とくに印象的なのは、長年がんばり続けてきた女性たちの変化です。
ある機関のトップとして働いていた女性は、夫の長年の浮気に耐えながら、仕事一筋の生活を送っていました。
でも、フェムケアや体のマッサージで体の巡りを良くし、押し殺していた感情をカウンセリングで外に出していくことで、半年も経たないうちに表情が柔らかくなり、思わず触れたくなるような色気と笑顔が戻ってきました。それに呼応するようにご主人の態度も変わっていき、浮気がなくなりました。それだけでなく、毎日「おかえり」とハグをしてくれるラブラブな関係に変わっていったそうです。
他にも、がんばりすぎて笑顔を忘れていた女性たちが、フェムケアを通じて若々しく健康になり、周囲との関係性も良くなっていきました。
「セルフプレジャーや膣呼吸を通して、はじめて自分を愛でるという感覚がわかりました」そう言われたことも一度や二度ではありません。
自分を丁寧に扱う時間が増えると、自分の内側が満たされていきます。すると、相手に対する見方や接し方も変わり、結果として、周りの人との関係性そのものも整っていくのです。
※効果には個人差があります。気になる症状がある場合は、婦人科などの医療機関にご相談ください。
※本記事は、書籍『50代から始める更年期に負けない「子宮」と「心」の整え方』より一部抜粋して構成しています。
■「50代からの子宮と心の整え方」をもっと読む■
#1:デリケートゾーンの悩み、見逃しがちなSOSサイン
#2:スキンケアだけではダメな理由。美しさのカギは「フェムケア」
#3:「痛いけど我慢」は卒業!50代からの夫婦関係を変えるフェムケア
もっと詳しく知りたい人は書籍をチェック!

『50代から始める更年期に負けない「子宮」と「心」の整え方』
大山 葎子(著)沢岻 美奈子(監修)難波 かおり(監修)KADOKAWA 刊
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