気を付けて!耳の不調の原因と隠れた病気
難聴、耳鳴りを防いで一生「耳の聞こえ」を守る!#5
耳の不調を感じたときの病院のかかり方・補聴器選び
「耳が聞こえにくくなった」などの不調を自覚したら、医療機関へ早めの受診が必要です。耳の健康を守る特集の最終回では、上手な病院のかかり方と補聴器について紹介。将来後悔しないためにも、あらかじめ押さえておくべきポイントを専門家に聞きました。
教えてくれた人:杉浦彩子(すぎうら・さいこ)さん

1973(昭和48)年、愛知県生まれ。医学博士。98年、名古屋大学医学部卒業。刈谷きこえのクリニック院長。国立長寿医療研究センター非常勤医師。主著に『誰にも訪れる耳の不調・難聴を乗り越える本』(さくら舎刊)がある。
耳の不調を感じたときの上手な病院のかかり方
「耳が聞こえにくくなったなどの不調を自覚したら、早めに医療機関を受診しましょう」と話すのは、高齢者に起こる聴覚障害の専門家であり、医学博士の杉浦彩子さん。そこで杉浦さんに、将来後悔しないために、あらかじめ押さえておくべき3つのポイントを教えてもらいました。
1.補聴器相談医のいる耳鼻咽喉科を受診する
難聴と診断され補聴器が必要になった場合に備え、専門知識を持つ「補聴器相談医」のいる医療機関がおすすめです。日本耳鼻咽喉科・頭頸部外科学会のホームページで事前に確認を。
2.聴力検査などの結果はコピーをもらっておく
検査で特に問題がなくても、自分の耳の状態を経過観察することが大事です。カルテは5年で破棄されてしまうこともあるため、聴力検査などの結果はコピーをもらいましょう。
3.補聴器を快適に使うには、 調整が必須だと心得る
補聴器は、使う人に合わせた細かい調整をして初めて快適に使えるもの。買ってすぐ「音がうるさい」などと使用をやめてしまわず、専門家に相談しつつ長い目で付き合いましょう。
聴く力を上手に補う!自分に合った補聴器選び
難聴になっても、補聴器を使うことが“リハビリ”となり、症状が改善することも。耳鼻咽喉科に相談の上、購入するなら認定補聴器技能者のいる販売店を選びましょう。
耳穴型

フィット性が高く、目立ちにくく運動に適しているのが特長。一方、他のタイプと比べてやや高価です。
耳掛け型

機能、価格ともに最も種類が豊富。耳穴型とポケット型の長所を併せ持ちますが、マスクと併用しにくいケースもあります。
ポケット型

サイズが大きいものの、そのぶん使い方やお手入れが簡単で比較的安価。高齢の方など活動量が少ない人向きです。
5回にわたり紹介した、耳の不調の原因や正しい耳ケア。まだ大丈夫と思っていた方も、毎日の耳ケアで将来の耳の聞こえを守り、快適に過ごしましょう。
取材・文=新井理紗(編集部)、イラストレーション=ねもときょうこ
※この記事は、雑誌「ハルメク」2023年5月号を再編集しています
動画でチェック!「聞こえ」を守る 新習慣講座
ハルメク世代の耳トラブルに詳しい医師の杉浦彩子(すぎうら・さいこ)さんが、最新の研究でわかってきた耳の老化を防ぐ生活習慣や正しいケア方法を動画で詳しく解説します。
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