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- 実は種類いろいろ!暮らしを楽しむヒマワリの生け方
夏らしさ満点の花「ヒマワリ」をお部屋に取り入れませんか?「花を知り、楽しむ」がコンセプトの第一園芸のWEBサイト・花毎(はなごと)の連載で「二十四節気の花あしらい」を担当する谷中直子さんに、ヒマワリの飾り方・楽しみ方を伺います。
品種によって雰囲気いろいろ「ヒマワリ」
ヒマワリというと黄色が一面に広がるヒマワリ畑のイメージなどから、黄色に黒い芯の花と思われがちな花です。しかし現在では、花の色やサイズなどのバリエーションが豊富にあります。
切り花の品種に限っても、花の色は濃い黄色からレモンイエローのような淡いもの、白や茶系、複色など。サイズも500円玉程度のものから人の顔よりも大きなものなどさまざまです。
ヒマワリの中心部にある目立つ芯は「筒状花(とうじょうか)」と呼ばれ、花が終わると種になる部分です。黒い芯が一般的ですが、黄系や明るい茶色なども。八重咲きのタイプなどは筒状花がほとんど見えない品種もあります。
品種の名前もヒマワリを好んで描いた画家の名が付けられたものがいくつかあり、自分好みのヒマワリを探してみるのも楽しいですね。
ヒマワリの飾り方1:自分好みのヒマワリを見つける
ヒマワリには太陽のように元気いっぱいのイメージがありますねよね。たくさんの色や形があるので、季節の進み具合や気分によって品種を選ぶのも楽しいものです。
今回は初夏に合わせて、爽やかな印象のレモン色のヒマワリを選んでみました。
シンプルな一重咲きの「サンリッチ フレッシュレモン」と八重咲きの「レモンオーラ」です。
夏の始まりのこの頃はスイーツやドリンク、お酒でも「レモン推し」が見られますよね(笑)
ヒマワリを生けるコツは、太陽に向かって咲いているイメージでざっくり花瓶に生けること。花をくるくると回して向きを整えましょう。
花は近づけすぎないよう生けると、風通しがよくなるのでムレが防げ、より長持ちさせることができます。
すらっと伸びる茎も魅力なので、すっきり見えるよう重なったり交差したりしないように忘れず整えてくださいね。
ヒマワリの飾り方2:ユニークな飾り方にチャレンジ
花瓶にレモンの輪切りが入っているの?と驚かれるかもしれませんが、ヒマワリがちょっと特別に見える飾り方をご紹介します。
サイズ違いのガラスの器を2つ用意して、大きい器に小さい器を入れ込みます。このとき、器の大きさにあまり差がない器を選ぶとレモンが中で動かないのでセットが楽です。
両方の器に水を入れて、器の隙間に薄く切ったレモンの輪切りをお箸などで挟んでいきます。あまりきれいに並べなくても大丈夫! 気軽に並べていきましょう。
レモンはヒマワリに触れていないので、後でレモンウォーター等にするなど、食べることできて無駄がありません。もちろん、ヒマワリもレモンに触れていないので影響がありません。
ちょっぴり手の込んだこんなアレンジは、夏のおもてなしにもぴったりです。清涼感のある見た目と香りでゲストの方に素敵なサプライズはいかがでしょうか?
ヒマワリの飾り方3:意外なものが花器に変身
身の回りにあるモノを花器に見立てて、花あしらいを楽しんでみましょう。
花瓶がなくても、水が入るコップや空き瓶があれば意外なモノが花瓶になります。
麦わら帽子には、ヒマワリとスモークグラスを少し低めのコップに生けました。どちらも夏のイメージがあるモノどうしなので、相性がぴったりです。
カバーが素敵な洋書には、細めの空き瓶を挟んでヒマワリを一輪生けています。ヒマワリの黄色とラベンダー色の本が相まって、思いがけない美しさが生まれました。
見立てるときに大切にするのは「さりげなさ」です。
ほんの少しだけ花を添える、そんな感じを心掛けて、思いもよらない組み合わせを楽しんでみましょう。
ヒマワリのお手入れのコツ
夏の炎天下でも元気に咲いているため丈夫そうに見えるヒマワリですが、切り花は少しデリケートなので、お手入れにはコツがあります。
新鮮なヒマワリは葉も青々として美しいですが、すぐに黄ばんできてしまうので少しだけ残して余分な葉は取り除きましょう。茎も水に生ける直前に斜めにカットしてから生けましょう。
すぐに水が濁ってきてしまうので、毎日の水替えや切り戻しが欠かせません。水をきれいに保ち、花の美しさも保ちましょう。
ヒマワリの基本情報
●出回り時期:通年(最盛期は6~9月)
●香り:なし
●学名:Helianthus annuus
●分類:キク科ヒマワリ属
●和名:向日葵(ヒマワリ/ヒュウガアオイ)、日輪草など
●英名:Sunflower
●原産地:北アメリカ
●ヒマワリの花言葉:「あなただけを見つめる」「憧れ」など
構成・写真=石川恵子(第一園芸・花毎)
花を知り、楽しむサイト 花毎
この記事は、花毎での連載「二十四節気の花あしらい」を基に制作しています。
>>花毎で「二十四節気の花あしらい」を読む
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