ガチガチ「デブ筋」もみほぐし術#1

筋トレより先に!硬いデブ筋をもむだけでOKの「筋肉マッサージ」

筋トレより先に!硬いデブ筋をもむだけでOKの「筋肉マッサージ」

公開日:2026年06月10日

筋トレより先に!硬いデブ筋をもむだけでOKの「筋肉マッサージ」

運動しても痩せない原因は、ガチガチに固まった「デブ筋」にあるかもしれません。ゴットハンド理学療法士が、その筋肉をほぐして正しいバランスに戻すためのメカニズムを解説。全身のバランスにアプローチする「8つのくぼみ」も紹介します 。

教えてくれるのは、小野晴康(おの・はるやす)さん

理学療法士、柔道整復師、義肢装具士。リハビリ医療の実績を積んだ後、リハビリテーションの教育に従事し、理学療法の理論と技術を駆使した独自のマッサージ法『ミオドレナージ』を考案し、「アンチエイジングサロン ソリデンテ南青山」を設立。著書に『筋肉再生ナビ』(Gakken 刊)

筋トレで痩せない理由は「デブ筋」にある!?

筋トレで痩せない理由は「デブ筋」にある!?
C-geo / PIXTA

一般的に、ダイエットやスタイル維持のためには、ハードな筋トレをして筋肉量を増やすことが重要だと思われがちです。しかし、実は筋肉の「量」を追い求めるよりも、今ある筋肉を「ゆるめて」本来の機能を再生させることこそが、効率的に脂肪を燃焼させる鍵となります。

現代人の多くは、長時間のデスクワークやスマホの使用、日常的なストレスによって、筋肉がガチガチに固まっています。筋肉がこり固まると、その筋肉に血管やリンパ管が圧迫されて血流が滞り、代謝が著しく低下。この状態は、まるでさびついたエンジンのようなもので、いくら筋肉がたくさんあっても、ついた筋肉が動かなければエネルギーをうまく消費できません。

そこで重要なのが、機能が低下した今ある筋肉をゆるめること。硬く固まった筋肉と筋膜の緊張を解き、柔軟性を取り戻すと、筋肉は本来のスムーズな動きを取り戻します。ゆるんで正しく機能し始めた筋肉は、可動域が広がるため、日常の何気ない動作でも多くのエネルギーを消費。脂肪を燃やしやすい状態になるのです。

■筋肉再生で脂肪が燃えやすくなる仕組み

■筋肉再生で脂肪が燃えやすくなる仕組み

硬く動きの悪くなった筋肉=デブ筋に血管が圧迫されると、筋肉まで栄養が届きません。また筋肉内の老廃物も排出されずにたまったままになり、それが脂肪太りの原因に。

筋肉の走行に沿った強めのマッサージでデブ筋の中にある機能しなくなった老化細胞を壊すことで、筋肉は新しく生まれ変わります。すると筋肉にエンジンがかかり脂肪がどんどん燃焼するのです。

理学療法の視点から生まれた「ミオドレナージ」とは

理学療法の視点から生まれた「ミオドレナージ」とは

私が考案した「ミオドレナージ(通称ミオドレ)」というマッサージ法は、理学療法の臨床から生まれた医療発信のマッサージ法です。「ミオ」は筋肉、「ドレナージ」はデトックスする、筋肉をデトックスするマッサージ法として開発しました。

リハビリのプログラムをつくる際のベースになるのが筋肉とそれを包んでいる筋膜。どこかに不調(理学療法では太りやすい、むくみやすい、部分的に太いなど、美容的な悩みも不調のひとつとして考えています)が起きている場合、原因筋が硬く、動きが悪くなり、それを包む筋膜が癒着して滑りが悪くなっています。

筋膜には炎症を感じるセンサーが張りめぐらされているためこりや痛み、脂肪が蓄積するなどの問題が発生。この問題を解決するために、筋肉の走行に沿ったマッサージで筋肉と筋膜を同時にケアします。

また筋肉には脳からの指令を伝える神経が張り巡らされています。そのためセルフマッサージを行うときは不調の真犯人である原因筋を意識すると、より筋肉がほぐれやすくなるという性質があるのです。

触るだけで軽やか!筋肉が集中する「体のターミナル」

触るだけで軽やか!筋肉が集中する「体のターミナル」
Ushico / PIXTA

筋肉のアンバランスを整えるためには、まずは硬く縮んだ筋肉をほぐすことです。

体には筋肉の起始(はじまり)、停止(おわり)が集まるいわばターミナル駅があります。そのターミナル駅がわきの下やみぞおちなど体のへこんだ部分、“ 体のくぼみ” に存在しています。そうしたくぼみには複数の筋肉の起始、停止だけでなく、太い血管、そして神経が集まっています。

ここを押すと、一度に複数の筋肉がゆるみ、筋膜の過緊張もとれて、筋肉のアンバランスが正されます。また圧迫されていた血管や神経が解放されるために、一気に血行が促進されます。

すると過度に緊張した筋膜をゆるめることもできるのです。緊張した筋膜=よれた筋膜をゆるめれば、からまっていた糸がほどけるように筋膜が柔軟になり、その筋膜を通じて全体の筋肉の動きもスムーズになるという好循環に。

気になる不調があれば、自分の不調の原因筋がつながっている筋肉のターミナル駅「くぼみ」を押しましょう。原因筋のマッサージとあわせて、日ごろから習慣にするのがおすすめです。

毎日のリフレッシュ習慣に取り入れたい「8つのくぼみ」

毎日のリフレッシュ習慣に取り入れたい「7つのくぼみ」

筋肉などのターミナルがあるくぼみはおもに8つ。

顔のむくみなど顔に関係するのが「あごの下」のくぼみ。頭痛や目の疲れ、首こりなどと関係深いのが「ぼんのくぼ」。

「わきの前」は縮んだ胸の筋肉をゆるませるときに押すと効果的。肩甲骨の動きをスムーズにするには「わきの後ろ」。「みぞおち」は呼吸に関わっているので、ここを押すと呼吸が深くなり、全身の代謝がアップ。

坐骨の上あたりにある「お尻」のくぼみは腰痛や坐骨神経痛のケアに役立ちます。「股関節」のくぼみはO脚やX脚、脚が太いなどのお悩みに。「ひざ裏」は脚のむくみ改善に効果があります。

次回の記事では、ぽっこり下腹&ずんどう体型に!デブ筋をもみほぐす「簡単マッサージ」を紹介していきます。

※本記事は、書籍『筋肉再生ナビ』(Gakken 刊)より一部抜粋して構成しています。
※効果には個人差があります。試してみて合わない場合はおやめください。


■「ガチガチ「デブ筋」もみほぐし術」をもっと読む■

#1:硬いデブ筋をもむだけでOK!「筋肉ケア」の仕組み
#2:ぽっこり下腹&ずんどう体型に!デブ筋「簡単マッサージ」
#3: 背中の贅肉&ピーマン尻に!ボールとペットボトルでもみほぐし

もっと詳しく知りたい人は、小野さんの書籍をチェック!

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HALMEK up編集部
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