宝田恭子さん語る「内面からたるませない覚悟」後編
66歳歯科医師が実践!顔のたるみに負けない心の整え方
66歳歯科医師が実践!顔のたるみに負けない心の整え方
更新日:2025年12月14日
公開日:2023年10月25日
教えてくれた人:宝田恭子(たからだ・きょうこ)さん
歯科医師。東京歯科大学卒業。同大学勤務を経て、宝田歯科の3代目院長に。日本アンチエイジング歯科学会監事。著書に『「顔面地滑り」をくい止める! 宝田式 速効5分 顔筋リフトアップ』(PHP研究所刊)などがある。
宝田さんの心を疲弊させないための対策
伝えたい気持ちを、一文字と短い添え書きに込めて。「朝から頭がスッキリします」
自らを、「生来の江戸っ子気質で“楽しませたがり”」と評する宝田恭子さん。健康や美容についての耳寄り情報を仕入れては、患者さんに積極的に共有したり、家族や友人へ字手紙をふいに送って感謝の気持ちを伝えるなど、相手に心を寄せるコミュニケーションを大切にしています。一方、多忙な日々を送る中で“心を疲弊させない”対策も講じているのだそうです。
「心が疲弊する原因はだいたいが人間関係で、相手の言動にショックを受けたり、がっかりしたり、ということが多いですよね。でもそのつらさは、相手を『知っている』という思い込みからくると思うんです。ですから、誰かにカチンときたときは『この人、こんな一面もあるんだな』と気持ちを切り替えるようにしています。余計なモヤモヤを抱えずに済みますよ」
65歳からは、自分が自分の風紀委員

宝田さんの今は、絶えず自分の体と心の状態を観察し、メンテナンスを継続してきた賜物です。「この年齢になったら、いろいろ忠告してくれる人は少なくなります。だから自分で自分の“風紀委員”になって、『姿勢はちゃんとしてる?』『無駄にイライラしてない?』って、毎日厳しくチェックしないと」と笑います。最後に、自分を律して“心も体もたるませない”、魔法の言葉を教えてくれました。
「朝起きてすぐと寝る前に、『今日(明日)も平穏で素敵な一日にしよう!』と口に出すんです。『なりますように』と祈るのではなく、『自分がする』と“覚悟”する。言い続けると、不思議と“毎日を充実させよう”という意識が働くんです。
エクササイズも『今日はいいか』なんて甘えが出なくなるし、誰かにイラッとしても『これを言ったらけんかになるな』と冷静になれます。ごく簡単なのに、効果抜群です。ぜひ始めてみてください」
宝田さんの心もたるませない3つの習慣

1.心に留まった出来事は記録しておく
誰かにされてうれしかったことなど、毎朝字手紙に書いて相手に送ります。気持ちを伝えられるだけでなく、「書く」ことでその出来事が心にしっかり刻まれ、折に触れて自分を励ましてくれます。
2.相手のことを「知っている」と思い込まない
相手の言動にショックを受けたり、「裏切られた」と思うのは、相手を「知っている」という思い込みから。家族でも、「こんな一面もあるんだ」と、“日々驚きに慣れていく”スタンスの方が気持ちも楽です。
3.「今日を平穏で素敵な一日にする」と“覚悟”を決める
朝起きてすぐと寝る前に「今日も(明日も)平穏で素敵な一日にしよう!」と声に出して言い、“覚悟”を決めます。続けていると、感情的になることが減り、自然と充実した一日を過ごす方へ気持ちが向きます。
取材・文=新井理紗(編集部)、撮影=中西裕人、ヘアメイク=AKANE
※この記事は雑誌「ハルメク」2022年11月号を再編集しています。
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