おしゃれ賢者に聞く50代からのファッション流儀

広瀬裕子さん、「服より髪、肌、体」少ない服でも洗練されて見える理由

FASHION FASHION
広瀬裕子さん「服より髪、肌、体」少ない服でも洗練されて見える理由

厳選した少ない服で、心地よくおしゃれを楽しむエッセイストの広瀬裕子さん。モノトーンでも地味に見えない秘密は、服そのものより「髪・肌・小物・体」にありました。50代からの自分を素敵に見せる、無理のない整え方を伺います。

広瀬裕子さんのプロフィール

エッセイスト、空間デザイン・ディレクター。東京、葉山、鎌倉、瀬戸内を経て、2023年から再び東京在住。『60歳からあたらしい私』(扶桑社)、『50代からのグレイヘア』(PHP研究所)など著書多数。インスタグラム:@yukohirose19

NHKカルチャー青山教室で11月22日に「大人の学び ─ 学びから広がる暮らし ─」講座を開催予定。

グレイヘアになって、似合う服も変わった

広瀬さんがシルバーヘアに移行して2年。髪色が変わったことで、選ぶ服にも変化があったそう。

「以前はモノトーンの中でも白い服が多かったのですが、今はほとんど買わず、メインは黒になりました。髪の色は毎年変わっていくので、それに合わせて服も変わっていくかもしれませんね。

人に与える印象は髪の色で決まるような気がしています。そう考えると、私の装いを今つくっているのは、服より“髪”かもしれません」

シルバーヘアに興味はあっても、「老けて見えそう」と移行をためらう人も少なくありません。

「久しぶりに会った友人に“全然見慣れない”と言われたりもします。でも、髪の印象は大きいからこそ、結局は自分がどう受け止めるか。私は今の髪が気に入っていますし、今のところしばらくはこのままの予定です」

全身黒でも地味に見えない。大切なのは「ツヤと清潔感」

全身黒でも地味に見えない。大切なのは「ツヤと清潔感」

全身を黒でまとめても、地味にならず、すっきり洗練されて見える広瀬さん。服だけでなく、肌や髪を心地よく整えることも大切にしています。

「肌も髪も、シンプルで質のいいケアを心がけています。ヘアケアやスキンケア用品は消耗品なので、次も買おうと思えるくらいのものを価格と内容のバランスで考えます。そして何より“使うと気持ちが上がるもの”であることを大切にしています」

使い心地だけでなく、目にしたときの心地よさも大事。 

「だから、見た目も大事。ボトルが好みでない商品は、たとえ中身を気に入っていても使わなくなりました」

拡大鏡で「今の自分」と向き合う

全身黒でも地味に見えない。大切なのは「ツヤと清潔感」

近いところが見えづらくなった55歳頃から、スキンケアの際に拡大鏡を使うように。気づきにくい頬に付いた猫の毛も、すぐにわかるようになったそう。

「拡大鏡を買ってよかったのは、今の自分と向き合えること。肝斑ができてしまったことも受け入れて、気長に手入れしていくことにしています」

年齢による変化を隠そうとするのではなく、まずはきちんと見る。そして、そのまま受け止める。それも広瀬さんらしい、年齢との付き合い方です。

スキンケアもヘアケアも「少数精鋭」

全身黒でも地味に見えない。大切なのは「ツヤと清潔感」
 スキンケアとメイクで愛用しているのがディオール
全身黒でも地味に見えない。大切なのは「ツヤと清潔感」
ヘアケアは基本はこれだけ

シルバーヘアになってから、特に大切にしているのがツヤ感と清潔感。ヘアケアには、Leonor Greyl(レオノール グレユ)のシャンプーとスタイリングクリームを愛用しています。 

「白髪はパサつきがちなので、つげの櫛と椿油も必需品。ヘアブラシは使いません」

スキンケアやメイク用品も、たくさん揃えるのではなく、必要なものだけ。化粧水、乳液、クレンジングオイルなどのスキンケア、ファンデーション、口紅はディオールのもの。ミルククレンジングは、ヘアメイクさんに勧められた韓国コスメです。

