【あらすじ】

夫の四十九日を終えた京子と、娘・真理。しかし、帰宅すると、亡くなったはずの夫が家にいる。役所の人間・田所の話によると、手違いで義信は一週間だけ、現世に帰って生活することになるという。そして、一週間後、夫が成仏する時には、この一週間での夫に関する記憶は消されるとのことだった。相変わらず喧嘩の絶えない夫婦が、２度目の別れをどう迎えるかを描くお話。

【登場人物】

京子（三浦純子）

53歳。スーパーのパート勤務。一か月ほど前に夫と死別。夫を憎んでいるわけではなかったが、夫婦仲は悪かったため、夫が亡くなったことに少しほっとする気持ちもあった。

義信（浅野雅博）

56歳。病気によりこの世を去ったが、手違いで１週間だけ現世に帰ってくることとなった。夫婦仲は悪かったが、一応家族のことを心配しているが故に、きつく当たってしまうこともある。

真理（森寧々）

26歳。京子と義信の娘。両親とはたまに喧嘩もするが、嫌いではない。夫婦喧嘩の絶えなかった両親を客観的に見ていた。

田所（武田知久）

人が亡くなった後の処遇や、生まれ変わりを管理する、架空の役所「厚生労働省 冥府局 閻魔課 参与」。彼の部下のミスによって、義信が現世に帰ってくることとなった。性格は真面目。

撮影＝安部雅行、五十嵐浩之　ヘアメイク＝石松英恵、三橋陽菜、中村楓　監督・脚本＝五十嵐浩之（GENSHOW）