「スキンケア商品は、ステップが多いものは苦手なので、“1本だけ選ぶとしたら何がいいですか”と聞いて買うようにしています。保湿はしたり、しなかったり。ファンデーションはサンプルを使ってみて、よかったので購入しました」

服と同じように、美容アイテムも必要なものを厳選している広瀬さん。自分が心地よく使えるものだけを選ぶ、その基準はここでも変わりません。

特別な日こそ「長く愛せるもの」をまとう

年に一度、応援しているピアニストのコンサートへ出かける日は、広瀬さんにとって特別なおしゃれを楽しむ日。

ワンピースはARTS&SCIENCE(アーツ&サイエンス)のもの。この日だけはエレガントに、少しヒールのある靴を履いて出かけます。

「ワンピースは生地がすばらしくて、長年着ても毛羽立つことがなく、大切に着ています。コクーンラインもクラシックすぎず、気に入っています」

【バッグ】持ち歩くものも、必要なぶんだけ

特別な日こそ「長く愛せるもの」をまとう

シャネルのバッグは5年ほど使い続けているもの。

「中身はスマホとカード、キャッシュのみ。基本的にお財布は持たず、現金を封筒に入れて持ち歩いています」

小さなバッグに入れるのは、本当に必要なものだけ。ここにも、広瀬さんらしいものの選び方が表れています。

【靴】ダメになる前に手入れして、長く履く

特別な日こそ「長く愛せるもの」をまとう

特別な日に履くシャネルの靴も、こまめにかかとを補修しながら、大切に履き続けています。

「ダメになる前にケアしてもらうのが、長く履き続けるコツです」

「大人になったら服より体」元気でいることも装いの一つ

「大人になったら服より体」元気でいることも装いの一つ

50歳を過ぎて広瀬さんが気づいたのは、どんな服を身につけるか以上に、その服を楽しめる元気な自分でいることでした。

「洋服にしろメイクにしろ、元気だからこそ楽しめるもの。近所のカフェまで歩いたり、買い物ついでに遠回りしたり、できるだけ歩くようにしています。年齢を重ねると体型も変わっていきますが、洋服に合う体型ってありますよね。その体型は維持して、できるだけスッキリ見えるようにできればと思っています」

でも、決して無理はせず、あくまでも“心地よく、楽しんで”が広瀬さん流。年齢とともに変わっていく自分を受け止めながら、そのときの自分に似合うものを楽しむ。そんな広瀬さんが最近惹かれているのが、着物です。

「若い人には若い人の美しさがありますが、年を重ねて、着物がきれいに着られるようになった気がします。20代のときに着ていた訪問着も八掛(裏地)の色を変えたらしっくりきたので、これからは着物も楽しんでいきたいですね」

髪も、肌も、体も、年齢とともに変わっていくもの。今の自分を受け止め、そのとき心地いいものを選ぶ。広瀬さんの「少ない服でもおしゃれを楽しむ」暮らしには、年齢を重ねても自分らしく装うヒントが詰まっていました。

取材・文=樋口由夏」「撮影(写真)=日高奈々子 

【Up select】オンもオフも着回せる!秋冬服ならココ

大人をキレイに見せる服

【Up select】オンもオフも着回せる!秋冬服ならココ

詳しくチェック

 

HALMEK up編集部

HALMEK up編集部

「今日も明日も、楽しみになる」大人女性がそんな毎日を過ごせるように、役立つ情報を記事・動画・イベントでお届けします。

ライター記事一覧
  • TOP
  • FASHION
  • 広瀬裕子さん、「服より髪、肌、体」少ない服でも洗練されて見える理由

RECOMMEND

関連コンテンツ

もっと見る

PICK UP

注目の記事

NEW

今週のアップデート